Pops & Rock– tag –
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スタイル・カウンシルの『The Paris Macth』~ 世界で三番目に好きなラブソング
ザ・ジャム解散後、ポール・ウェラーが自身を解き放つように制作した名盤『カフェ・ブリュ』に収録。女性ヴォーカル、トレーシー・ソーンのアンニュイな歌声もさることながら、恋する人の面影を求めて夜の町を彷徨い歩く女性の心情を歌った歌詞も秀逸。『My ever changing moods』『The Lodgers』など -
初代『超時空要塞マクロス』とリン・ミンメイの魅力
昭和の頃、私は熱心なアニメ&漫画ファンでしたが、初代『超時空マクロス』の劇場版「愛・おぼえていますか」を観て、アニメはこれで卒業しようと心に決めました。 理由は、二つ。 一つは、失恋した女の子の心情と旅立ちを歌ったエンディング『天使の絵の具』(飯島真理・作詞作曲)の、リン・ミンメイちゃんのパフォーマンスが素晴らしかっ... -
レッド・ツェッペリン『カシミール』アルバムという物語
『天国への階段』に並ぶ名曲『Kashmir』は異国情緒たっぷりの秀作である。アナログレコード盤にはA面からB面にひっくり返す体験があり、曲順にも物語があった。昨今のレコードブームと音楽業界の未来に関するコラムと併せて。 -
ソウルな歌唱とは自我の発露 ~ジェニファー・ハドソンの歌唱が素晴らしい 映画『ドリームガールズ』
女性グループ『ザ・ドリームス』を売り出す為、プロデューサーは実力派のエフィをセンターから降ろし、美人のディーナをリードに据える。エフィは傷つき、落ちぶれるが力強く再起する。ジェニファー・ハドソンの歌唱が素晴らしい音楽映画の傑作。コラム『ソウルな歌唱とは自我の発露』。 -
愛する女を箱詰めに 映画『ボクシング・ヘレナ』が描く性と所有 /『エニグマ』サッドネス
女性恐怖症から性的不能となった外科医ニックは愛するヘレナを振り向かせる為、手足を切断して自宅に閉じ込める。最初は拒否していたヘレナも心を開くようになる。【コラム】性は心と体の結びつき~性的不能でも優しく尽くせば。ラブシーンに使われていたエニグマの『サッドネス』と併せて。 -
レコードアルバムという物語 ~A面で恋をして、B面で納得
アナログレコードという物語 A面とB面 : 作り手の駆け引き 近年、アナログレコードが売り上げを伸ばしているという。 うちの近所の家電量販店も、DVD売り場の1/3がアナログレコードに置き換わった。 30年以上前に目にして、それっきりの、あの有名ジャケットが、どーんと売り場の顔になっているのは感無量だ。 今、若い人の目で見ても、十分... -
名曲『アクエリアス ~輝く星座』 未来に輝く「水瓶座の時代」
70年代ヒッピーは『水瓶座の時代』に期待を込めて意識革命を高らかに歌った。巫女を思わせるような黒人女性歌手の『アクエリアス』は祈りのように天にこだまする。あれから50年。我々の社会は水瓶座の時代にふさわしく進歩しただろうか。『アクエリアス』の歌詞と邦訳を紹介。占星術コラム『水瓶座の女』と併せて。 -
ルパート・ホルムズの『ヒム』 邦訳と70年代 AORの思い出
ルパート・ホルムズのヒット曲『ヒム』はサビの部分が印象的な70年代AORの代表曲。「二人の男に一人の女」の状況を描いた歌詞の邦訳と「Partners in Crime」「Answering Machine」を動画とSpotifyで紹介。AOR時代と現代の音楽事情に関するコラム『美しいメロディは何所へ?』と併せて。 -
誰が何を言おうと自分らしくあることだ『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』 スティングの一押し!
Be yourself no matter what they say 誰が何を言おうと自分らしくあることだ。ニューヨークに暮らす英国人の心意気、異邦人の孤独や生き様がひしひしと伝わってくるスティングの傑作。ブランフォード・マルサリスのサックスが都会の淋しさを醸しだし、Jazzyな曲調に仕上がっている。 -
父の死を見つめて スティングの『ソウル・ケージ』&『ワイルド・ワイルド・シー』
親とは自分が辿る道であり、死んでも切り離せぬ宿命でもあります。 父親をモチーフにしたスティングの新作『ソウル・ケージ』は、ロックバンド『ザ・ポリス』の頃のやんちゃな姿や、その後のJazzyな路線とは全く異なり、死ぬまで小さな港町ニューキャッスルから出ることのなかった父の人生に思いを馳せる、魂の叙情詩に仕上がっています。 旅... -
愛憎と虐待の間 母親への屈折した感情を歌うエミネムの『Cleanin’ Out My Closet』
生みの母への屈折した感情を歌ったエミネムの代表作。「あんたを傷つけるつもりはないし、泣かせたいわけでもない。でも、心のクローゼットの中身をぶちまけずにいないんだ」と愛憎を吐き出す歌詞と幼少時の虐待を描いた動画が生々しい。毒親に関するコラムも添えて。 -
Dornik(ドーニク)透明な美声のR&Bシンガーを全力で応援するページ
マイケル・ジャクソンを彷彿とするような美しい高音に都会的なサウンド。知名度こそ低いが、Dornikの音楽には『センス』という魂の核がある。スロージャムやSmooth Jazz Vocal に興味がある人は必聴のアルバムです。 -
『Remember The Time』 マイケル・ジャクソンの何がそんなに凄かったのか
「それまでプロモーションの”お飾り”に過ぎなかったミュージック・ビデオを、一気に芸術の域まで高めたのが、マイケル・ジャクソンの『スリラー』である」 1980年代の音楽誌の論評。出典は覚えていません。 マイケル・ジャクソンの何がそんなに凄かったのか 今でこそミュージシャンが新曲の世界観に合わせて、映画仕立てのミュージックビデオ... -
宇宙の果てからコニャニャチハ シンセポップ『The Rah Band』と『Clouds Across the Moon』
20世紀の鬼才リチャード・アンソニー・ヒューソンが結成したシンセポップ・グループ The Rah Bandの『Clouds Across the Moon』は宇宙的な広がりを感じさせるヒット曲。恋人同士が地球と火星に離ればなれで単身赴任するポエムを掲載。コラム『音楽にもシナリオは必要』と、その他の名曲をYouTubeとSpotifyで紹介。 -
世界最強の美尻ミュージックVIDEO『Alex Gaudino * Destination Calabria』
世界最強の美尻ミュージック アレックス・ガウディーのの『Destination Calabria』 日本でも人気があるのでしょうか、アレックス・ガウディーノ。 下記の記事にもあるように、2007年にリリースされた、比較的古い楽曲ながら、YouTubeでもぶっちぎりの再生回数を誇っています(いまだに)。 アレックス・ガウディーノ、世界中の男性陣を釘付... -
『オレが死んだら、80年代に灰を撒いてくれ』デイヴィッド・リー・ロスと80年代の面白さ
デイヴィッド・リー・ロスと80年代の思い出 『オレが死んだら、80年代に灰を撒いてくれ』 ある日、Spotifyの『ジャンル』に『sprinkle my ashes over the 80's(80年代に灰を撒いてくれ)』というプレイリストを見つけました。 何のこっちゃと思って、調べたら、『ヴァン・ヘイレン』のヴォーカリスト、デイヴィッド・リー・ロスの名言なんで... -
音楽CDは握手券より歌詞カードとライナーノーツの充実をお願いします。
日本の音楽文化が誇るライナーノーツとは 音楽CDに挿入されたライナーノーツは、日本が誇る文化の一つと思う。 下記にも書いているが、歌詞カードやコラムなど、ご丁寧に冊子を挿入しているのは日本のCDぐらいで、他国のCDにはそんな親切なガイドブックはどこにも存在しないからだ。 私はライナーノーツで育った。 幼稚園の頃からクラシック... -
思想管理にNoと言う『アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール Part2』 ~管理は本当に『悪』なのか?
「思想管理なんてされたくない、先生 子どもたちを放っておいてくれ」学校の管理教育と従順な社会の歯車の大量生産にNOを突きつけるピンク・フロイドの代表作。学校に放火して児童の解放を謳うミュージックビデオが衝撃的。しかし、管理は本当に悪なのか、という疑問を投げかけるうコラムです。 -
お洒落なR&B『After The Party』Koffee Brown 恋人たちの逃避行
Koffee Brownのヒット曲『After The Party』 アメリカのR&Bデュオ、『Koffee Brown』は、2000年に結成され、『After The Party』はビルボード100で最高44位を記録する大ヒットとなりました。 出したアルバムは、『Mars/Venus』(2001年)の一枚だけ。 しかしながら、『After The Party』は、2000年代を代表するお洒落なR&Bとして、今も世... -
ザ・ポリス&スティングの聴き方 『孤独のメッセージ』と『ウォーキング・オン・ザ・ムーン』
『オレより上手に歌うやつはたくさんいるが、オレのように歌えるやつはいない』良い意味で自尊心の塊みたいなスティングとThe Policeの野心と挑戦が凝縮したような『孤独のメッセージ』とそれに続くヒット曲の魅力を動画で紹介。
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