角川映画&邦画– tag –
-
映画『魔界転生』転生は人間の弱みにつけこみ、命を弄ぶ(1981年)沢田研二&千葉真一
徳川幕府に復讐を誓う天草四郎時貞は細川ガラシャ、宮本武蔵、伊賀の霧丸らを魔界衆に引き入れ、国内を混乱に貶める。絶頂期の沢田研二と千葉真一らの剣術が素晴らしい角川映画の傑作。コラム『『転生』は人間の弱みにつけこみ、命を弄ぶ』と併せて。 -
映画『八甲田山』と死の彷徨 日本の組織は昔も、今も…
軍隊という硬直した組織と一部の権力に振り回される庶民の悲哀を描いた超大作。日本を戦争に駆り立てたものは何だったのか。なぜ誰も軍と政府の暴走を止めることができなかったのか。作家・新田次郎の怒りが深く静かに伝わってくる原作とルポルタージュの見どころを紹介。 -
映画『野生の証明』と町田義人『戦士の休息』~笑って死ねる人生とは
薬師丸ひろ子のデビュー作『野生の証明』の見どころと主題歌『戦士の休息』から「笑って死ねる人生」の極意を解説。 -
野獣が『野獣』でいられた時代 ~松田優作の映画『蘇る金狼』
今も松田優作が生きていたら、80年代と同じように人気を博しただろうか。野獣が野獣らしく生きられたのは80年代まで。現代は野獣であること自体が罪である。大藪春彦・原作のハードボイルド映画に関するコラムと作品紹介。 -
悪女 VS キャリアウーマン 事件の印象が証言を左右する 松本清張の『疑惑』
一台の車が埠頭から海に突っ込み、鬼塚球磨子は救助されるが、車内に取り残された夫の白河福太郎は死亡する。前科四犯の毒婦の先入観から、球磨子の犯行という前提の元に裁判が進むが、彼女の弁護を引き受けた佐原律子の鋭い推理により、思いがけない事実が明らかになる。桃井かおりと岩下志麻、二大女優が火花を散らす野村芳太郎監督の傑作。小説と映画の違いを併せて紹介。 -
『憚(はばか)りながら』と『ミンボーの女』
ヤクザが許せないのは、暴力で他人の人生を支配するから -
松田優作の映画『野獣死すべし』 荻原朔太郎の『漂泊者の歌』とリップ・ヴァン・ウィンクルについて
松田優作の鬼気迫る演技で知られる『リップ・ヴァン・ウィンクル』の台詞と風俗の場面で流れる荻原朔太郎の詩『漂泊者の歌』を中心に映画の見どころを解説。戦場ジャーナリスト伊達邦彦の狂気をあますことなく見せつけるハードボイルドの傑作。 -
薬師丸ひろ子&真田弘之の角川映画『里見八犬伝』 80年代エンタメ系時代劇の傑作
薬師丸ひろ子、真田広之、千葉真一、京本政樹、志穂美悦子など、錚々たるメンバーが出演したアクション時代劇の魅力を紹介。夏木マリが全裸で血の池に入浴するなど体当たりの演技が話題を呼んだ。 -
ヤクザは人間ではない 角川映画『キャバレー』とサックスの名曲「レフトアローン」
ミュージシャンが指を切り落とされて「ひどい、あんた人間じゃない(野村宏伸)」「オレはヤクザなんだよ(鹿賀丈史)」でお馴染みの80年代角川映画のヒット作。マリーンの歌うジャズの名曲『レフトアローン』も印象的で、曲だけ憶えている人も多いはず。果てして実際のやくざはどうなのか。親分さんの思い出から綴る。 -
大女優・三田佳子の名演が光る 薬師丸ひろ子の映画『Wの悲劇』(1984年)
角川の高校生アイドルから大人の女優へ成長を遂げた薬師丸ひろ子の記念碑的作品。大女優の愛人スキャンダルと舞台劇『Wの悲劇』がシンクロし、絶頂期の三田佳子の迫真の演技に目が釘付けになる。「好きな芝居を作るため、女使いませんでした?」「顔ぶたないで。私、女優なんだから」などの名台詞を画像付きで紹介。 -
人類滅亡と昭和の男社会 ~女性の皆さん、子供を産んで下さい 映画『復活の日』
生物兵器MM-88を強奪したテロリストの小型飛行機が雪山に墜落し、容器から漏れ出したウイルスが雪解けと共に爆発的に増殖を始める。人類滅亡の危機に瀕して、最後の希望は、ウイルスが無力化する南極に取り残された人々だった。興行的には大コケだった角川最後のSF大作について女性の視点から解説。 -
本当の『鬼畜』は誰? 松本清張の描く「子捨て」と「子殺し」
愛人と生活費で揉めた宗吉は三人の子どもを押しつけられ、妻・お梅の怒りを買う。途方にくれた宗吉は子どもを捨てることを思い付く。宗吉とお梅も人面獣心の鬼畜かもしれないが、幼い三人の子どもを置き去りにした愛人・菊代はどうなのか。松本清張の小説の抜粋と併せて紹介。
1