この記事は、世界的に酷評されるダンス映画『ショーガール』の大ファンである筆者が、2017年、実際にロケ地・ラスベガスを訪れた時の記録です。
実際にロケ地に行ってみる意義について綴っています。
【旅行記】 ノエミに会ってきた! ラスベガス訪問
追記 2017年9月10日
いわゆる「ラスベガス」と多くの人が認識しているのが、『Las Vegas Strip』と呼ばれる、South Las Vegas Blvd 通りです。
一本の大通りに名だたるホテル、カジノ、シアターが建ち並び、夜になると身動きも取れないほど大勢の観光客でごったがえします。
夏場は最高気温が40度以上あるので(私も生まれて初めて摂氏43度を体験)、日中は町を歩く人もほとんどなく、全てのネオンが消えて、連休中のオフィス街みたいにひっそりしていますが、日が沈み、夕闇に包まれると、瞬く間に町中のネオンが灯り、観光客がわらわらと集まってきます。
人出も午後十時を過ぎると最高潮になり、場所によっては階段から落ちそうなほどの混み具合。
遠目に見れば、砂漠の中の町なのに、どこからこれほどの人とエネルギーが集まってくるのか、不思議なくらいです。
そんでもって、アジア系の住民と観光客が非常に多い。
私が訪問した時は、道を歩いている半数以上がアジア系でした。
ここはマカオか、香港か、という印象です。
それに『カジノの町』というから、アダルトな客ばかりと想像していたら、ファミリーが大半。
午後10時を過ぎても、乳児や幼児をベビーカーに乗せて、レストランやカジノ巡りに余念がなく、大人に付き合わされる幼児がちょいと気の毒な感じ。
でも、地元民に言わせれば、昼間は暑すぎて外遊びなどできないから、夜に遊ぶぐらいで丁度いいそうです。
そんな中、一番感激したのが『ミラージュ』。
映画『ショーガール』の舞台となった高級ホテルです。
残念ながら中に入ることは叶いませんでしたが、遠目にエントランスが見えて、「ああ、あそこで撮影したんだ」と感無量。
『ロケ地の現実感』は想像以上でした。
こちらも『ショーガール』に登場。青紫のプラネットみたいなネオンはラスベガスの描写によく登場します。
映画の方は綺麗に加工され、宇宙的なイメージがありますが。
こちらは『ヴェネチアン リゾート ホテル』のゴンドラライド。こんなものまで作ってしまうんですね。
ラスベガスの魅力は、一言で言えば、人を楽しませる、あらゆる要素が一カ所に詰まっていること。
ピラミッドあり、メルヘンあり、ポストモダンあり、やったもん勝ちみたいなノリで、次々に面白いモノが作られる。
まさに「浮世を忘れて」とはこの事。エンターテイメントに遠慮も謙遜もないです。
これも有名な噴水ショーですが、思ったより控えめな印象でした。
今はいろんな観光地でレーザー光を駆使したハイテク噴水ショーを見ることができるので、今時の観光客はこれしきでは驚かないのではないでしょう。
ラスベガスに初めて登場した時は、誰もが壮麗さに目を奪われたでしょうが。
自分専用のシアターを持っているデヴィッド・カッパフィールド。
私の訪問時は、一席=108ドルでした。
他のシアターは直前に値下がりしても、カッパフィールドのチケットだけは絶対に値下がりしない。
やはり生で見ると凄いのでしょうね。
『リヴィエラ』もありました。
写真は映画のワンシーンですが、撮影の為に周辺を規制したか、明け方直前の、ちょっと人が引ける時間帯に撮影したのではないでしょうか。
通常の人通りは大阪・梅田の交差点並にあります。
またノエミやモリーの服装から察するに、撮影は秋頃かと思います。
摂氏40度以上の天気が続く夏に、あの撮影は絶対に無理。
そんなのも現地に行って初めて体感することです。
ラスベガスのショーって、本当にホテルの中で、こんな花火を打ち上げて、ギンギラギンのトップレスで踊るわけ?? と思っていたら、そういう演目もありました。(写真はショーガールより)
たとえば、アダルトショーの『ZUMANITY BY CIRQUE DU SOLEIL』
花火は上がりませんが、トップレスで、官能的な内容に仕上がっています。
話のついで、『KÀ BY CIRQUE DU SOLEIL(vegas.comの公式ページ)』も素晴らしいです(中華風歴史スペクタクル)。
ラスベガスの住民は、こんなのが日常的に鑑賞できるんですね。羨ましい。
ラスベガスの街を歩きながら、頭の中ではエンディングの『New Skin』がずーっと鳴ってました。
なんで、あんなクズみたいな作品が好きなの? と問われても、私には「だって好きだから」とした答えようがありません。
皆が皆、名画好きでなければならない理由はないし、「好きなものは好き」としか言いようがないです。
プレスリーとラスベガス
ラスベガスと言えば、エルヴィス・プレスリーがショーをした事でも有名ですね。
その悲しい裏話は、近年、バズ・ラーマン監督の音楽映画『ELVIS』(予告編を見る)で描かれ、私も初めて知った次第です。
この場面を見て、「おいおい、エルヴィスは、ノエミがショーをやったホテルでコンサートをしてたのか!?」と思いますが、違います。
エルヴィスがショーをしていたホテルで、ノエミの映画を作ったのです。
前後が混同するほど、インパクト抜群。
でも、このシーンも素晴らしいですよね。私もエルヴィスのファンになった。