キリスト教と聖書について– tag –
旧約聖書と新約聖書の有名なエピソードに関するコラムと西洋絵画を紹介しています。
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映画『復活』(RISEN) 復活とは何か ~12人の弟子と信仰の奇跡
イエスが磔刑に処されると、ピラト総督は『復活』を恐れて、百人隊長クラヴィウスに遺体を見張るよう命じる。だが遺体は忽然と姿を消し、イエスが復活したという噂が広まる。クラヴィウスは12人の弟子の後を追い、信じられない光景を目にする。『復活』とは何を意味するのか、12人の弟子の内面に着目した良質な宗教ドラマ。 -
主よ 私を平和の道具にして下さい 映画『15時17分、パリ行き』
パリ行きの高速鉄道で起きたタリス銃乱射事件に居合わせた青年三人は小学校時代から落ちこぼれだった。軍人となったスペンサーは自らの役割を見出し、心身を鍛えながら、天の道具として能力を生かせる機会を待つ。キリスト教精神に支えられた青年たちの心の成長と活躍を描く人間ドラマ。コラム『なぜ死ぬことによって永遠の命を得るのか』『天命に生きる意味と信仰の奇跡』『キリスト教精神と無我の境地』 -
何を信じ、どう貫くか リュック・ベンソンの映画『ジャンヌダルク』と正しい信仰心
『現代は信じられるものがない。だから何かを信じぬいた少女を描きたかった』とリュック・ベンソン監督。聖女ジャンヌ・ダルクは本当に神の声を聞いたのか。思い込みの激しい少女、それは傲慢であるという斬新な解釈のもと、劇的に描く歴史スペクタクル。 -
父よ、彼らを赦したまえ。イエス・キリストの教えを描く 映画『ベン・ハー(1959年)』
復讐に燃えるジュダ・ベンハーとイエス・キリストの教えをダイナミックに描いた歴史ドラマを動画で解説。聖書のエピソード「洗礼と一杯の水」「神はあなたを見ている」「迷える子羊」「十字架の愛と奇跡」「磔刑と悲しみの道」を解説 -
神への回帰と殺してもいい権利 映画『セブン』と七つの大罪
キリスト教における七つの大罪「大食」「強欲」「怠惰」「色情」「高慢」「嫉妬」「憤怒」に基づいて猟奇殺人を繰り返すジョン・ドゥは、社会に害悪をもたらす罪人は死ぬべきだと主張する。殺してもいい権利は存在するのか? 映画の見どころとコラムを掲載。 -
漫画『DEATH NOTE』 なぜ人を殺してはいけないのか
DEATH NOTEによって死神の力を手に入れた優等生・夜神ライトは、世直しと称して悪人の削除を繰り返すが、最後は手当たり次第に邪魔な人間を抹殺する大量殺人犯となる。「非凡な人間は法をも超える権利を有する」というドストエフスキーの『罪と罰』の世界観を交えながら、人が一方的に人を裁くことの危うさを説くコラム。『 優れた人間が悪い人間を削除していい、という考え方』『ライトの考えは独裁と同じ』『裁きは神の領域 ~神だけが本当の善悪を知っている』 -
罪人の償いと本当の救い ~犯罪者は幸福になってはいけないのか 映画『ハミング・バード』より
原題は『Redemption』(償い)。 戦場の狂気から、罪なき民間人を殺害したジョゼフと、性的ハラスメントから逃れる為に体操コーチを殺めてしまったクリスティーナの、それぞれの償いを描いています。 罪を背負った人に共通するのは、『罪をおかした人間は、決して幸せになってはならない』という思い込みです。 本人がそれを自分に課している... -
『過ち』 ~旧石器捏造事件に思う
先日、『神の手』と称される、民間の考古学研究所員の旧石器捏造事件が発覚し、厳しく糾弾された。某氏は、「魔が差してやった。皆様に迷惑をかけて申し訳ない」と涙ながらに謝罪したが、考古学界に与えた衝撃は大きく、長年の実績や信用を揺るがしかねない大問題となっている。 もちろん、某氏の行いは糾弾されて然るべきものだし、他にも捏... -
『地獄 極楽 胸三寸』 なぜ地獄の亡者は永久に満たされないのか
『西洋絵画の主題物語〈1〉聖書編』によると、『天国』の絵はどれも似たり寄ったりで退屈なのに対し、『地獄』の方はどれも想像たくましく、生き生きとした名作が多いそうです。 実際、神や天使を描いた名画より、ヒエロニムス・ボッシュの「聖人を誘惑する奇怪な悪魔」や、フュースリの「夢魔」や、フランシス・ゴヤの「我が子を食らうサト... -
作品に罪はあるのか。非凡人は法律を超える権利を有するのだろうか。
マイケル・ジャクソンの性的暴行容疑に思う。有名人の犯罪は「非凡人」ということで許されるのか。作品に罪はないのか。ドストエフスキーの名作『罪と罰』の「非凡人は法も踏み越える権利を持つ」というラスコーリニコフの思想をベースにしたコラム。 -
ケルビムの炎の剣と生命の樹
アドナは生まれて初めて最下階に降り、強い西日に心を打たれる。だが、それは生命の樹への道を阻むケルビムの剣のようだった。アドナは医療界のラスプーチンのように勝ち誇るエルメインの悪の所業を思い返し、自らの運命を嘆く。 -
希望こそ命の糧 ~スティンとアドナの出会い
瀕死の少女を病院に送り届けた後、アドナはスティンに再会する。スティンはアドナへの無礼を詫びるが、市民に真実を告げない執政府の無責任を詰る。 -
人生に大切な三つの『 L 』~ Lord(道) Love(愛) Life(人生)
ヘブライ語で EL と書けば、「至高者=神」表わします。LORD = 主、道、指導者。LIFE = 生命、人生、生活。LOVE = 愛の象徴。LOVEから生まれ、LOVEに支えられるのがLIFEです。人間が生きていく上で一番大切なこと、それは自分が望まれてこの世に生きていると確信することです。 -
一つの生命を代償に、数千の生命を堕落と腐敗から救う ~ドストエフスキーから永遠の問いかけ
「ひとつのちっぽけな犯罪は、数千の善行によって、つぐなえないものだろうか?ひとつの生命を代償に、数千の生命を腐敗と堕落から救うんだ」 心の奥底の願望を映し出すような学生と将校の会話によって、ラスコーリニコフは斧を手に取る。永遠の問いに答えはあるのか。 -
福音書について ~新約聖書の構成と概要
新約聖書の構成は次の通りです。 1 福音書 マタイによる福音書 マルコによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書 Ⅱ 使徒言行録 Ⅲ 手紙 ローマの信徒への手紙 コリントの信徒への手紙 Ⅰ・Ⅱ ガラテヤの使徒への手紙 エフェソの信徒への手紙 フィリピの信徒への手紙 コロサイの信徒への手紙 テサロニケの信徒への手紙 テモテへの手...
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