キリスト教・神話– category –
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父よ、彼らをお赦し下さい ~イエス・キリストの言葉 【何を選び、どう信じるか】
『父(神)よ、彼らをお赦し下さい。彼らは自分が何をしているのか分かってないのです』はイエス・キリストの有名な言葉です。 ローマ兵に捕らえられ、裁判にかけられたイエスは磔刑に処せられます。 イエスの周りでは、ローマ兵や議員や民衆がイエスを嘲弄し、「本当に救世主なら、自分自身を救ってみろ」と詰ります。 しかし、イエスはそん... -
ゲッセマネの祈り ~新約聖書と西洋絵画で読み解く
十二人の弟子たちと最後の晩餐を終えたイエスは、弟子のペトロ・ヤコブ・ヨハネを連れて、ゲッセマネの園に向います。イエスは天の父に祈りました。「父よ、できるなら、この杯を私から取りのけて下さい。しかし、私の望みからではなく、あなたの御心のままに」。自らの運命を知るイエスの決意と葛藤が感じられる名場面を西洋絵画と併せて解説。コラム『決然と生きる 現代のゲッセマネの園』と併せて。 -
羊飼いが天使と出会う時 ~福音は信じる者に訪れる 《世界で最初のクリスマス》より
ルカスによる福音書より。貧しい羊飼いたちにメシアの生誕を告げたのは天使の大軍だった。カメラも書物も、人権という概念さえも無い時代、イエスの言葉は神のように美しく感動的だったろう。聖書とは何か、天使は存在するのかについて綴るクリスマス・コラム。 -
正しいことのために苦しむ ~悩むのは真剣に生きている証し 《ペトロスの手紙》より
「神の意志によるのであれば、善を行って苦しむほうが、悪を行って苦しむよりはよいのです」あれこれ悩むのは真剣に考え生きている証し。気にかけない者に悩みはない。正しく悩む者は神に愛され、報われるという喩え。 -
我に触れるな Noli Me Tangere ~マグダラのマリアと西洋絵画
聖書とキリスト教において謎と魅力に満ちた女性、マグダラのマリア。ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』ではイエスの妻とされていましたが、真偽はともかく、深い心の交流があったのは確かでしょう。イタリアの巨匠ティツィアーノの名画を交えながら感動的な再会の場面『我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)』について解説。 -
エロスとプシュケの寓話 ~愛と疑いは一緒にいられない
恋の神エロスはプシュケに恋をし、姿形を隠して結婚生活を送るが、夫を疑うプシュケは明かりをかざして神であるエロスの姿を見てしまう。エロスは「愛と疑いは一緒にいられない」と言って飛び去るが、プシュケは困難を乗り越え、神の一員として迎えられる。人間の魂の変容を描いた名作。 -
エロスとは上昇する生のエナジー ~ヴィーナスとクピドの神話より
海の泡から生まれた美と愛の女神ヴィーナスと息子クピド。エロスは上昇する生の象徴でもあり、所有と欲望の愛に突き動かされる。エロスの本質を絵画と併せて綴るエッセー。 -
初心者にもわかりやすい キリスト教の本 ~西洋美術や映画をより深く理解するために
聖書が身近に感じられる初心者向けの書籍を紹介。ビジュアル資料や西洋絵画を通してキリスト教への理解が深まること間違いなし。新約聖書・共同訳、創世記・岩波文庫、西洋絵画の主題物語など。 -
男は死んでも櫻色 (三島由紀夫) / 武士道とは、死ぬ事と見付けたり
男は死んでも櫻色。切腹の前には 死んでも生気を失わない様に頬に紅をひき、唇に紅をひく作法があった。敵に封じて恥じない道徳は死の後までも自分を美しく装い自分を生気あるように見せるたしなみを必要とする。散り際の美学を説く三島由紀夫の名言。 -
この世は辛い事ばかりだから、私なら最初から産まないわ ~ミケランジェロの『ピエタ』より
お堅いクリスチャンのハワードは美少女フローレスに恋するが、彼女は悲しい生い立ちからハワードの信仰心を揶揄し、反抗的な態度を取る。ミケランジェロの『ピエタ』を前にフローレスは「産まないことが愛の証」と言い、ハワードはそんな彼女の苦しみに寄り添う。 -
人にあわれみをかけない者には、あわれみのないない裁きが下される ≪新約聖書より≫
「人を差別するなら、あなたたちは罪を犯すことになり、立法によって違反者と断定されるのです。律法全体を守ったとしても、一つの点で落ち度があるなら、律法全部の点について有罪となるからです。人にあわれみをかけない者には、あわれみのないない裁きが下されます。あわれみは裁きに打ち勝つのです」ヤコポスの手紙 『差別に対する警告』 より。 -
決意より信念を維持する方が難しい 《新約聖書より》
あなたたちは、光に照らされた後、苦しい大きな戦いによく耐えた初めのころのことを、思い出してください。 あざけられ、苦しめられて、見世物にされたこともあり、このようなめに遭った人たちの友となったこともありました。 実際、あなたたちは捕らえられた人たちと苦しみをともにし、また、自分がもっとすばらしい、いつまでもなくならな... -
初めに《御言葉》があった。《御言葉》は神であった
ヨハンネスによる福音 《御言葉》が人間となった 初めに《御言葉》があった。《御言葉》は神とともにいた。《御言葉》は神であった。 このかたは、初めに神とともにいた。 神はこのかたによって万物を造った。 造られたもので、このかたによらないで造られたものは何一つなかった。 このかたによらないで造られたものは何一つなかった。 こ... -
クリスマスとイエス・キリスト ~真理は、あなた方を自由にする
この方は、人類のあらゆる罪を一身に背負うために、この世に現れたのだ。ご覧、あの十字架に、世界中の苦痛がのしかかっているようではないか。これは終わりではない。始まりだ。いずれ、世界中の人々がこの方に付き従って行くだろう -
イエス・キリストの『明日のことを思い煩うな』 過度な欲望が人間を弱らせる
イエス・キリストの言葉「何を食べようか何を飲もうかと命のことで、何を着ようかと体のことで思い悩んではならない。明日のことを思い煩うな」は過度な欲望が人間を弱くする喩えである。足るを知り、今日を精一杯生きようというコラム。 -
オイディプス王と精神的な親殺しについて
心理学者にして文人でもある河合隼雄氏の名著『家族関係を考える』とギリシャ悲劇『オイディプス』をベースに、思春期の子供の自立と内面的な親殺しについて綴るコラム。同氏の「竜退治と自立と内的な母親殺し」に関する記述と併せて。 -
罪人の償いと本当の救い ~犯罪者は幸福になってはいけないのか 映画『ハミング・バード』より
原題は『Redemption』(償い)。 戦場の狂気から、罪なき民間人を殺害したジョゼフと、性的ハラスメントから逃れる為に体操コーチを殺めてしまったクリスティーナの、それぞれの償いを描いています。 罪を背負った人に共通するのは、『罪をおかした人間は、決して幸せになってはならない』という思い込みです。 本人がそれを自分に課している... -
福音書について ~新約聖書の構成と概要
新約聖書の構成は次の通りです。 1 福音書 マタイによる福音書 マルコによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書 Ⅱ 使徒言行録 Ⅲ 手紙 ローマの信徒への手紙 コリントの信徒への手紙 Ⅰ・Ⅱ ガラテヤの使徒への手紙 エフェソの信徒への手紙 フィリピの信徒への手紙 コロサイの信徒への手紙 テサロニケの信徒への手紙 テモテへの手...
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