恋愛・結婚について真剣に考える女性の方へ
いつの時代も、恋愛と結婚は女性にとって重要なテーマです。
たとえ法整備が進み、世の中の価値観が変わっても、「彼は本当に結婚する気があるの?」「一生、誰にも愛されないかもしれない」という不安が解消されることはないでしょう。
何故なら、法にも、誰にも、他人の心を都合よく操作することはできないからです。
同じように、女性自身が、自分の心と身体を計画通りに動かすこともできません。
どんな人も加齢と共に外見も変わり、身体の機能も衰えてきます。
いくら気持ちは若くても、100メートルを全力疾走するのが難しくなるように、女性の機能も衰える一方です。
どれほど見映えがよく、頭も切れる女性でも、開花する季節は限られていて、真冬に桜を咲かせることはできないんですね。
だからこそ、誰もが焦るし、不安にもなります。
でも、それは心が弱いからではなく、生物として当たり前の反応です。
春になっても開花しなければ、桜だって焦ります。
蕾のままぽとりと地面に落ちて、そのまま枯れてしまうのではないかと、悲しい気持ちになるでしょう。
女性もそれと同じ。
恋する季節になれば、恋に憧れ、上手く花開かなければ、絶望的な気分にもなる。
何故なら、花にも盛りがあることを、女性自身が一番よく知っているからです。
だったら、それを否定するのではなく、生物としての本能のままに、がっつり向き合ってみませんか。
「わたしに男は必要ない」
「結婚なんて不自由なだけ」
無理に自分に言い聞かせたところで、女性という性は変わらないし、老化も止まりません。
幸不幸にかかわらず、私たちは一人の女性として何十年を生きていかねばならないのです。
どんな結果に終わろうと、自分と向き合い、自分の心に正直に生きていくのと、本当は桜なのに、薔薇の生き方を真似るのでは大きな違いがあります。
頑張っても、いつも満たされないのは、自分で自分を欺き、周りに侮られるまいと、見栄を張って生きているからではないでしょうか。
春になれば、どの桜も、精一杯、枝葉を伸ばして、花を咲かせます。道端に咲く桜もあれば、絵葉書みたいな立派な桜もあり、一口に『桜』といっても千差万別です。
もし道端の桜が、日本三大桜を横目に見ながら、「どうせ私なんか誰にも注目されない。咲いても仕方ない」と枝葉を折り畳んだら、「何を言ってるの! どんな桜も、頑張って花咲く姿はきれいだよ。あなたに癒やされる住民もいるのよ」と言いたくなるでしょう。
たとえ冬には枯れ木のようになっても、あなたが春に立派に花を咲かせたことは皆が記憶していますし、また、そんなあなた自身も誇りに思えるはずです。
大事なのは、「いかに綺麗に咲くか」ではなく、春には春の季節にふさわしい生き方があり、心持ちがあることを自身で受け止め、どれほど不格好でも、日当たりの悪い場所でも、精一杯、花を咲かそうとすることです。
桜と違って、人生は一度きり。
春もまた一度しか経験できないのですから。
昨今、ネットには様々な恋愛・結婚のノウハウが溢れ、いい男と結婚することが勝ち組みたいな風潮は今後も変わらないと思います。
しかし、恋愛の本当の意義はそこにはありません。
「人を好きになる」「一人とじっくり向かい合う」という体験を通して、どれだけ心を高め、社会生活に活かせるかです。
本書を通して、皆さまが少しでも自信をもって下されば幸いです。
恋愛コラムの章立て
構成の都合により、一部、タイトルが重複しています。よろしくご了承下さい。
映画・書籍レビューの『心のコラム』も含みます。作品を知らなくても楽しめる内容に仕上げています。
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