映画– category –
-
生きる希望と優しさと 映画『バグダッド・カフェ』 / 主題歌『コーリング・ユー』(歌詞あり)
伴侶を失い、生きる希望もなくした二人の女性が砂漠のカフェで交流を深め、再び幸せを見出す物語。世界中で愛される主題歌『コーリング・ユー』と、この曲を一躍有名にした映画を動画とSpotifyで紹介。 -
女は鷹に、男は狼に ~悲劇の恋人達の奇跡を描く恋愛ファンタジー 映画『レディホーク』
陽が昇ると女は鷹に、夜になると男は狼に変身してしまう。大僧正の呪いによって引き裂かれた恋人たち悲劇を美しい筆致で綴る原作本と映画の見どころを動画で紹介。ルトガー・ハウアー、ミシェル・ファイファー、マシュー・ブロデリックの演技も素晴らしいファンタジー映画の元祖。 -
どんな恋も9週間半で終わる 映画『ナインハーフ』 / コラム『潔さこそ、大人の女の証し』
恋人たちの9週間半を描く官能映画の傑作。公開時はエロティックなラブシーンが話題となり、ミッキー・ロークとキム・ベイジンガーも大人気となった。80年代を代表するポップスアーティストの楽曲も素晴らしく、見どころを動画とSpotifyで紹介。恋愛コラム『潔さこそ、大人の女の証し』と併せて。 -
愛する女を箱詰めに 映画『ボクシング・ヘレナ』が描く性と所有 /『エニグマ』サッドネス
女性恐怖症から性的不能となった外科医ニックは愛するヘレナを振り向かせる為、手足を切断して自宅に閉じ込める。最初は拒否していたヘレナも心を開くようになる。【コラム】性は心と体の結びつき~性的不能でも優しく尽くせば。ラブシーンに使われていたエニグマの『サッドネス』と併せて。 -
老兵は死なず、ただ消え去るのみ 映画『グラン・トリノ』と年寄りの居場所
年老いて社会からも家庭からも居場所を失ったウォルトの前に現れたのは、移民でモン族の心優しい青年タオだった。ヤングマフィアに絡まれるタオを救うべく、ウォルトがとった行動は意外なものだった。世代間ギャップと高齢者の心情を描いた良作。コラム「ウォルトはナルシストなのか? 居場所を失った老人と再生」 -
大女優・三田佳子の名演が光る 薬師丸ひろ子の映画『Wの悲劇』(1984年)
角川の高校生アイドルから大人の女優へ成長を遂げた薬師丸ひろ子の記念碑的作品。大女優の愛人スキャンダルと舞台劇『Wの悲劇』がシンクロし、絶頂期の三田佳子の迫真の演技に目が釘付けになる。「好きな芝居を作るため、女使いませんでした?」「顔ぶたないで。私、女優なんだから」などの名台詞を画像付きで紹介。 -
サイキック少女と毒親の破滅を描く 映画『キャリー』(原作スティーブン・キング)
狂信的な母親に支配される娘の悲劇を描いたホラー仕立ての青春ドラマ。心優しいキャリーは学校で酷いイジメに遭いながらも幸せを夢見てプロムに参加する。だが彼女を妬む級友の仕業で血みどろに。キャリーの怒りが爆発し、プロム会場は地獄絵と化す。 -
映画『ターミネーター』 ~機械は人間に近づきすぎると終末(ターミネイト)を選ぶ
未来から送り込まれたターミネーターが英雄の母となる女性の抹殺を試みる。斬新な設定とシュワルツネッガーの迫力で一世を風靡したシリーズの魅力と、【科学コラム】 ターミネーターの足音が聞こえる ~コンピュータは心を学ぶのか。 -
世界を救う第五の要素 映画『フィフス・エレメント』 & エリック・セラの『Little Light of Love』
世界を救う「五番目の要素」とは何なのか。超人的な能力をもつ美女リールーと元特殊部隊のTaxiドライバー、コーベンの活躍を描く新感覚のSFアクション。エリック・セラの主題歌も印象的なリュック・ベッソン監督の傑作。 -
人類滅亡と昭和の男社会 ~女性の皆さん、子供を産んで下さい 映画『復活の日』
生物兵器MM-88を強奪したテロリストの小型飛行機が雪山に墜落し、容器から漏れ出したウイルスが雪解けと共に爆発的に増殖を始める。人類滅亡の危機に瀕して、最後の希望は、ウイルスが無力化する南極に取り残された人々だった。興行的には大コケだった角川最後のSF大作について女性の視点から解説。 -
スネーク・プリスキンにカルトな愛を捧ぐ ~映画『ニューヨーク1997』(ジョン・カーペンター)
1980年代に製作され、今なおカルトな人気を誇る『ニューヨーク1997』。「スネークと呼べ」が決め台詞の犯罪の帝王をカート・ラッセルが好演。B級感あふれるセットとカーペンター感得が自ら手掛けたチープな音楽が味わい深いカルトアクションの魅力を紹介。 -
映画『マトリックス』が本当に伝えたいこと ~君は心の囚人 / What is MATRIX 英語で読み解く
仮想現実を舞台にしたサイバーアクションで知られるが、本質は心と世界の関わりをテーマにした哲学的な作品。私たちが「自分」や「世界」と捉えているものは自身の思い込みが作り出したイメージに過ぎない。You are the prisoner of you mind (君は君の心の囚人) -
心の醜悪は外見に現れる ~嫉妬に狂った男の悲劇 映画『ザ・フライ』
天才科学者セスは物質転送機『テレポッド』の開発に成功するが、恋人の過去に嫉妬するあまり、自棄を起こして、自らを実験台にする。だが、ポッドの中には一匹のハエが紛れ込んでいた。 -
21世紀の正義と教育 ~本物のヒーローとは 映画『LOGAN/ローガン』が教えてくれること
ウルヴァリン・シリーズの最終話となる本作では20世紀のヒーローを否定し、日常の善人こそ本物の英雄と子供達に教える。老いたプロフェッサーを介護するローガンの姿が印象的なドラマの見どころを名台詞と画像で紹介。 -
それでも幸福は金で買える 映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
儲けにプラスアルファで再投資。それを何度も繰り返す。すると客は金持ちになったと勘違いし、ますます株の売買にはまる。ウォール街の伝説ジョーダン・ベルフォートの金銭哲学と逮捕までの日々を過激に描くマーティン・スコセッシ監督の話題作。真面目に働くのが馬鹿馬鹿しくなるウォール街の名言を紹介。 -
金か、命か 大富豪の醜怪な内面を描く 映画『ゲティ家の身代金』
世界一の富豪ポール・ゲティ石油王の孫が誘拐される。犯人は巨額の身代金を要求するが、ゲティは支払いを拒否。苦悩する母親アビゲイルは粘り強く交渉を続けるが、誘拐された孫の耳が新聞社に送りつけられて、事態が一転する。#1000文字 映画評 -
中年男の最後の夢と若い女の残酷さ 人生の最後を彩る映画『ラストタンゴ・イン・パリ』
中年男ポールと若く美しいジャンヌは衝動的に関係をもち、互いに誰か知らないまま逢瀬を重ねるが、婚約したジャンヌはポールを捨てて、悲劇へひた走る。破滅を前に踊るラストタンゴが美しいベルトリッチ監督の異色作。コラム『誰の人生も一度限りの躍り』など、ガトー・バルビエリの主題曲をモチーフとしたコラムを掲載。 -
法と支援の狭間 甘くない現実と愛を描く映画『チョコレートドーナツ』
歌手のルディは母親に置き去りにされたダウン症の少年マルコの監護者となり、恋人ポールと一緒に世話をするが、同性愛が発覚し、マルコと引き離される。法の狭間で翻弄される少年と支援の在り方を描く感動ドラマ。 -
なぜ神は自らの代理人にかくも下劣な若造を選んだのか 映画『アマデウス』
「神は切望だけ与え、声は奪い去った。私の賛歌など臨まぬなら、なぜ切望を与えたのだ。熱い欲求だけで才能は下さらない」サリエリの嘆きは我々凡人の嘆き。クラシック音楽映画の最高峰を画像と動画で紹介。 -
白雪姫はなぜ幸せになったのか 三大プリンセスを擁護する女性の幸福論
「楽して幸福を掴んだ女性」と言われるディズニーの三大プリンセスですが、彼女らは本当に楽して幸せを手に入れたのでしょうか。三大プリンセスが愛と幸福を掴んだ理由を解説。