海外の暮らしと文化– tag –
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ザ・結婚証書 ~マリー・アントワネットの指先も震えた運命の一瞬
政略結婚によりフランス王太子(未来のルイ16世)に嫁いだマリー・アントワネット。結婚当時、14歳だった彼女は緊張のあまり結婚証書にインクの染みを作ってしまう。有名なエピソードとポーランドの市民婚の様子を交えて。 -
マリー・アントワネットとミツコ ~国際結婚が生んだもの
日本で初めてオーストリア伯爵クーデンホーフ=カレルギー家に嫁いだ青山光子はEU生みの母でもある。彼女の次男リヒャルトの唱えた汎ヨーロッパ思想が後のEUの土台となった。国際結婚が歴史を動かした点でマリー・アントワネットも通じるものがある。大和和紀の少女漫画『レディミツコ』やミツコの生涯を伝える動画も紹介。 -
国境まで50キロ 国王一家の命運を分けたヴァレンヌ逃亡の無念
フランスから逃亡を試みるも、国境に近いヴァレンヌで捕まったル16世とマリー・アントワネット。この事件はフランス革命における王室の立場を貶め、処刑という最悪の結末を迎えます。ポーランドとスロヴァキアの国境の様子を写真で紹介。多くの悲劇の舞台となった国境に関するコラムです。 -
母の愛は馬車より強し ロザリーのお母さんの勇気
貧苦にあえぐロザリーの母親は、ロザリーの生みの母であるポリニャック伯爵夫人の馬車の前に飛び出し、命を落とします。しかし、夫人は「文句があるなら、いつでもベルサイユにいらっしゃい」と有名な捨て台詞を残して去って行きます。ロザリーの母親の勇気と、この出来事がオスカルとの出会いに繋がったエピソードにまつわるコラムです。ポーランドの馬車も動画で紹介。 -
無知は知の始まり オスカルさまと野菜スープ ~貴族が庶民の現実を知る時
大貴族の令嬢に生まれ育ち、華やかなベルサイユ宮殿の世界しか知らないオスカルが、ロザリーの手引きで、初めてパリの貧しい庶民の暮らしを体験する場面。「分かったつもり」でも、何一つ理解していなかったことを思い知り、後のバスティーユ攻撃に繋がるエピソードです。ポーランドの病院の食事や施設を動画と写真で紹介。 -
小説『カルメン』 バスク語と恋の始まり ~女の話す言葉に、男が故郷を感じる時
映画やオペラで有名な『カルメン』の原作は観客のイメージとかなり異なり、ボヘミア文化に詳しい考古学者の旅から始まり、死刑囚ドン・ホセの回想録として恋の物語が語られます。自由奔放で炎の女カルメンは本当にドン・ホセを愛していたのでしょうか。二人の心を繋いだバスク語の話題を中心に、メリメの原作を紹介。 -
『ジャガイモを食べる人々』 『聖書のある静物』『疲れ果てて』 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの名作
ゴッホの初期の名作『ジャガイモを食べる人々』から問題児だった青年期のエピソードを紹介。いまだ東欧の人々にとって主要な食糧であるジャガイモに関するコラムを掲載しています。『疲れ果てて』『聖書のある静物』と併せて。 -
人にあわれみをかけない者には、あわれみのないない裁きが下される ≪新約聖書より≫
「人を差別するなら、あなたたちは罪を犯すことになり、立法によって違反者と断定されるのです。律法全体を守ったとしても、一つの点で落ち度があるなら、律法全部の点について有罪となるからです。人にあわれみをかけない者には、あわれみのないない裁きが下されます。あわれみは裁きに打ち勝つのです」ヤコポスの手紙 『差別に対する警告』 より。 -
ラスベガスでノエミに会ってきた ~映画のロケ地に行くことの意義
かなたへ――われは向かわんと欲する 今より頼るは この我と わがうで(伎倆)のみ 海原は眼前にひらけ その蒼茫の涯へと わがジェノアの船は乗り出す 大きな試練は大きな苦痛を伴うかもしれないが、それは選ばれた人間だけが背負うことのできる天命と思う。 -
『フランダースの犬』に対するベルギー人の価値観
貧乏だろうが、泥棒扱いされようが、十五歳にもなれば、自分で人生を切り開き、逞しく生き延びねばならない。それがベルギー国民の価値観だ。ネロ少年は十五歳の割に自立心に乏しく、”愛犬と一緒に好きな絵の前で野垂れ死に”というのはお粗末な結末らしい。 -
国際恋愛 ~文化の違いをどう乗り切るか・海外生活とアイデンティティの再構築
外国人と交際すれば、文化習慣や価値観の違いに唖然とすることも少なくありません。しかし、最初から「違い」を認識するからこそ、乗り越えられる壁もあります。どちらが悪いと責め合うのではなく、「こういうものだ」と割り切ることでストレスも軽減します。価値観の異なる人間と付き合えば、上手くいかないのが当たり前です。 -
異文化交流の理想と葛藤を描く 映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
移民問題に揺れる欧州。高級レストランの真向かいに、まさかのインド料理店。気品溢れる女主人マロリーと香辛料プンプンの移民一家は対立するが、料理を通じて次第に理解し合うようになる。異文化共生について考えさせられる心温まる人間ドラマ。コラム『伝統だけでは廃れる。自己流だけだと伸び悩む』と合わせて -
中国の台頭と移民社会の未来を描く 映画『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』
80年代、21世紀の中国台頭について予見していたマイケル・チミノ監督のアクション映画。ニューヨークのチャイナタウンを舞台に昇竜の如く勢力を伸ばすチャイニーズ・マフィアとNY市警の死闘を描く。コラム「移民社会は国家より強し」と併せて。 -
国際恋愛で得た教訓 ~男女の間では正直は必ずしも最善の策ではない~
何でも正直に打ち明ければ相手が救われるものでもなく、時に自分本位の告白は相手を傷つけることがあります。罪悪感から逃れたい一心で、相手が聞きたくもない事情を話したところで、感謝もされないし、関係が改善するわけでもありません。 -
国際恋愛 ~宗教の違いをどう乗り越えるか
社会的にも、文化的にも、克服すべき問題がたくさんありますが、読者さんからは、彼の気持ちや事情を第一に考えながら、冷静に状況を見極めようとする気持ちがひしひしと伝わってきます。「好き」なだけでは乗り越えられないのが国際恋愛であり、文化や宗教の違いです。 -
イソップ寓話『狐と鶴』 文化の違いと日本のお・も・て・なし
イソップ寓話集の『狐と鶴』といえば、「他人に意地悪をした者は、同じように意地悪をされる」という寓意で知られているけども、全文読めば、決してそれが主旨でないことが解る。 狐が油をたっぷり使った豆スープを平べったい石の皿に入れて、鶴を招待したが、鶴はご馳走になるどころか笑いものにされた。豆スープは液体で、鶴の細い嘴ではす... -
なぜラスベガスは大人のディズニーランドと成り得たのか ~一流の資本を呼び込むゾーニング
ラスベガスが家族連れで楽しめる大人のディズニーランドなのは徹底したゾーニングと地域への信頼があるから。上質な資本と観光客を呼び込むカジノ場の秘訣を体験談と写真を交えて綴る旅行コラム。 -
外国の中の『私』 ~日本人のアイデンティティ
中学生ぐらいになると、突如として、「私は何者なのだろう」とアイデンティティに目覚めることがあります。 私はいったいどういう人間なのか、何のために生まれてきたのか、何のためにここにいるのか・・というような事に、とことんこだわって、そこから一歩も動けなくなってしまうのです。 納得する答えが得られないために未来を絶望視した... -
人生に大切な三つの『 L 』~ Lord(道) Love(愛) Life(人生)
ヘブライ語で EL と書けば、「至高者=神」表わします。LORD = 主、道、指導者。LIFE = 生命、人生、生活。LOVE = 愛の象徴。LOVEから生まれ、LOVEに支えられるのがLIFEです。人間が生きていく上で一番大切なこと、それは自分が望まれてこの世に生きていると確信することです。 -
誰が何を言おうと自分らしくあることだ『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』 スティングの一押し!
Be yourself no matter what they say 誰が何を言おうと自分らしくあることだ。ニューヨークに暮らす英国人の心意気、異邦人の孤独や生き様がひしひしと伝わってくるスティングの傑作。ブランフォード・マルサリスのサックスが都会の淋しさを醸しだし、Jazzyな曲調に仕上がっている。
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