親子関係と自立– category –
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対決を通しての親子関係の安定 ~立派な親の姿を見せるより、正直な人間として子供と向き合おう~
立派な親だから、正しいことを言っているから、尊敬されるわけではありません。愛とはもっと正直なものです。子供は人間である親を理解し、愛したいのです。立派であらねば……という気負いは、かえって子供の心を遠ざけ、負担となってしまいます。本当の自分を恐れずにさらけ出してみませんか。 -
親も自分自身にフォーカスする ~自分が克服すべき問題を子どもに重ね見ていませんか?
空しさや劣等感など、本来、自分が克服すべき問題を子どもに重ね見て、子どもを通して解決しようとしていませんか。あなたの人生の問題は、あなた自身で解決しなければ、意味がありません。子どものことはいったん横におき、自分自身と向き合いましょう。 -
自分を恥じない ~親とは違った人生を歩もう
自分を恥じているからといって、あなた一人が特別劣っているわけではないですし、過っているわけでもありません。一人の社会人として真っ当に生きている限り、あなたは自分を恥じることなどないのです。まずは自分自身を許して、愛することから始めてみませんか。 -
「自己主張」と「ワガママ」の違い
子供は、泣いて、わめいて、大人の手を煩わせるのが仕事。それでもありのままを愛するのが大人の仕事。子供の時ぐらい、「あれイヤ、これ欲しい」、好きなだけ言わせてね。大人になったら、言いたいことも言えなくなってしまうから。「自己主張」と「ワガママ」は違います。それを見極めるのも愛の一つです。 -
子供が「死にたい」と言った時の覚え書き ~死ぬなと言うより、好きと言って欲しい
子供が「死にたい」と言った時、周りの大人はどんな風に対応すればいいのか。『大人の自殺と子供の自殺は違う / 子供はなぜ「死にたい」と言うのか / 子供が「死にたい」と言ったら、まずは「ありがとう」 / 「死ぬな」と言うより、「好き」と言って欲しい / 死にたい子供は、優しい子 / 「死にたい子供」にかける言葉』などヒントを紹介しています。 -
子育てを通して、親も『二度目の子供時代』を生き直す ~親子のロールプレイが心を癒やす時
子育ては親にとって『第二の子供時代』を生き直すことです。自分が経験した親子関係を、今度は我が子との間に再現することによって、改めて自身の親子関係を振り返り、前に積み残した心の問題を、我が子との関係を通して、解決することができるのです。立場を入れ替わったロールプレイングこそが、あなたを真の意味で大人にし、いっそう心を高めてくれるのです。 -
考えるより、まず生きる ~人生は理屈の中にない
「恋愛とはこういうもの」「人生とはこういうもの」という自分なりの主義主張を打ち立てたところで、必ずしもそれに見合うものが得られるとは限らないし、そもそも、自分の欲するものが分からない状態で幸せなど掴みようがないのです。 -
子供の自立は罪ではない ~親子関係は『距離』が解決することもある
親から離れることが叶っても、親の影は一生ついて回ります。辛い記憶も、憎しみも、心からすっかり払拭されることはないでしょう。それでも人は光に向かって進むことができます。怒りや憎悪に生きるより、生き甲斐や悦びや友情を大事にした方が、うんと幸せだと思いませんか。 -
命を大切にできないのは、根底に自己の無価値感があるから
他人を思いやり、愛するという行為は、自分に対する愛情があって初めて出来ること。自分で自分を愛せないものは、他人のことも愛せない。健全な自己愛や自尊心は、親との関係で育まれる。子供は「自分」というものを自然に肯定し、生きることに意味を見出し、自分を大切と思うように、他人のことも大切と思えるようになります。 -
『自信たっぷりに育てられたら、子どもだってたまらんさ』(吉田秋生のカリフォルニア物語より)
世の中には自分の教育法を疑いもしない親が少なくないですが、自分の方針を疑うことなく、自信たっぷりな親は、子供ではなく、自分自身を愛しているのです。その自己愛は、いずれ子供にも伝わり、子供の心を深く傷つけます。自分の親から愛が感じられない子供は、自分の存在意義が感じられず、心が壊れていくのです。 -
子どもの許しはいつ訪れるのか ~親殺しと再生について
子どもが真の大人になるためには、内面的な母親殺しや父親殺しをやり遂げねばなりません。それは決して恨みや憎しみではなく、親の定めた規範や価値観を乗り越えることです。内面的な親殺しに失敗すれば、子供は「自分が死ぬか、親を殺すか」という気持ちに追い込まれ、精神的自立に失敗するのです。 -
『あなたの悩み、分かるわ詐欺』に気を付けろ
心が弱っている時だからこそ、「あなたの気持ち分かるわ」という安易で無責任な同情には気を付けなければいけません。他人の同意や共感に救いを求めれば、何でも自分に同意してくれる人しか受け入れられず、真に有益な助言を突っぱねたり、愚かな勧誘に取り込まれる恐れがあります。 -
子供の反抗は『親の否定』ではない
『親殺し』という言葉だけ見れば、非常に激しい印象を受けますが、要は、親の影響から離れて、我が道を行くだけのことです。子どもだって親を愛したい。どんな時も尊敬の気持ちで仰ぎ見たいと願っています。意見が食い違うことと、親を否定することは、まったく別物です。 -
なぜ、うちの子だけ…… 我が子ほど問題だらけに見える親心
「隣の芝生は青い」みたいに、よその子は優秀で、我が子は問題だらけに見えてしまうもの。しかし、あなたが問題と思うように、周りもそれが問題と捉えているのでしょうか。親は深刻に悩むことでも、傍から見れば、何でもない事もたくさんあります。時には子供の問題から距離を置き、「普通に生きているだけ上等」と考えてみるようにしてみましょう。 -
人生は最後まで生きてみないと分からない
人生は最後まで生きてみないとわからない 正面から親に逆らう勇気もなく、一方的に抑えつけられたり、人格や能力を否定され続けたら、親殺しよりも、自分が死にたいと思う人の方が圧倒多数でしょう。 何のトラブルもない人から見れば、何を大袈裟な……と思うかもしれませんが、自立前の子どもにとって、親に考えを否定されたり、願望を妨害さ... -
自分で自分を愛せない少女たち
この本を読んで、彼女が男に弄ばれたのも、AVの世界に染まったのも、全て自業自得という見方をする人もあるでしょう。 しかし、少女の頃から、男に遊ばれたい、性を売り物にしたいと望んで生まれてくる女の子があるでしょうか。 援助交際をやっている子が、「身体を売ったところで、減るものじゃない。何が悪いの」とうそぶく事もありますが... -
子供は子供に磨かれる ~本当の「いい子」の育て方
子供は親が意図して作り上げるものではありません。子供同士の切磋琢磨やぶつかり合いによって得るものの方がはるかに多いです。いい子に育てたければ、年齢や属性を問わず、いろんな子供と接することが大事です。その過程で怒りや悲しみを経験しても、子供同士の関わりを通して人間力が育まれます。 -
子供は生きているだけで「上等」、可愛いと思えるだけ「幸せ」
子供がもっと小さかった時の写真やビデオを見返して、この頃、自分がどんな気持ちでいたか思い出すと、「もっとリクツ抜きに楽しめばよかったなぁ」とつくづく思います。果たして「子供を一人前に育てる」だけが全てなのか。母親が子育てに幸せを感じなければ、たとえ子供がいい子に育っても、本当はちっとも幸せじゃない。 -
子育てのゴール ~子供が「大人になる」ということ
子育てのゴールは、成人して、いい会社に就職したり、独立して所帯をもったからといって、「大人になった」訳ではありません。何歳であっても、心の成熟なくして「大人」とは言えないし、また年若くても、精神的に成長する子はいます。年齢や能力や条件だけが大人の条件ではありません。一番大事なのは、親を一人の人間として理解し、受け入れることです。 -
「いい子」って、誰が決めるの?
大人は普通に「いい子」という言葉を口にしますが、いい子か否かは誰が定義するのでしょう。もしあなたが一所懸命に頑張っているにもかかわらず、「いい親じゃない」と決め付けられたらどんな気持ちがするでしょうか。いい子とは多くの場合、大人にとって都合のいい子を意味します。