文芸– category –
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おひとりさまの生き方
「おひとりさま」は自慢する事ではないです。 卑下する必要はないけど、「私は一人でも生きられますから」と意気がるのは、みっともないから止めた方がいいと思う。 なぜって、成熟の証しは、自分の限界を知ることだからです。 自分の限界を知れば、他人の有り難みが分かるし、人生で本当に必要なことも分かってきます。 この世には一人では... -
自分を信じる
もっと自分を信じろ。自分で信じられないものを、誰が信じてくれる? アイデアの価値を見出すのも自分なら、形にするのも自分自身だ。 誰かが代わりにやってくれるわけでもなければ、答えを教えてくれるわけでもない。 そして、ひと度、生涯のテーマと定めたら、ぶれず、迷わず、やり通せ。 日々積み上げれば、必要な技術や資金は必ず後か... -
失恋ではなく良縁の始まり
素敵な相手と結婚するには、 まずは目の前のダメンズに振られないといけません。 人はそれを「失恋」と呼びますが、 長い目で見れば、良縁の始まりです。 -
愛の能力を使い方を覚えていくしかない フォースター『眺めのいい部屋』より
Man has to pick up the use of his functions as he goes along ―― especially the function of Love. From “ A Room with a View” by E.M.Forster 『人生では、さまざまな能力を使ってみて、その使い方を覚えていくしかない ――とくに、愛する能力の場合は。』 “眺めのいい部屋”から E.M フォースター ここでは能力と翻訳されていますが、... -
時間貧乏はお金貧乏より不幸
今の若い人たちの最大の不幸は『お金』と『時間』が無い事ではないか。 お金があれば、幸福の8割は変えるし、 時間をかければ、能力を磨くことができる どうしてもお金はあげられないと言うなら、せめて時間はあげるべきと思う。 低賃金と長時間労働のダブルパンチは、一番やったらいけないことだ。 時に『時間』は、お金の何倍も価値がある... -
デザインには作り手の思想が現れる
"一般に、「デザイン」と言えば、「絵や工作の得意な人が作る」というイメージがありますが、デザインの本質は『作り手の哲学』にあり、美しい色彩や使いやすい形などは、あくまで表層に現れた結果に過ぎません。 たとえば、誰かがコーヒーカップをデザインしたとします。 コーヒーカップの存在意義は「コーヒーが飲めること」ですが、一口に... -
「人生を無駄にする」ということ
人間、必ずしも幸せになる必要はないが、何が自分にとって幸せか、真剣に考えることは決して無駄ではないです。なぜなら、「自分が本当に欲しているもの」「自分に必要なもの」を知ることが、幸せの第一歩だからです。 自分の事は自分自身が一番よく分かっている、私は望み通りに生きている――と思っていても、傍から見れば、的外れな方向に突... -
チグリス川の日は暮れて ~バビロンの石板と法の精神
「王様はハダカだ!」と言える自由と、それを受け入れる社会の健全さ。 紀元前1700年の昔にも、 やれ「お前が悪い」「アイツが悪い」と言い争い、 「お代官さま、公正なお裁きを!」 と訴える人が後を絶たなかった。 誰だって我が身が可愛い。 自分の利益は守りたい。 何事も平等に扱って欲しい。 人を殴って、何のお咎めもないのはオカ... -
獣性のままに生きるか、善性に殉じるか イソップ寓話『善と悪』
イエスの言葉を聖なる教えとするなら、イソップ寓話は脈々と受け継がれてきた処世術のようなもの。 岩波文庫いわく『実は、歴史上の人物としてのイソップ(アイソーポス)が作ったと実証できる話はひとつもない、いわば「イソップ風」寓話集であるが、そこには、読み手の立場にょってさまざまな解釈が可能な、実に奥深い世界が展開されている... -
月光浴と言葉 ~Clair de Luneのように心を照らす
ホームページのタイトル『Clair de Lune』の所以と闇夜を照らす月の光のような存在でありたいと願うコラム。月齢とそれぞれの意味について紹介しています。 -
「今日」という日は、贈り物
昨日までのことは、歴史。明日のことは、ミステリー。今日という日は贈り物。ゆえに「プレゼント」と呼ばれる。映画『カンフーパンダ』でも使われていたアリス・モース・アールの詩より。 -
成就の秘訣は『根気・本気・運気』 フジ子・ヘミングの『運命の言葉』より
波瀾万丈の人生で知られるピアニスト、フジ子・ヘミング氏の著書より名言を紹介。 氏の「正直に生きる」という信条をテーマにしたコラム。 -
外の世界に憧れる猫と閉ざされた窓 ~猫のいる風景
猫には、外に憧れる気持ちはあるけれど、自分でドアを開ける力はない。 誰かが開けてやらないと、いつまでも家の中に閉じ込められたまま。 どれほど外に出たくても、ドアの前でにゃーにゃー鳴くだけ、夢を叶えるには、大人の手が必要なのだ。 近頃はドアや出窓の近くでウロウロするだけで外に出たいのだと分かるようになった。 こちらが気付... -
悪女 VS キャリアウーマン 事件の印象が証言を左右する 松本清張の『疑惑』
一台の車が埠頭から海に突っ込み、鬼塚球磨子は救助されるが、車内に取り残された夫の白河福太郎は死亡する。前科四犯の毒婦の先入観から、球磨子の犯行という前提の元に裁判が進むが、彼女の弁護を引き受けた佐原律子の鋭い推理により、思いがけない事実が明らかになる。桃井かおりと岩下志麻、二大女優が火花を散らす野村芳太郎監督の傑作。小説と映画の違いを併せて紹介。 -
『憚(はばか)りながら』と『ミンボーの女』
ヤクザが許せないのは、暴力で他人の人生を支配するから -
松田優作の映画『野獣死すべし』 荻原朔太郎の『漂泊者の歌』とリップ・ヴァン・ウィンクルについて
松田優作の鬼気迫る演技で知られる『リップ・ヴァン・ウィンクル』の台詞と風俗の場面で流れる荻原朔太郎の詩『漂泊者の歌』を中心に映画の見どころを解説。戦場ジャーナリスト伊達邦彦の狂気をあますことなく見せつけるハードボイルドの傑作。 -
小説を書く意義
小説を書くことの最大のメリットは神の視点が身に付くことです。 作者は登場人物に苛酷な体験をさせます。 失恋、失業、災害、対立。 でも最後には何もかも上手く行くことを知っているから、安心して書けるんですよね😁 良い人には納得の結末。 悪人には悪業にふさわしい結末があります。 神の目から見れば、人生も同じと思います。 次の辻を... -
人は決意した瞬間が一番美しい ニーチェの『新たなる海へ』と『シルス・マリア』
かなたへ――われは向かわんと欲する 今より頼るは この我と わがうで(伎倆)のみ 海原は眼前にひらけ その蒼茫の涯へと わがジェノアの船は乗り出す 大きな試練は大きな苦痛を伴うかもしれないが、それは選ばれた人間だけが背負うことのできる天命と思う。 -
本田宗一郎の名言 『得手に帆を上げて』~好きなこと・得意なことで生きていこう
人生は「得てに帆あげて」生きるのが最上だと信じている。 だから今でも機会があると、若い人に得意な分野で働けといっている。 -
父よ、彼らをお赦し下さい ~イエス・キリストの言葉 【何を選び、どう信じるか】
『父(神)よ、彼らをお赦し下さい。彼らは自分が何をしているのか分かってないのです』はイエス・キリストの有名な言葉です。 ローマ兵に捕らえられ、裁判にかけられたイエスは磔刑に処せられます。 イエスの周りでは、ローマ兵や議員や民衆がイエスを嘲弄し、「本当に救世主なら、自分自身を救ってみろ」と詰ります。 しかし、イエスはそん...