ピアノの名曲– tag –
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芸術とは己の極限を目指すこと ~映画『Shine』とラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
幼少時から類い希なピアノの才能を発揮したデヴィッド・ヘルフゴッドはラフマニノフの大曲《ピアノ協奏曲第三番》に魅せられ、猛特訓の末、栄冠を手にする。心を病んだデヴィッドは精神病院に入院するが、ギリアンの愛と支えによって再び舞台に返り咲く。実在のピアニストの人生をベースに美しい音楽を絡めて描くドラマを動画とSpotifyで紹介。コラム『芸術家は自分の魂を削って、創作物を作る』 -
成就の秘訣は『根気・本気・運気』 フジ子・ヘミングの『運命の言葉』より
波瀾万丈の人生で知られるピアニスト、フジ子・ヘミング氏の著書より名言を紹介。 氏の「正直に生きる」という信条をテーマにしたコラム。 -
アニメ『ファンタジア 2000』『すずの兵隊さん』とショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番
クラシックの名曲にのせてディズニーのキャラクターが寸劇を演じるアニメ『ファンタジア』の中でも、ひときわ美しい『すずの兵隊』のエピソード。片足の兵隊は踊り子に恋をするが、邪悪なピエロに邪魔されて、窓の外に吹き飛ばされてしまう。アンデルセンの原作とは異なり、ディズニーらしいハッピーエンドが心に残る名作を動画で紹介。 -
帝王リヒテルのチャイコフスキー『ピアノ協奏曲 第1番』 ムラヴィンスキー指揮 レニングラード管弦楽団
ソビエト出身のリヒテルは欧米デビューを果たすまで伝説的な存在だった。だが華々しい活躍の影には父親を処刑され、母親とも離ればなれになる悲劇があった。激流のような名演で知られるムラヴィンスキー指揮のピアノ協奏曲をSpotifyとYouTubeで紹介。エッセイ『リヒテルの訃報に寄せて』 -
ドビュッシーの名曲『組み合わされたアルペジオ』『水に映る影』『小組曲』『沈める寺』 / 創作「沈める寺」
ドビュッシーのピアノ名曲で特に美しい『組み合わされたアルペジオ』『水に映る影』『メヌエット』『沈める寺』の魅力をSpotifyで紹介。ドビュッシーとアントニオ・ガウディに捧げる短編小説と併せて。 -
僕が死んだら、この曲のように僕を思い出して。ビル・エヴァンスの名曲に寄せて
もし、僕が突然死んだら、この曲のように僕を思い出して。この世に記憶する人が在る限り、その願いは叶うだろう。でも、いつかは、僕を偲ぶ人も消え去る。だからといって、今、生きていることが無意味だとは思わない。僕はこの世の全てを味わうために生まれてきたのだから。 -
ラヴェル『ピアノ協奏曲 第二楽章 Adagio Assai』に寄せて ~音色の源泉は魂にあり
ラヴェルの名曲の中でもひときわ抒情的で、夢見るような旋律が美しい『ピアノ協奏曲 第二楽章』。フルートのソロが「愛される演奏」とは何かを教えてくれる音楽コラム。マルタ・アルゲリッチの演奏より。 -
エミール・ギレリスのお葬式とG線上のアリア
エミール・ギレリスが亡くなった時、オーケストラの演奏する「G線上のアリア」に柩が送られてゆくシーンがテレビで放映された。 それまで葬式といえば、黒く、しめっぽいものというイメージしかなかっただけに、この場面はとても印象的だった。 演奏には、一人の偉大なピアニストの死を悼むと同時に、彼に素晴らしい音楽を与えてもらったこ... -
ピアノの演奏と霊媒 『音を表現する』ということ
音楽における表現とは何か。それは作曲家の霊と現し身を結ぶ媒体になることである。吹奏楽の指揮を通して感得した、ピアノ演奏と表現に関するノート。ドラマ『四季 ~奈津子』の「ダイヤモンドの音がした」の名場面と併せて。 -
クラシック音楽好きな子供に育てたい?
「本好きな子供に育てたい」とか、「クラシック音楽を聴く子に育てたい」とか、高尚かつ上品なイメージで子供に求める親も少なくないと思います。 しかしながら、「さあ、読め。さあ、聴け。これが教養だ。頭がよくなる」とゴリゴリに押しつけたところで、真に素養のある子供には育ちません。なぜって、本当の意味で、子供の想像力や創造力が... -
メロウな気分を優しく癒やす 初心者におすすめクラシックの名曲 13選
心が疲れた時、そっと聴きたいクラシックの小品を紹介しています。ラヴェルの『パヴァーヌ』、ラフマニノフの『ヴォカリーズ』、ドビュッシーのピアノ連弾など、優しいメロディの名曲をSpotifyのウィジェットで紹介。 -
左手は謳う ショパンコンクール(2010年)とピアノソナタ第三番
ポーランドにはポーランドに合う曲調がある。日本では甘ったるいだけだったショパンの曲も、ポーランドで聴くと、不思議なほど儚く、美しく感じるのだ。 -
己の美学のままに ~アレクシス・ワイセンベルクの魅力 『ドビュッシー名曲集』『ラフマニノフ ピアノソナタ 第2番』等
美麗なピアニズムで知られるワイセンベルクの魅力が凝縮した『ドビュッシー名曲集』『ラフマニノフ・ピアノソナタ第2番』を中心に魅力を綴る音楽コラム。変態技が炸裂する『ペトルーシュカ・ロシアの踊り』意外と素敵な『ショパン ピアノ協奏曲第1番』など、ライナーノーツのバイオグラフィーと併せて紹介。 -
売れない芸人の夢と悲哀を描く 映画『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』
デイブ・グルーシンのお洒落なジャズをサウンドをバックに、売れないジャズ・ピアニストの恋と生き様描く。キム・ベイジンガーのセクシーな歌声が素晴らしい。コラム『思い通りに生きられなくても』 -
【短編】沈める寺 ~ドビュッシーの名曲より
短編『沈める寺』 一人の男が、湖のほとりにたたずんでいた。 彼は、ひと月ほど前から、湖の近くのホテルに滞在していた。そして、夕暮れになると、こうして湖のほとりに立ち、何時までも動かぬ水面をじっと見つめているのだった。 彼が何者で、何のために湖を見つめ続けているのか、知る者は一人としてなかった。 だが、同じホテルの客の一... -
真に豊かな人生とは夜中にビル・エヴァンスが聴けること『I Do It For You Love』
まこと豊かな人生とは、夜中にビル・エヴァンスが聴けることだ。 夜中に、しっぽりとビル・エヴァンスが聴けるということは、精神的にも、経済的にも余裕がある証だし、ビル・エヴァンスのよさが分かるということは、それなりの文化的環境に恵まれて生まれ育った証でもあるからだ。(もちろん、貧民街で育ったレイ・チャールズやチャーリー・... -
【詩とJAZZ】私の月に会いに行く ~JAZEBOO『Acapulco』
【詩】 私の月に会いに行く 辛い時、悲しい時 太陽ではなく、月を見上げるのは何故だろう。 同じ天宮に輝く星なのに、太陽ではなく、月に救いを求めるのは……? 昼の中では 自分を知るのが怖くて 瞳を開くのも躊躇われる時も 月明かりの下なら ほんの少し 自分の心を感じることができる 太陽には見せられないものも 月明かりの下なら ほん... -
紫色の涅槃 ENZOのピアノ・インストゥルメンタル『Mystic River』
数あるピアノ・インストゥルメンタルの中でも、メランコリックで透明感あふれる曲調が印象的なアーティスト、ENZO。 特に代表作の『Mystic River』は遠い涅槃を感じさせる、幻想的で、非常に美しい楽曲だ。 ところが、ENZOのプロフィールはどこを探しても見当たらない。 まるで存在そのものが Mystic River のように、ピアニスト・ENZO の情... -
壊れそうに美しい『Love Theme from Spartacus(スパルタカス 愛のテーマ)』ジャズ・ピアノの傑作 by ビル・エバンス
ピアノの詩人ビル・エヴァンスの作品の中でも極めて美しいソロの名曲。カーク・ダグラス主演の歴史大作『スパルタカス』のピアノ・アレンジで、繊細なメロディと透明感あふれるサウンドはまさに壊れそうな美しさ。その他のアレンジやお勧めアルバムも紹介しています。
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