詩とエッセイ– category –
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何人たりともオレの前は走らせねえ! アニメ【F】の主題歌とドライブと人生
「じゃあなんで私は自分のDNAを残したいと思わないんだろうか」「それは死に間際にものすごく感じる気持ちなんじゃないかと思います」子供が欲しいという気持ちはDNAに組み込まれた本能。欲しいと感じるのが自然だというコラム。 -
芸術家は自分の魂を削って、創作物を作る
一人の芸術家が、一つのテーマに挑む様は、凄まじくもあり、神々しくもある。 それは生活に役立つ道具を生み出すわけでもなければ、数十億の市場を作りだすわけでもない(スターウォーズみたいにヒットすれば、そうなるかもしれないけれど)。 正直、この世に美しい曲や物語が誕生したところで、不況や国際問題が解決するわけではないし、い... -
この世のことは人次第 ~人を動かすとは、心を動かすこと
お前が何をどう頑張ろうと、この世のことは人次第だ。 人を動かさぬ限り何も変えられない。 海洋小説 MORGENROOD -曙光の主人公は、海洋都市のいっそうの発展を願い、各機関に混在している観測データを一元管理し、便利な検索ポータルとして提供する『海洋情報ネットワーク』の構築を提案しますが、政府は重要性を理解せず、簡単に実現しそう... -
本物の自信は揺らがない ~自信とはこれまでの積み重ね
ほんの少し前まで、焦り、落ち込み、苛々と突っかかっていたのが嘘みたいだ。 今なら自信とは何かと問われたら、自分の至らぬ所も弱い所も受け入れられる余裕だと答える。 「何かが出来る」 「何かを知っている」 それらは一つの優越感に過ぎず、自分よりもっと優れたものに出会えば、あっけなく崩れ去る。 だが、本物の自信は揺らがない。 ... -
愛の能力を使い方を覚えていくしかない フォースター『眺めのいい部屋』より
Man has to pick up the use of his functions as he goes along ―― especially the function of Love. From “ A Room with a View” by E.M.Forster 『人生では、さまざまな能力を使ってみて、その使い方を覚えていくしかない ――とくに、愛する能力の場合は。』 “眺めのいい部屋”から E.M フォースター ここでは能力と翻訳されていますが、... -
チグリス川の日は暮れて ~バビロンの石板と法の精神
「王様はハダカだ!」と言える自由と、それを受け入れる社会の健全さ。 紀元前1700年の昔にも、 やれ「お前が悪い」「アイツが悪い」と言い争い、 「お代官さま、公正なお裁きを!」 と訴える人が後を絶たなかった。 誰だって我が身が可愛い。 自分の利益は守りたい。 何事も平等に扱って欲しい。 人を殴って、何のお咎めもないのはオカ... -
月光浴と言葉 ~Clair de Luneのように心を照らす
ホームページのタイトル『Clair de Lune』の所以と闇夜を照らす月の光のような存在でありたいと願うコラム。月齢とそれぞれの意味について紹介しています。 -
「今日」という日は、贈り物
昨日までのことは、歴史。明日のことは、ミステリー。今日という日は贈り物。ゆえに「プレゼント」と呼ばれる。映画『カンフーパンダ』でも使われていたアリス・モース・アールの詩より。 -
成就の秘訣は『根気・本気・運気』 フジ子・ヘミングの『運命の言葉』より
波瀾万丈の人生で知られるピアニスト、フジ子・ヘミング氏の著書より名言を紹介。 氏の「正直に生きる」という信条をテーマにしたコラム。 -
外の世界に憧れる猫と閉ざされた窓 ~猫のいる風景
猫には、外に憧れる気持ちはあるけれど、自分でドアを開ける力はない。 誰かが開けてやらないと、いつまでも家の中に閉じ込められたまま。 どれほど外に出たくても、ドアの前でにゃーにゃー鳴くだけ、夢を叶えるには、大人の手が必要なのだ。 近頃はドアや出窓の近くでウロウロするだけで外に出たいのだと分かるようになった。 こちらが気付... -
ネーデルラントはネーデルラント人が作った ~オランダ建国の精神を思う
一つの土地、一つの技術に恋することは、時に人生まで変えてしまうものです。 私にとっては、オランダの干拓技術とアフシュライトダイク(締め切り大堤防)がそうでした。 本著の「あとがき」にも書いていますが、私がオランダの干拓技術とアフシュライトダイク を知ったのは、1995年頃、海洋都市のモデルを探して、図書館で手当たり次第に専... -
ウミガメの産卵 ~見守るしかない親の愛と子供の人生
満月がね、母親みたいに見守る中、ウミガメの赤ちゃんが次々に卵から孵って、海を目指して歩み始めるんだ。誰に何も教えられなくても、自分の故郷が海だということを知っているんだね 第2章 採鉱プラットフォーム ウミガメの産卵 ~生命は故郷に還る 赤ちゃんもひたすら生きる サケの回遊と産卵や不老不死のベニクラゲなど、海の生き物には... -
なぜ自分の子どもが欲しいのですか ~自己複製の本能と女性の悩み
「じゃあなんで私は自分のDNAを残したいと思わないんだろうか」「それは死に間際にものすごく感じる気持ちなんじゃないかと思います」子供が欲しいという気持ちはDNAに組み込まれた本能。欲しいと感じるのが自然だというコラム。 -
少女と女の違いは何か ~人を愛する器があること
「少女」と「女」の違いは何かと問われたら、今ならきっとこう答える。 人を愛する器があることだと。 時に争い、傷つきながらも、一歩、また一歩と歩み寄り、愛の高みに上り詰めていく。 人と触れあうことの、なんと優しく、また切ないことか。 海洋小説 MORGENROOD -曙光 女性らしさとは何か、と問われたら、『気遣い』と答えます。 相手の... -
若い時分に優劣を競い合うことの馬鹿馬鹿しさ ~聖子VS明菜の戦いに思う
私たち、バブル世代の女子一同は、聖子 VS 明菜の戦いに、二人の女の生き様を見ていました。 聖子と明菜。 どちらが先に、愛を掴むか。 どちらが先に、結婚するか。 どちらがより幸せで、世間に称えられるか。 それは言わば、男に愛され、守られて生きていくのが正解か、それとも女も強くあるべきなのか、みたいな、テンプレ間の争いでもあっ... -
理屈で人を変えることはできない
私が初めてPCを買ってネットに接続したのは'97年、自分でもフォーラムに投稿したり、掲示板に書き込みしたりするようになったのが'98年なのですが、当初は確かに新鮮で面白かったです。 うわー、ネットが普及したら、すごい時代になるなぁ、とも思ってました。 でも、いろんな経験を通して、すぐにそれは幻想だと気付きました。 少なくとも、... -
情けは人の為ならず ~自己責任論の矛先
自己責任論の矛先は、いずれ自分自身に向かう。 自分も同じ境遇に陥った時、周りに「助けて」と言えないからだ。 言えば、自分も同じように「自己責任」とあしらわれているのが目に見えている。 誰にも言えず、他人を信じることすらできず、自己責任の罠にはまって落ちていく。 昔から『情けは人の為ならず』というが、自身の暗黒もいつ訪れ... -
やっても悪口を言われ、やらなくても悪口を言われる
『やっても悪口を言われ、やらなくても悪口を言われる』というのは、西洋の文化人の言葉です。私も誰の言葉だったか、まったく覚えがないし(英首相・チャーチルか?)、もしかしたら「書いても悪口を言われ、書かなくても悪口を言われる」だったかもしれない。名言サイトで似たような文言を見かけたら、頭の片隅にメモして下さい。 多分、実... -
善人には善人の運
医療や福祉の現場にいると、「なんで、こんなにいい人が、こんなに苦しまないといかんのかなー」と思うことがよくあります。 ほんと「善人の上に光り差さず、大欲、これ王の如し」で、病院でも婦長や院長にネジこんで要求する人が、他よりいい待遇をされて、この世はほんと、不条理の塊ですワ。 でもね、じーっといろいろ見てると、やはり善... -
若者のひもじさと年長者のご馳走の思い出
10代から20代にかけて、いつもお腹が空いていたのを今も思い出します。 食べても、食べても、すぐにお腹が減って、「お腹空いた……」って、食べ物のことばかり考えてた時もありました。 年寄りになると基礎代謝も激減して、空腹もめったに感じなくなるけれど、若い時分の空腹感って半端ないですよね。 何もしなくても、仕事がなくても、とにか...