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素晴らしい哲学は10代~20代に出会うべし
作中でも繰り返し登場しますが、本作はニーチェの名言『これが生だったのか。それなら、よしもう一度! 』が全ての核になっています。
人生で一番感動したのがこの一文――
というより、あの分厚い『ツァラトゥストラ(手塚富雄・訳)』を必死に読み進めて、最後の最後に、この一文に出会った瞬間が忘れられないからです。
文学にしても、哲学にしても、「生きること」や「愛すること」をテーマにした本は、10代~20代、遅くとも30代には読まないといけません。
40歳を過ぎると、説教くささが鼻について、理想より現実、人生論より実利の方が優るからです。
それでも、10代~20代に感銘を受けた文学や哲学は、一生心の中で色褪せないものです。
たとえ、年を取ってから、違和感を覚えても、永遠の太陽みたいに心の中で燦然と輝き続けます。
純粋さと盲信は紙一重ですが、純粋さをなくして感動はありません。
そして、人間が馬鹿みたいに感動できるのも、10代~20代のうちなのです。
本に限らず、映画でも、漫画でも、10代から20代のうちに、いい作品にたくさん触れましょう。
「いつか読もう」と思っても、その時には感動も薄れ、頭が受け付けなくなっているからです。