マリー・アントワネット– tag –
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ヒロインの変遷 オスカルとマリーアントワネット
私が「ベルばら」にすっ転んだのは小学校四年生の時です。 NHKで見た宝塚劇場中継がきっかけでした。 その頃は、愛だの恋だのという話はもちろん、生き甲斐だの、人生だのというテーマにも何の関心もなかったので、『オスカル』というヒロインとの出会いは、それは大きいものでした。 「男として、男の人生を生きる」とか、「女でありながら... -
海を越えた「ベルばら」 ~マリー・アントワネットと海外移住の想い
昨年9月に、家人と一緒にフランスを旅行した時の話です。 フランスといえば『ベルサイユのばら』。 観光するとしたら、ベルサイユ宮殿しか思いつかないほど、「ベルばら」への思い入れは強く、 「君は、宮殿だの、宝石だの、ドレスだのって、本当にお姫様チックなのが好きだなあ」 と、彼に呆れられても、好きなものは好きだし、ベルサイユ... -
ルイ16世とマリー・アントワネットの夫婦愛 ~ジャズの名曲『マイ・ファニー・バレンタイン』
ルイ16世の処刑の前夜、マリー・アントワネットは祈りの中で「激しい恋愛感情はなかったにせよ、わたしはあの人を愛していた」とその愛を自覚する。女性としてフェルゼンを求めながらも、一方では夫に対する尊敬と愛情も抱いていたエピソードに関するコラム。ルイ16世にぴったりなジャズの名歌『マイ・ファニー・バレンタイン』の歌詞と楽曲も紹介しています。 -
マリー・アントワネットの子守歌 ~海を越えた「みつばちマーヤ」
日本が誇る名作アニメ『みつばちマーヤの冒険』は、ポーランドでも『Pszczółka Maja』のタイトルで親しまれ、主題歌は母から子に歌い継がれる国民的唱歌として愛されています。CDもレコードも無かった時代、母が歌う子守唄は格別な響きだったというコラムです。悲運の王子ルイ・シャルルに関する書籍の紹介と併せて。 -
ベルばら・コード ~サクレクール寺院を探せ 勢いで描いてしまった池田先生の創作秘話より
ベルサイユのばらを創作するにあたって、池田理代子先生は「図書館や出版社の資料室に行って、日本で手に入れられる限りの本を資料にしました。実物はまったく見ずに写真を見て絵を描いていたわけです」。連載後、フランス革命時には存在しなかったサクレクール寺院が描かれていることを読者から指摘されます。その箇所はどこでしょう。 -
ルイ16世の願い ~Shall we ダンス? 一度、あなたと踊ってみたい
美しい妻マリー・アントワネットに恋心を抱きながらも、容姿コンプレックスから愛の言葉もかけられず、ダンスの申し込みもできなかったルイ16世。マリーも決して嫌いではなかったのだから、勇気をもってアプローチすれば、ダンスを踊ることもできただろうに、というコラム。 -
ザ・結婚証書 ~マリー・アントワネットの指先も震えた運命の一瞬
政略結婚によりフランス王太子(未来のルイ16世)に嫁いだマリー・アントワネット。結婚当時、14歳だった彼女は緊張のあまり結婚証書にインクの染みを作ってしまう。有名なエピソードとポーランドの市民婚の様子を交えて。 -
マリア・テレジアの選択 ~娘をもつ母として / マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡
ハプスブルグ家の偉大な女帝マリア・テレジアは、娘マリー・アントワネットの軽率な性格を知りながら、フランス王室に嫁がせる。母として迷いながらも、最後には女帝としての判断を優先する母の哀しさについて語るコラム。『マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡』の紹介と併せて。 -
マリー・アントワネットとミツコ ~国際結婚が生んだもの
日本で初めてオーストリア伯爵クーデンホーフ=カレルギー家に嫁いだ青山光子はEU生みの母でもある。彼女の次男リヒャルトの唱えた汎ヨーロッパ思想が後のEUの土台となった。国際結婚が歴史を動かした点でマリー・アントワネットも通じるものがある。大和和紀の少女漫画『レディミツコ』やミツコの生涯を伝える動画も紹介。 -
恋人たちの夏時間 ~オスカルとアンドレの今宵一夜
革命前夜、オスカルとアンドレは夫婦として結ばれる。今宵一夜限りのベッドシーンは究極の愛を描いて少女らの心を鷲づかみにした。少女漫画初のベッドシーンと呼ばれる第8巻の場面と欧州のサマータイムに関するコラム。 -
国境まで50キロ 国王一家の命運を分けたヴァレンヌ逃亡の無念
フランスから逃亡を試みるも、国境に近いヴァレンヌで捕まったル16世とマリー・アントワネット。この事件はフランス革命における王室の立場を貶め、処刑という最悪の結末を迎えます。ポーランドとスロヴァキアの国境の様子を写真で紹介。多くの悲劇の舞台となった国境に関するコラムです。 -
愛する人の面影を留めて ~ルブラン夫人の肖像画
フランスの宮廷画家ルブラン夫人はマリー・アントワネットや家族の肖像画を何枚も描きました。「実物よりちょっと美しく描く」のが人気の秘密だったようです。ルブラン夫人の肖像画を画像で紹介。 -
母の愛は馬車より強し ロザリーのお母さんの勇気
貧苦にあえぐロザリーの母親は、ロザリーの生みの母であるポリニャック伯爵夫人の馬車の前に飛び出し、命を落とします。しかし、夫人は「文句があるなら、いつでもベルサイユにいらっしゃい」と有名な捨て台詞を残して去って行きます。ロザリーの母親の勇気と、この出来事がオスカルとの出会いに繋がったエピソードにまつわるコラムです。ポーランドの馬車も動画で紹介。 -
無知は知の始まり オスカルさまと野菜スープ ~貴族が庶民の現実を知る時
大貴族の令嬢に生まれ育ち、華やかなベルサイユ宮殿の世界しか知らないオスカルが、ロザリーの手引きで、初めてパリの貧しい庶民の暮らしを体験する場面。「分かったつもり」でも、何一つ理解していなかったことを思い知り、後のバスティーユ攻撃に繋がるエピソードです。ポーランドの病院の食事や施設を動画と写真で紹介。 -
アンドレの「濡れてきらめく黒曜石の瞳」 人はなぜ眼差しに惹かれるのか
視神経は大脳に直結するため、心に思ったことがダイレクトに現れます。ベルばらではオスカルが「濡れてきらめく黒曜石の瞳」とアンドレへの恋心を語ります。小説『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの「星のようにふちどるまつ毛」をモチーフに、目の魅力について語るコラム。 -
マリー・アントワネットの哀しみが心に流れてきた日 ベルサイユ宮殿の思い出
今も根強い人気を誇るマリー・アントワネット。彼女は歴代の王妃とどこが違うのか。悲運と魅力について綴る、ベルサイユ宮殿の訪問記。 -
愛を知って ~成長とは女性の苦悩が理解できること
許されざる恋に身を焦がすマリーに正論で詰め寄り、「あなたに女の心をもとめるのは無理なことだったのでしょうか」としたたかに打ちのめされたオスカルが愛を知って、マリーの心情が理解できるようになったエピソード。 -
クラシック音楽好きな子供に育てたい?
「本好きな子供に育てたい」とか、「クラシック音楽を聴く子に育てたい」とか、高尚かつ上品なイメージで子供に求める親も少なくないと思います。 しかしながら、「さあ、読め。さあ、聴け。これが教養だ。頭がよくなる」とゴリゴリに押しつけたところで、真に素養のある子供には育ちません。なぜって、本当の意味で、子供の想像力や創造力が... -
マリー・アントワネットの『デッドマン・ウォーキング』 ~死の大天使サン=ジュストの演説とルイ16世の裁判について
ルイ16世もマリー・アントワネットも死刑に値するほどの犯罪人だったのだろうか。王者らしく、最後まで毅然と振る舞った国王夫妻の死に様と、裁判の行方を決定づけた死の大天使サンジュストの演説、欧州の死刑制度に関するコラムを掲載しています。 -
宝塚 バラの魔法が宿る街 ~ベルサイユのばらに寄せて
独身時代、淋しくなると、宝塚歌劇場に足を運び、ばらの香りの中でいろんな夢を見た思い出を綴っています。「人生に本当に必要なものなら、じたばたしなくても自然に成るし、必要がなければ、時の彼方に静かに流れ去っていく」というのが、その頃の私の祈りの言葉でした。
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