池田理代子– tag –
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無知は知の始まり オスカルさまと野菜スープ ~貴族が庶民の現実を知る時
大貴族の令嬢に生まれ育ち、華やかなベルサイユ宮殿の世界しか知らないオスカルが、ロザリーの手引きで、初めてパリの貧しい庶民の暮らしを体験する場面。「分かったつもり」でも、何一つ理解していなかったことを思い知り、後のバスティーユ攻撃に繋がるエピソードです。ポーランドの病院の食事や施設を動画と写真で紹介。 -
アンドレの「濡れてきらめく黒曜石の瞳」 人はなぜ眼差しに惹かれるのか
視神経は大脳に直結するため、心に思ったことがダイレクトに現れます。ベルばらではオスカルが「濡れてきらめく黒曜石の瞳」とアンドレへの恋心を語ります。小説『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの「星のようにふちどるまつ毛」をモチーフに、目の魅力について語るコラム。 -
マリー・アントワネットの哀しみが心に流れてきた日 ベルサイユ宮殿の思い出
今も根強い人気を誇るマリー・アントワネット。彼女は歴代の王妃とどこが違うのか。悲運と魅力について綴る、ベルサイユ宮殿の訪問記。 -
愛を知って ~成長とは女性の苦悩が理解できること
許されざる恋に身を焦がすマリーに正論で詰め寄り、「あなたに女の心をもとめるのは無理なことだったのでしょうか」としたたかに打ちのめされたオスカルが愛を知って、マリーの心情が理解できるようになったエピソード。 -
結婚して「心が自由になる」ということ ~池田理代子の漫画『セイリング』
典子はエリート公務員との結婚が決まっていたが、結婚に少しも幸せに感じない。飲み会で知り合ったフリーカメラマンの香山に心惹かれ、ロッド・スチュワートのヒット曲『セイリング』を聞きながら、自由とは心を解き放つことだとさとる。結婚と心の自由に関するコラムと併せて。 -
マリー・アントワネットの『デッドマン・ウォーキング』 ~死の大天使サン=ジュストの演説とルイ16世の裁判について
ルイ16世もマリー・アントワネットも死刑に値するほどの犯罪人だったのだろうか。王者らしく、最後まで毅然と振る舞った国王夫妻の死に様と、裁判の行方を決定づけた死の大天使サンジュストの演説、欧州の死刑制度に関するコラムを掲載しています。 -
好きなバッグの為に破滅するのも人生 ~池田理代子の人生相談より
数年前、ある大手新聞に、漫画家の池田理代子さんの人生相談のコーナーがありました。 漫画さながらの劇的な人生を送ってこられた理代子先生だけあって、その回答も非常に個性的。 ありきたりの「正答」ではないところに魅力を感じます。 中でも印象に残っているのが、浪費癖のある若い女性のお悩み相談。 『私は高級ブランドバッグが大好き... -
宝塚 バラの魔法が宿る街 ~ベルサイユのばらに寄せて
独身時代、淋しくなると、宝塚歌劇場に足を運び、ばらの香りの中でいろんな夢を見た思い出を綴っています。「人生に本当に必要なものなら、じたばたしなくても自然に成るし、必要がなければ、時の彼方に静かに流れ去っていく」というのが、その頃の私の祈りの言葉でした。 -
マリー・アントワネットの負けの美学 ~オーストリア女に生まれ、オーストリア女として死す
フランス王家に嫁いでも、死ぬまで「オーストリア女」とみなされ、革命においては憎悪の対象となったマリー・アントワネットの無念と、安達正勝氏の著書より最後の様子を紹介。美しく負けることにこだわったマリーの生き様が感じられます。 -
さようなら、オスカル 『少女』から『女』へ 変容の時
結婚後、少女時代の理想だった「天翔るように自由なオスカル」への憧れは消え、囚われの女だったマリー・アントワネットの生き方に強く共感するようになった。少女から女、そして母性へと変容を遂げる女性向けコラム。
『オスカルのように生きたい少女時代 / オスカルよりマリー・アントワネットに共感する日 / マリー・アントワネットは本当に囚われの女性なのか? / ペガサスの羽根より、大地の強さ / オスカルに別れを告げて、少女は大人になる』 -
男の人から愛しているといわれたこともなくて 30代独女の葛藤を描く 池田理代子の短編『ウェディング・ドレス』
銀座のオートクチュールに勤めるベテランの徳子は、ほのかに憧れていた後輩の兄から「婚約者のウェディングドレスを縫って欲しい」と依頼される。ミシンを踏みながら、「男の人から愛していると言われたこともなくて……」と涙を流す徳子の姿に共感する女性も多いと思う。結婚と独女の生き方に関するコラムと併せて。 -
オスカルは日本の女 実写映画「ベルサイユのばら」評論より ~ジェンダー革命のアイコンにしてはいけない理由
男装の麗人オスカルというイメージから、ジェンダー革命のアイコンのように語られがちですが、オスカルは日本文化に生まれ育った、典型的な日本女性であり、父親から与えられた苛酷な運命を受け入れ、肯定し、自分らしい生き方に昇華した、理想の女性です。実写映画『ベルサイユのばら』特別号に寄稿された虫明亜呂無氏の評論を交えながら、男社会における女性の生き方について解説。
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