フランスの詩– tag –
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ジレ・ジョーヌを着た『島の馬』(ジャック・プレヴェール)
どこか遠くの島に、ひとりぼちの馬がいる。 馬が草など食べている。そのむこうに一艘の船が見える。それは馬がこの島へ来るとき乗った船で、いずれ帰るときにも乗る船だ。 もともとひとりぽっちの馬ではない。 ほかの馬との付き合いが大好きだから、こうしてひとりでいると退屈でたまらない。 何か、ほかの馬の役に立つことをしたいと馬は思... -
詩心がなければ世界は灰色 『葬式に行くカタツムリの唄』ジャック・プレヴェール
死んだ葉っぱの葬式に 二匹のカタツムリが出かける 黒い殻をかぶり 角には喪章を巻いて くらがりのなかへ出かける...そしてカタツムリは何に出会うのでしょうか? ジャック・プレヴェールの優しい詩情が感じられる傑作。 -
フランス 恋の詩 ジャック・プレヴェール、ヴェルレーヌ、アンデルセン、他
ジャック・プレヴェール、ポール・ヴェルレーヌ、アンデルセン、ジョン・キーツ、ウィリアム・ブレイク、アポリネールなど、フランスの名詞とイギリスの名句を紹介しています。 -
饗庭孝男『フランス 四季と愛の詩』 詩と写真で感じる大人の絵本
フランス文学の評論で著名な饗庭孝男氏の名著(絶版)から「恋する女の存在の不安は、たえず相矛盾する極から極へ移ることから生じる。愛は生から死へ、歓喜から涙へ、苦しみから安らぎへ、至福から絶望へと絶えず詩人を揺り動かし、片時も休むことがない」等の抜粋と、フランス語の原文とフランスの美しい風景写真から構成される本の一部を写真付きで紹介。 -
アルトゥール・ランボーの詩集 『地獄での一季節(篠沢秀夫・訳)』より
詩集『地獄での一季節』について アルトゥール・ランボーの訳詩と言えば、小林秀雄の『地獄の季節 (岩波文庫)』がよく知られていますが、私の一押しは仏文学者の篠沢秀夫・訳による『地獄での一季節 Kindle版』。です。 篠沢氏も解説で述べているように、小林訳はあまりに思い入れが強すぎて、「俺様ワールド」みたいな世界観がとっつきにく... -
アルトゥール・ランボーの詩と伝記映画『太陽と月に背いて』
もう一度 探し出したぞ。何を? 永遠を。それは、太陽と番った 海だ。待ち受けている魂よ、 一緒につぶやこうよ、空しい夜と烈火の昼の 切ない思いを。フランスの天才詩人ランボーの傑作と、ポール・ヴェルレーヌとの男色スキャンダルをテーマにした映画『太陽と月に背いて』の魅力を紹介。
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