Novellaは映画・音楽・書籍のレビュー、恋と生き方のエッセーをメインとした読み物サイトです。お気に入りの言葉が見つかれば幸いです。管理人 MOKO
Notes of Life
日々の気付きや引用など、毎日更新。Notes of Life の一覧はこちら
新しい価値観
「楽しいことだけ考えて、安らかに暮らしたい気持ちは俺も同じだ。何かあっても、見て見ぬ振りができたら、どれほど楽か知れない。だが、それは俺の生き方では断じてないし、父の教えとも違う。そこから離れたら、自分が自分でなくなってしまう」
「それも分かるけど、その為に不幸になったら、本末転倒でしょう。あなたは新しい価値観を恐れてるんじゃない? 幸せになるということは、新しい考え方を受け入れることよ。『こうあるべき』という先入観を手放して、今まで考えもしなかった生き方を選ぶの。それは一時期、あなたを不安にするかもしれないけど、もしかしたら、その中にこそ本当の救いがあるかもしれない。あなたのお父さんも、洪水の記憶にがんじがらめになって、一生不幸に過ごすことは望んでないはずよ」
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君ならではの才能
「君も大変だね。偉い人ばかり相手にして」
「そうでもないわ。トリヴィアでもしょっちゅう経験してきたから。ここではカクテルドレスを着る必要がないだけ、まだましよ。愛情をもって見てくれる人もないのに美しく装うなんて、時々、虚しくなるわ」
「だが、それこそ君の才能だよ。誰もが君と同じように人の目を釘付けにできるわけじゃない。下品な人は何を着ても下品だし、カラスが白鳥の振りをしても、すぐにばれる。相手に深い感銘を与えようと思ったら、微笑みだけでは不十分だ。君だから感動するんだ。それが才能だよ」
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自分の気持ちをストレートにぶつけよう
「喧嘩しようと、尽くそうと、壊れる時は壊れるし、今にも壊れそうなものが案外長続きすることもあります。お嬢さんもあれこれ考えず、もっと自分の気持ちをストレートにぶつけてはいかがです? それから先のことは、その時に考えればいいではありませんか。お嬢さんも若いのですから、いくらでもやり直しが利きますよ」
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『力』ではなく、強さ
「お前は、たった一つの勘違いで、人生を台無しにしようとしている。それは強さに対する誤解だ。お前が身に付けようとしているのは「力」であって、強さじゃない。明日、『助けてくれ』と言えたなら、その意味が解るだろう。明日はプロとして操縦席に座れ。お前なら出来るはずだ」
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恋の航路、愛の彼岸
「そんなに怖がらなくても、何もしないよ。前に約束しただろう。お互いに心の底から好きと思えるようになったら、その時、恋人同士のキスをしようと。だからといって、俺のことを『いい人』なんて思わないで欲しい。俺は憧れのキャプテン・ドレイクでもなければ、白馬に乗った王子さまでもない。欠点もあれば、下心もある、普通の男だよ」
「……好きになってはいけないの?」
「そういう意味じゃない。もしかしたら、俺も君と同じ気持ちかもしれない。だが、俺はまともに女性と付き合えるタイプじゃないし、たとえ付き合ったとしても、幸せにはできないだろう。俺なんかと付き合わなくても、君ならいくらでも立派な男性と知り合う機会があるだろう。俺は本当にろくでもない人間だよ。君は俺がしてきた事も、どんな人間かも知らないだけだ」
「だとしても、私はあなたの誠実を信じるわ。あなたとなら、心と心で語り合える。あなたと話していると、この世には愛も正義も存在すると実感するの。なおに、そんな風に卑下されたら、かえって気持ちが傷つくわ。いっそ『君なんかタイプじゃない』と無視された方がまし」
「現実はそんな美しいものじゃないよ。今だって、君の身体が欲しいだけかもしれないし、ただ単に同情しているだけかもしれない。いつか俺という人間を知れば、憧れの気持ちも消えて無くなる。そして俺は何も与ええてやれない自分にいっそう失望するんだ。君の思い描くようなハッピーエンドには決してならない」
「どうして、そんな風に言い切れるの? いくら私が脳天気でも、白鳥とカラスを見誤るほど愚かではないわ。あなたの言う通り、私はあなたの事など何一つ知らないかもしれない。でも、あなただって、私の全てを知っているわけじゃない。まだお互いの事をよく知りもしないのに、一人で結論付けないで」
「だからといって、『いい人』の振りをするのは御免だし、君と中学生みたいな交際をする気もない。愛する時は身も心も一緒だ。たとえパパの逆鱗に触れようと、俺は欲しいものは欲しいと、駄々っ子みたいに欲しがるよ」
一瞬、リズは身をすくめ、この場から逃げ出したいような衝動に駆られたが、ふと彼の顔を見上げると、少年みたいに臆病な瞳が彼女を見つめている。
新しい船出を前にして、恐れ、戸惑う気持ちは、彼も同じだ。その航路は、彼の言う通り、遠く、険しく、愛の彼岸には決して辿り着けないかもしれない。
それでも、誰とも向き合うことなく、自分の殻に閉じこもって人生を終えるのが最善とも思えない。悩み、苦しんでも構わない。無様に泣き崩れる中にも、豊かに実るものがあるのではないか。
書籍情報
アルの美しい愛娘リズは、風来坊で、接続ミッションの為に雇われた潜水艇パイロット、ヴァルター・フォーゲルに恋をする。
彼も彼女に好意を抱きながらも、そこから一歩踏み出すことができない。
上記は、ヴァルターの部屋で二人きりで過ごした時の会話です。
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命の意味
生まれたばかりの
雛が言う
何の為の命なの
どうして生きなきゃならないの
その答えを知る為に生きるんだ
答えは一番最後にやって来る
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運命はあなたと共にある
「運命なんて、俺は信じないよ」
「あなたが信じようと、信じまいと、運命はいつでもあなたと共にある。あなたが少しでも心を開いてくれたら、運命はあなたに手を差し伸べることが出来るのよ。船の帆を孕ませる追い風のように」
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旅に出よう
旅に出ようかどうしようか迷い、決めかねているのなら、今は自分の本能を信じることが大切です。
目を閉じ、内なる心に問いかけましょう。
問題解決の道を探ろうと努力するのをやめ、自分の本能が出す答えに耳を澄ませば、いま自分が何をすべきかがわかるはずです。
人は、疲れれば、疲れるほど、その場にへたり込み、もう動こうとはしないもの。
改革する気概も、反抗する気力も、何もかもなくして、うずくまってしまいます。
動くことさえ億劫になり、「試験管のノミ」になってしまう前に、日々の暮らしに『小さな旅」を取り入れてみて下さい。
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信頼と責任
愛する人とずっとつきあっていくには、「誓いを立て、責任を持ち、約束を守る」という心構えを持つことが大切です。
現代社会では、「信頼と責任」の重要性を教わる機会などほとんどありません。
責任を持って相手を愛するというのはどういうことなのか、考えてみましょう。
恋愛は「好き」な気持ちで始まりますが、実際に交際が始まれば、責任を伴うもの。 いくら心変わりしたとはいえ、犬や猫を捨てるように、関係を断ち切っていいものではありません。 プロミスを子供の約束とするなら、コミットメントは責任能力のある大人の約束 。交際には社会人としての責任も大事です
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