寺山修司の名言– tag –
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革命を遠くから見ているだけでは何も変わらない ~『千一夜物語・新宿版』より
「目玉なんて何もなりゃしない。革命を遠くから、見ているだけだ。大切なのは心臓だけだ」ただ論じているだけでは無力で、縦のものを横にする勇気と行動力がなければ、どんな立派な論説も空回りに終わってしまう。 -
美というものは、本来、何かを欠いたものです ~『家出のすすめ』
美というものは、本来、何かを欠いたものです。完全な合理主義からは、美はおろかドラマも生まれてきません。多くの場合、『美』は様々な形で定義され、理想として植え付けられる。だが、完璧なもの、好ましいものだけが美であろうか。 -
子供の能力を商品化する大人 ~やりたい事は社会との関係性を持つことにある
大人が子どもの能力について考える時、『商品化された能力』を意味することが多い。「自分が今やりたいことが何かということを知ってることは、ある意味で、自分が社会との関係を持ってのことであって、自分が何もスペシャリストになることではない」 -
インテリは回っているけど、前進しない 『あゝ、荒野』より
「すべてのインテリは、東芝扇風機のプロペラのようだ。まわっているけど、前進しない」風車には自転はあるが公転はない。だが、それではドン・キホーテは風車の中に、正すべき不正、新たむべき非理、果たさねばならぬ負債のいずれかを見出したのだろうか? -
よくわかることは 実は 自分を失くすること 『寺山修司からの手紙』より
純粋で勤勉すぎるのは実作者として損じゃないかな」といっていた。 谷川俊太郎は決して読書しない。古典は敬遠し冒険小説ばかりよむ。彼は恋愛しても決して嫉妬しない。所有しないで享楽するのが彼の信条だ。こうした生き方を僕は軽蔑しはしないが、僕のものではないと思う。 -
戦争とは国家によって正当化される殺人 『死者の書』より
「いま、殺人が容認されているのは、国家という単位だけなんです。国家は死刑という名の虐殺もできるし、戦争という名の大量殺人もできる。国の中で殺すのはいけないけど、国の外へ行って殺すと英雄になれる、という倫理です」 -
人は「時を見る」ことなどできない ~認識の仕方は人それぞれ 『仮面画報』より
人は「時を見る」ことなどできない。見ることができるのは、「時計」なのである。人は「それ」をどのように認識するのだろう? 事象は事象であって、それ自体は何の意味もなさない。 -
『ことばは友だち』 いい言葉との出会いは、よき人との出会い ~『両手いっぱいの言葉』より
気の利いた「言葉」は、それ自身で、友人になることもある。途方にくれているとき、いいアドバイスをしてくれるからである。 -
現代人に欠けているのは「話し合い」より「黙りあい」 ~『東京零年』より
私は、現代人が失いかけているのは「話しあい」などではなくて、むしろ「黙りあい」だと思っている。絶え間ない情報の洪水というよりは、沈黙に対する耐性の低下。喋ってる間、人は深く考えないように、書いたり、覗いている間も、深く考えない。 -
手紙は距離を感じさせるだけ 寺山修司の戯曲『チャイナ・ドール』より
便りがない方が、身近に感じられていいの。手紙は距離を感じさせるだけだわ。何のレスポンスもない方が相手を身近に感じるのは、そこに無視も裏切りもないからだ。最後の便りの印象の中で、相手はいつまでも好ましい人物あり続ける。 -
それでも、蛍は光を灯しつづける 『さかさま博物誌 青蛾館』より
「蛍の光で書物を読むのは、蛍ではなく人間である。蛍は自分の光で、自分を照らすことなどできないし、その光で自らの道を照らすこともできないであろう。それでも、蛍は光を灯しつづける」 芸人はお客より自分の楽しみを優先したら終わり、という喩え。 -
美しいものへのあこがれが、どのように幸福を汚してゆくか
『この世で一番きれいな人は誰ですか』という問いかけは、美意識ではなく、自己顕示であり、支配欲である。美に対する理解から美しいものを求めるのではなく、グラビアの美女みたいに「誰よりも美しければ、権力を得られる」という野心が源にある。寺山修司の『幸福論』より美に関するコラムを解説。 -
全人的な意味での革命とは、自分が望んでいることが何かを知ること
政治的な革命というのは部分的な革命にすぎない。全人的な意味での革命とは、本当に自分が望んでいることがなにかを知ることから始めなければならない。寺山修司の名言をテーマにした生き方コラム。 -
芸術作品の権威と格付け ~舌足らずにしか書けない、ユニークな詩の世界もある
「ベートーベンは楽聖である。私がベートーベンを好きになれないのは、野球のジャイアンツ、相撲の大鵬を好きになれないのに似ている。それは、すでにできあがった権威であり、ゆるぎない古典だからである」「音による支配」「楽器が生み出す権力」という寺山評。 -
孤独とは慣れるのではなく、利用するもの 寺山修司の小説『ああ、荒野』より
孤独な老人の話を誰が積極的に聞きたいと思うだろう? 一人の時間と空間を大切にして、自分の内なる世界を楽しもう。寺山修司の小説『あゝ、荒野』の名言をモチーフにした心のコラム。
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