文芸– category –
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正しさより、優しさ
ネガティブな人は自分から考えを変えるのが嫌なのだと思います。 自分の方から頭を下げれば損だと考え、相手のせいにして、雰囲気を悪くしてしまうのです。 人間社会では正しいことより優しい姿勢の方が好まれます。 正義で変えようとするのではなく、思いやりで対処すれば、あなたの評価も上がります。 -
相手との境界線
境界線をはっきりさせるほうが周囲の人たちとの関係はうまくいきます。 境界線があれば、あなたとどうつきあえばいいのかが、周囲の人にもはっきりわかるからです。 境界線を明確にし、自分の能力の限界を知り、自分自身を尊重し、相手の空間を大切にしましょう。 誰にでも心地よいテリトリーがあります。 どれほど仲好しでも、一人になりた... -
好調の時ほど哲学が問われる
人生においては、好調の時ほど哲学が問われるものです。 若くて、健康で、何をやっても勢いがある時こそ、正しい心の指針が求められるのです。 自分に自信がある時こそ、周りに目を向け、力を還元することを考えましょう。 哲学なき幸運は、あっという間に過ぎ去り、その後には何も残りません。 -
何もかもコントロールすることはできない
自分で何もかもコントロールできると考えるのは傲慢だと思いませんか? 宇宙の目から見れば、誰もがちっぽけな存在ですし、同じ地上に生きるものに、上等も下等もありません。 そう考えることが、思いやりの基本であり、楽に生きていく為の知恵ではないでしょうか。 -
幸福とは変化そのもの
雪におおわれた厳しい冬のあとには、新しい生命が芽吹く春が訪れます。 終わりのあとには必ず再生が訪れるのです。 この過程を信じ、前進してください。 私たちが思い切って一つの「別れ」を決断したときに初めて、私たちはつぎの愛を自由に選択することができるのです。 幸福とは変化そのものです。 長い目で見れば、別れも、真の幸せに至る... -
「忍耐」と「我慢」は異なる
「忍耐」と「我慢」は異なります。 忍耐には希望がありますが、我慢には終わりがありません。 今何かを耐え忍んでいるとしたら、その先にどんな展望が開けているか、考えましょう。 耐え忍ぶ価値があるならもう少し頑張って。無駄な我慢ならやり方を変えて。 より良い方向に自分を導くのが幸せの鉤です。 -
「やるべきこと」をやって自信がつく
「やり残したこと」を放置して、そんなものは端から存在しなかったかのように過ごしていると、前を向いて次の一歩を踏み出すことができません。 過去に足をとられて、前進することができないのです。 やり残したことを片づけて初めて、あなたは過去から自由になれます。 「やるべきこと」をやらないと、自分を尊敬することはできません。些細... -
小説『カルメン』 バスク語と恋の始まり ~女の話す言葉に、男が故郷を感じる時
映画やオペラで有名な『カルメン』の原作は観客のイメージとかなり異なり、ボヘミア文化に詳しい考古学者の旅から始まり、死刑囚ドン・ホセの回想録として恋の物語が語られます。自由奔放で炎の女カルメンは本当にドン・ホセを愛していたのでしょうか。二人の心を繋いだバスク語の話題を中心に、メリメの原作を紹介。 -
寺山修司 宝石の詩『ガーネット』 ~思い出をかためて一つの石にできたなら
ガーネット もしも 思い出をかためて 一つの石にすることが出来るならば あの日二人で眺めた夕焼の空を 石にしてしまいたい と 女は手紙に書きました その返事に 恋人が送ってよこしたのは ガーネットの指輪でした あかい小さなガーネットの指輪を 見つめていると 二人はいつでも 婚約した日のことを思い出すのです 愛さないの、愛せないの (... -
捨てる神に拾う神 早坂茂三の言葉 / 田中角栄と共に闘ったオヤジの遺言
田中角栄の秘書として激動の昭和を生き抜いた早坂氏の名言集。『老人の跋扈は国を滅ぼす。しかし、青年の失敗は国を滅ぼさない』『国乱れて忠臣現れ、家貧しくして孝子現る』『何回も繰り返しひどい目に遇ったほうがいい』『惻隠の情』『意地とは人間が生きていくうえでの背骨』など。 -
『チャタレイ夫人の恋人』~肉体の声に耳を傾け、自分に素直に生きる
上流階級のコニーは半身不随となった夫に振り回され、疲れ切っていたが、森番メリーズと知り合って、生きる歓びを取り戻す。猥褻か、芸術かで裁判沙汰になったD・H・ロレンスの性愛小説。過激な性描写と思われがちだが、本質は、肉体を通じた男女の愛と、ありのままに生きる大切さを謳った人生賛歌である。小説の抜粋とショーン・ビーン主演のTVドラマを動画で紹介。 -
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ 魯迅『阿Q正伝』と教科書の名作『一切れのパン』
歩く人が多くなれば、それが道になる 希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。 それは地上の道のようなものである。 もともと地上には道はない。 歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。 魯迅『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)』 小学校の高学年の教科書に掲載されていた魯迅の短編。 タイトルも、... -
バルタサル・グラシアンの成功の哲学 人生を磨く永遠の知恵
17世紀から今日に至るまで、ニーチェやショーペンハウアーといったヨーロッパの知識人に読み継がれた『知恵の書』。『人づきあいの知恵』『自分づくりの知恵』『仕事に関する知恵』『友情を育てる知恵』『ライバルに差をつける知恵』『人から愛される知恵』『ツキと幸運を呼び込む知恵』『よりよい人生を送る知恵』など読みやすい人生訓。 -
映画『八甲田山』と死の彷徨 日本の組織は昔も、今も…
軍隊という硬直した組織と一部の権力に振り回される庶民の悲哀を描いた超大作。日本を戦争に駆り立てたものは何だったのか。なぜ誰も軍と政府の暴走を止めることができなかったのか。作家・新田次郎の怒りが深く静かに伝わってくる原作とルポルタージュの見どころを紹介。 -
愛とは自分の中に見出すもの
たとえ形として実らなくても、人を愛した記憶は一生魂に残る。 そして、それは誇りになる。 みじめなのは愛されないからじゃない。 本当に人を愛したことがないからだ。 愛というのは、 誰かに与えてもらうものではなく、 自分の中に見つけるものです。 -
人生の良いこと
人生の「いい事」とは、大金を手にしたり、素敵な恋人ができたりすることではなく、 ある日、心の目が開いて、生きることが「スッと」楽になることです。 「諦念」とでも言うのかな。 ある瞬間から、不必要に苦しまなくなる。 -
愛は取引ではないけれど
「あなたはよく私に言ったわね。『愛は取り引きでも、所有することでもない。それはよく分かっているけど、僕はそれだけでは満たされない。勝手なのも分かってる。それでも側に居て欲しい』――だけど、誰もが『囚われの蝶』に甘んじられる訳じゃない。羽ばたく力があれば、外に飛び出そうとするわ。男の子なら尚のこと、いつまでも籠の中に居... -
芸術家は自分の魂を削って、創作物を作る
一人の芸術家が、一つのテーマに挑む様は、凄まじくもあり、神々しくもある。 それは生活に役立つ道具を生み出すわけでもなければ、数十億の市場を作りだすわけでもない(スターウォーズみたいにヒットすれば、そうなるかもしれないけれど)。 正直、この世に美しい曲や物語が誕生したところで、不況や国際問題が解決するわけではないし、い... -
この世のことは人次第 ~人を動かすとは、心を動かすこと
お前が何をどう頑張ろうと、この世のことは人次第だ。 人を動かさぬ限り何も変えられない。 海洋小説 MORGENROOD -曙光の主人公は、海洋都市のいっそうの発展を願い、各機関に混在している観測データを一元管理し、便利な検索ポータルとして提供する『海洋情報ネットワーク』の構築を提案しますが、政府は重要性を理解せず、簡単に実現しそう... -
運の本質
運不運の本当の意味が分かるのは、何年、何十年後です。 大切なのは、自分が正しいと信じた道を歩み続けることです。 いつか自分の乗っていた船が、ぶくぶくと音を立てて沈んでいくのを目の当たりにした時、「運とは何か」が分かります。