Dornik(ドーニク)というUKのシンガーをご存じですか?
日本語の情報も乏しくて、音楽専門ウェブサイトに、わずかにインタビュー記事が掲載されているだけですが、最近、この方の声とサウンドに聞き惚れています。
ハスキーな高音から、ディアンジェロやマイケル・ジャクソンに喩えられるシンガーですが、決して二番煎じではないです。
リズムだけ、ライムだけ、という一点豪華主義ではなく、それぞれのパートがオーケストラのように調和して、一つの世界観を作り出している感じです。
Dornikは一つ一つの曲が個性的で、うっかり聞き流すということがない。
この感じは、同じUKが誇る伝説的なシンガー『SADE』の初期四部作にも似ています。
曲の雰囲気は一色でも、メロディが曲ごとに異なり、何度聞いても退屈しません。
歌唱はいいけど、どの曲も似たり寄ったりで、あまり印象に残らないシンガーが多いことを思えば、Dornikは曲作りで成功しているように感じます。
ここまで、スウィートかつ透明感を醸し出せるアーティストも少ないのではないでしょうか。
もっと売れますように♬
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(`・ω・)つ━☆・*。
⊂ ノ ・゜+.
し’´J *・ °”
サウスロンドンから現れたR&Bの新たな道標
Dornikのデビューのきっかけを作ったJessie Wareも、彼のデモを聴いた際にその歌声に最も惚れ込んだという。長らくドラマーとしてのキャリアを歩んでいた彼は、もともとはサポートドラマーとしてJessie Wareのバックバンドに参加していたが、シンガーとしての才能を見出されてからは、Jessie WareがSamphaとの名デュエットソング“Valentine”をライヴで披露する際のSamphaの代役として彼を起用しているほどだ。Dornikの歌声は、ゴスペルライクなソウルミュージックのような印象のSamphaよりは、グローバルにトップチャートを席巻するUSのメインストリームR&B、古くはMichael JacksonやPrinceから近年ではFrank OceanやMiguelのように、繊細な高音を甘く色っぽく適確な重量で聴かせてくれる。
敗者としてのラヴ・ソング ──ドーニク、インタヴュー
http://www.ele-king.net/interviews/004873/
ドラマーとはいえ組まれるリズムはいたってシンプルで、ファルセット・ヴォイスとコーラスが徹底して中心に置かれている。そこに寄り添っていくシンセ・サウンドはバーのカクテルに反射するライティングのようにきらびやかで、どこか現実離れしている。そしてそこで歌われるのはたいてい、「彼女」や「きみ」の前に屈するばかりのか弱い男、敗者としてのラヴ・ソングである。近年のメール・シンガーによるR&Bが提示した現代性とは恋の敗者であることの快楽であり、そしてドーニクの歌はその純粋さゆえに、その心地よさに溺れることへの抵抗が一切ない。「強く強く強く みんな強くありつづけよう」と繰り返す“ストロング”は見事な反語である。
ドーニクはもう脚光を浴びて、フロントマンとしてステージに立っている。作風は外の世界を意識したものに変わっていくだろうし、それに合わせてサウンドも歌詞のテーマも変わっていくと思われる。だからこのデビュー作『ドーニク』は、彼にとってもリスナーにとっても永遠に不可侵な領域として残ることになるだろう。
公式サイトはこちら。ページが一枚しかないのが気になりますが。
http://dornikmusic.com
あまり更新されてませんが、公式のFacebookファンページもありますよ。
https://www.facebook.com/dornikmusic/
おすすめの曲
Dornikの代表的なナンバー『Drive』。
スローテンポながら、リズムにインパクトがあって、のりやすい曲です。
サビのメロディは大衆受けっぽいけど、シングルカットするなら、こういうのが親しみやすい。
イントロも綺麗だし、展開部も語りかける感じでよろしい。
非常にドライブ感のある曲。
サビの部分で、日本人には、Strong, Strong, Strong …が、シュトン、シュトン、シュトンと聞こえますが、そのストン感が非常に印象的で、一度、聞いたら忘れられません。
再生回数 237,806 の 100回ぐらいは、私が再生してると思います。Driveも(^_^)
これも透明感のあるバラードで、声も、歌唱も、シルクのようになめらか。
Dornikさまのアレンジは、第二メロディとの絡ませ方が上手いんだよね。
半音階ずつ下りてくるエンディングも印象的。曲の最後にこういう仕掛けをもってくるアーティストも珍しいでしょ。
これはマイケル・ジャクソンに似てますね。
でも、似ることは罪ではないです。あれほどのアーティストに影響されない方がどうかしてますから。
その後ろ姿を追いつつも、自分らしさを織り込むという点で、この曲は成功してると思いますよ。決して二番煎じとは思いません。
透明感のある歌声と、サビの変調が印象的。メロディラインを作るのが上手い。
これも既存のR&Bのヒット曲に似ているといわれたら、確かにその通りだが、そんな事を言いだしら、UKロックなんて、「いとこ」と「はとこ」のごった煮ですからね。
これもサビのメロディとバックコーラスの絡みが綺麗。
これはアレンジがいいです。
Dornikさまが自分でお作りになったコンプリートリスト。早く新曲を追加して欲しい。
私もFacebookかTwitterにファンメッセージを書き込もうかと思ったんだけど、やっぱ恥ずかしいので、自サイトにリンクを貼りまくって、応援することにしました。