エンタメ– category –
-
カルラ・フラッチの『ジゼル』とモスクワの天才少女ラリサ・マクシモーヴァ ~水鳥のようなつま先(ポワント)
有吉京子の『SWAN』を観る(2)ボリショイ・バレエ学校の天才少女ラリサ・マクシモーヴァは京極小夜子にライバル心を燃やし、招待客の前で『ジゼル』の競演を提案する。ラリサの踊る一幕のソロを見て「カルラ・不ラッチ以来の天才だ」と称賛するエピソードを動画で紹介。『ジゼル』の物語と上演の歴史と併せて。 -
バレエ『眠りの森の美女』の物語と見どころ / 体力的にきついオーロラ姫の踊り
有吉京子の『SWAN』を観る(3)チャイコフスキーの名作『眠りの森の美女』の物語と見どころを動画で紹介。オーロラ姫の可憐な演技とは裏腹に、プリマにとっては体力的にきつい演目で知られています。最大の見せ場である『グラン・パ・ド・ドゥ』『バラのアダージョ』『リラの精の踊り』などを紹介。 -
モダンバレエとルシィの『ボレロ』 ~ジョルジュ・ドンとモーリス・ベジャールの魅力
有吉京子の『SWAN』を観る(8) 名振付家ジョージ・バランシンの元でモダン・ダンスに取り組むが、クラシックとの違いに戸惑う真澄に、ルシィは「モダンには感情表現が無いだって? 君はモダンをまったく理解してないよ! モダンほど自分を表現できる踊りはないのに」とモーリス・ベジャール振付の『ボレロ』を踊って見せる。ベジャールの世界を体現した伝説のダンサー、ジョルジュ・ドンの名演を動画で紹介。 -
真澄のバレエが変わった『愛の伝説』と振付師ユーリー・グリゴローヴィチ
有吉京子の『SWAN』を観る(7)真澄と葵は『愛の伝説』のパ・ド・ドゥに取り組むが、役柄に感情移入することができない。名振付家のセルジュ・ラブロフスキーは「人に譲れる恋なら本物ではない」と諭し、真澄は踊りに心を解き放つことを学ぶ。ボリショイ・バレエの振付家ユーリー・グリゴローヴィチのプロフィールと併せて。 -
真澄とレオンのバレエ『牧神の午後』 ~ジェローム・ロビンスとジョージ・バランシンの世界
有吉京子の『SWAN』を観る(9) モダンバレエという新たな踊りを前に、レオンと真澄の心はすれ違うばかり。真澄は心優しいルシィに惹かれるが、やはり自分のパートナーはレオンしかないと悟り、ジェローム・ロビンズの傑作『牧神の午後』に挑む。作品の詳細とプロフィール、ジョージ・バランシンの世界を動画で紹介。 -
バレエ『スパルタクスの慟哭』 永遠のパートナー、レオン登場 / 自分を恐れる人に、いい芸はできない
~有吉京子の『SWAN』を観る(5) 心優しい草壁飛翔や柳沢葵とはまったくタイプの異なるレオンは強引な言動で真澄を振り回し、「誰だって腹の底には、強烈な自我を秘めているんだ。あんただってエゴイストなんだ」と真澄の秘めた自我を刺激する。レオンの踊る『スパルタクス』のソロや美しいパ・ド・ドゥを動画で紹介。コラム『自分を恐れる人に、いい芸はできない』と併せて -
レオンと真澄の『ドン・キホーテ』 二人で作るバレエと人生 ~パートナーシップとは
有吉京子の『SWAN』を観る(6) バレエコンクールで、パートナーの失敗から、自分の踊りも駄目になったシドニーの悲劇を目にして、真澄はパートナーについて真剣に考えるようになる。そんな真澄の前に現れたレオンは『ドン・キホーテ』を得意とし、真澄と息の合った踊りを披露する。『ドン・キホーテ』の物語と創作の背景を動画で紹介。コラム『二人で作るバレエと人生 ~パートナーシップとは』 -
バレエ『火の鳥』の物語 / マーゴ・フォンティーン「技の良し悪しよりも、印象に残る踊りが大事」
有吉京子の『SWAN』を観る(4) ロイヤルバレエ団のホープ、シドニー・エクランドは真澄にライバル心を燃やし、炎のような『火の鳥』を踊って見せる。稽古場を訪れた名プリマ、マーゴ・フォンティーンは二人の踊りを鑑賞し、「良いとか悪いとかではなく、”印象に残る”のです」と真澄を評価する。 -
結婚して「心が自由になる」ということ ~池田理代子の漫画『セイリング』
典子はエリート公務員との結婚が決まっていたが、結婚に少しも幸せに感じない。飲み会で知り合ったフリーカメラマンの香山に心惹かれ、ロッド・スチュワートのヒット曲『セイリング』を聞きながら、自由とは心を解き放つことだとさとる。結婚と心の自由に関するコラムと併せて。 -
映画『ヒトラーの忘れもの』~地雷の地に埋まる戦時下の愛憎
デンマークの海岸に埋設された大量の地雷撤去を命じられたドイツの捕虜と少年兵。それを監督するデンマーク人のラスムスン軍曹の心情を描く良作。デンマークらしい、詩情あふれる海の風景が非常に美しい作品。 -
帝王リヒテルのチャイコフスキー『ピアノ協奏曲 第1番』 ムラヴィンスキー指揮 レニングラード管弦楽団
ソビエト出身のリヒテルは欧米デビューを果たすまで伝説的な存在だった。だが華々しい活躍の影には父親を処刑され、母親とも離ればなれになる悲劇があった。激流のような名演で知られるムラヴィンスキー指揮のピアノ協奏曲をSpotifyとYouTubeで紹介。エッセイ『リヒテルの訃報に寄せて』 -
ドビュッシーの名曲『組み合わされたアルペジオ』『水に映る影』『小組曲』『沈める寺』 / 創作「沈める寺」
ドビュッシーのピアノ名曲で特に美しい『組み合わされたアルペジオ』『水に映る影』『メヌエット』『沈める寺』の魅力をSpotifyで紹介。ドビュッシーとアントニオ・ガウディに捧げる短編小説と併せて。 -
裏・きかんしゃトーマス大百科 旧シリーズの魅力にせまる / お気に入りキャラ大集合!
貨車や機関車が、しょっちゅう衝突したり、脱線したりする、恐るべき島、ソドー島。(怪我人が出ないのが、不思議なくらい)。全世界の子供心を鷲掴みにしたキャラの魅力を徹底解説(笑) -
愛を知って ~成長とは女性の苦悩が理解できること
許されざる恋に身を焦がすマリーに正論で詰め寄り、「あなたに女の心をもとめるのは無理なことだったのでしょうか」としたたかに打ちのめされたオスカルが愛を知って、マリーの心情が理解できるようになったエピソード。 -
水原勇気とセクハラと現代のドリームボール
水島新司が「女性のプロ野球選手を漫画に描こう」と思い立ち、有名選手にアドバイスを仰いだところ、否定的な回答ばかりだった。野村監督だけが「その女の子にしか投げられへんボールがあれば、リリーフエースのような形で使えるかもしれんな」と可能性を示唆。「彼女にしか投げられない決め球」が道を切り開くこともある。男性に勝つのではなく、女性ならではの能力で堂々と社会のマウンドに立とうというコラム。 -
紛争ダイヤの悲劇を描く 映画『ブラッド・ダイヤモンド』/ レオナルド・ディカプリオ主演
違法に採掘された紛争ダイヤは正規の販売ルートに紛れて、武装勢力の資金源となっていた。貧困、腐敗、少年兵といった社会問題に正面から挑む見応えのあるアクション・ドラマ。美形俳優レオナルド・ディカプリオの転換期ともなった記念碑的作品を動画で紹介。 -
君も囚われのプレイヤー 押井守の映画『アヴァロン』
凄腕のゲームプレイヤー・アッシュはオンライン戦闘ゲーム『アヴァロン』の深部に入り込み、驚愕の事実を知る。仮想現実を舞台にした作品の魅力を『意識』と『認識』の両面から解説。ポーランド語の主題歌『ログオフ』の日本語訳や作中に登場する小物について画像付きで紹介しています。コラム『アヴァロンと現実社会とメタバース』『君も囚われのプレイヤー』 -
勝者が後進に道を譲る時 ヒーローの世代交代を描く『カーズ/クロスロード』~ピクサー映画
人は誰しも年を取り、永遠にトップを走り続けることはできない。ベテランの引き際とミドル・エイジクライシスを描いたシリーズ最終作を動画で紹介。自らの限界を痛感したマックイーンが第二の人生を見出す過程が感慨深い。コラム『去る者と進む者 ~敬意と想像力で支え合う』 -
子育てとは、子供時代をもう一度生き直すこと 映画『ファインディング・ニモ』
「親になるということは、子供の気持ちと、親の気持ちと、両方わかることなんだ」アンドリュー・スタントン監督の言葉をテーマにした子育てコラムを掲載。映画のあらすじと見どころを併せて。 -
最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由
のっけから、吐く・脱ぐ・殴る、オッパイぶるぶるのトップレスダンスに、下品きわまりない、クズ映画で知られるポール・ヴァーホーベンの代表作。主人公のノエミはバイタリティにあふれ、ベガスの女王を演じるジーナ・ガーションもセクシーで魅力的。世間が酷評するほど悪い作品ではないというのが当記事の主張。パワフルなダンス動画をメインに、華麗なるショーガールの世界を紹介。実際に訪問したラスベガスの写真も掲載しています。