PCとインターネットの話題– tag –
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竹宮恵子の『地球へ・・』が描く先見性 ~コンピュータに判断を委ねる社会
未来社会、人々は日常の些細な判断までコンピュータに委ね、安楽な人生を享受していた。一方、成人検査によって超能力を持つに至った新人類『ミュウ』は人類との共存を目指して地球を目指していた。ミュウの長ジョミー・マーキス・シンと、人間社会の指導者キース・アニアンは運命的な出会いを果たし、最後の対決に挑むが、キースがとった行動は意外なものだった。竹宮恵子の傑作SF漫画とその他の名作を紹介。IT社会と現代人の在り方を問うコラム『インターネットが人の価値観や嗜好も支配する』と併せて。 -
Stay hungry, Stay foolish スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ / Think diffrent, Make difference「違い」とは何か
hungryは貪欲に追い求めること、foolishは「良い意味での無知」と解釈した方が分かりやすい。Be(何ものかであること)よりも、Stay(そうであり続けること)の重要性を説いたスティーブ・ジョブズの伝説のスピーチを日本語字幕付き動画で紹介。Appleのキャッチコピーである『Think differnt, Make difference』に関するコラムと併せて。 -
デザインには作り手の思想が現れる
"一般に、「デザイン」と言えば、「絵や工作の得意な人が作る」というイメージがありますが、デザインの本質は『作り手の哲学』にあり、美しい色彩や使いやすい形などは、あくまで表層に現れた結果に過ぎません。 たとえば、誰かがコーヒーカップをデザインしたとします。 コーヒーカップの存在意義は「コーヒーが飲めること」ですが、一口に... -
”わたし”とは記憶の集積 押井守『攻殻機動隊』が結婚を熱く推奨するワケ
映画『マトリックス』を始め内外のクリエイターに多大な影響を与えたサイバーアクションの金字塔。『人間とは記憶の集積である』をテーマに「わたし」の実存に迫る。生物の進化とは即ち他者との融合であることを、草薙素子の”結婚”から読み解くコラム。『自我は記憶によって形成される / 記憶を変えれば、人格も変わる / 何を根拠に自分を信じるべきか? / 結婚とは「情報と情報の融合」など。 -
ネットで話題になっても真のヒット作に成り得ない訳(映画・動画編)
作り手が、身内の評価や、機械的に現れる数値や、ネット上でやり取りされる一部の評判だけを見て、「ウケてる!」と思い込むのはあまりに単純。いずれ『映画』そのものが飽きられ、自分が主演の『ヴァーチャルビデオ』が主流になるかもしれない。 -
国家の安全保障か、ネットの自由か 映画『スノーデン』と『シチズンフォー スノーデンの暴露』
『捜査とは人生に立ち入り壊すものです』テロ防止という大義の下に全く無関係な個人の私生活や思想まで覗き見られていることに疑問をもったスノーデンは香港に逃れ、ジャーナリストにNSA(アメリカ国家安全保障)による監視の実体を暴露する。安全か、自由か、すべてのネットユーザーに疑問を投げかける渾身の社会派ドラマ。 -
オンライン漫画と貧困と子供の娯楽について ~もはやネットは無料では十分に楽しめない世界
近年、漫画も紙本ではなく、スマホのアプリやオンラインストアで読むものになった。 土曜の午後になると、比較的、親ルールの緩い友人宅に集まって、互いに持ち寄ったコミック本を日が暮れるまで読み耽ったのも遠い昔。 今では友人宅に集まるのはもちろん、ツーといえばカーのような趣味嗜好の合う仲間を見つけるのも難しいだろう。 漫画・音... -
世界一尊敬されないファウンダー マーク・ザッカバーグの伝記映画『ソーシャル・ネットワーク』
大学生マーク・ザッカバーグは友人らと交友ネットワークを立ち上げ、大成功を収めるが、利益とサービス拡大を追い求めるうち、友情はひび割れ、訴訟問題に発展する。世界中のユーザーと繋がっても、たった一人の恋人の心さえ掴めない、人間観察の皮肉が利いたデヴィッド・フィンチャー監督の秀作。コラム『ソーシャル・ネットワークは世界中の人を幸福にしたのか』 -
映画『ターミネーター』 ~機械は人間に近づきすぎると終末(ターミネイト)を選ぶ
未来から送り込まれたターミネーターが英雄の母となる女性の抹殺を試みる。斬新な設定とシュワルツネッガーの迫力で一世を風靡したシリーズの魅力と、【科学コラム】 ターミネーターの足音が聞こえる ~コンピュータは心を学ぶのか。 -
池田晶子氏『IT革命の本質と試練』より 16年後 ~情報の質と量が社会を分断する
Eメールにチャットに携帯電話。情報通信産業の拡充に伴い、コミュニケーション・ツールもますます多様化しているが、それによって人間は孤独から解放されたか。人を理解し、愛する能力が高まったか。 -
ネットにすら居場所がない 「ネカマ裁判」とGoogle検索の顛末
ネカマ裁判 インターネット黎明期のレジェンド 「ネカマ裁判」とは、読んで字の如く、ネカマ(女を装った男性ユーザー)が出会い系で男性ターゲットを釣り上げ、メールやチャットでの赤裸々なやり取りをネットで晒すという、90年代末期のアングラサイトの代表格のような人気サイトです。 「ネカ裁のゆん様」と言えば、ネカマ界隈では知らない... -
「オタク」と「ザイタク(在宅)」をごっちゃにしないで ~真のオタクの生き方とは
Record Chainaというネットメディアで、「近頃の大学生がオタク化して困っています」みたいな記事が配信されていたので、「意味不明な世界観にどっぷり浸かって、一般社会の普通人と話が噛み合わなくなっている、変人さん」の話かと想像していたら、内向き志向+在宅傾向の事でした。それはオタクではなく、「ザイタク(在宅)」でしょうに。... -
サルでも分かる / 役に立つ系に逆らう人の為のブログ
古来より、文化・芸術というものは、映画館の前に長い行列を作り、一日に何軒も本屋にハシゴし、ついには海外の聖地に巡礼して、偉人の墓の前で熱い涙を流す真性オタクの情熱と、日頃スーパーの値切り品コーナーの常連でも、好きなアーティストのコンサートになれば、S席5万円のチケットでも惜しみなく使う、無上の献身によって支えられてきま... -
批評とは何か 雑誌『バレエワンダーランド』より 一億総評論家時代の幸せ術
誰もが気軽に作品の意見や感想を述べられるSNS時代において批評はどうあるべきなのか。専門誌『バレエワンダーランド』のコラム『批評における傾向と対策』から批評と創作について考察。感想と批評とクレームの違い」「批評することは、制作することと同じ、芸術的行為である」「批評の原点は、本物と偽物を見分ける鑑識眼」「一億総評論家時代の幸せ術」など。
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