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人生は最後まで生きてみないとわからない
正面から親に逆らう勇気もなく、一方的に抑えつけられたり、人格や能力を否定され続けたら、親殺しよりも、自分が死にたいと思う人の方が圧倒多数でしょう。
何のトラブルもない人から見れば、何を大袈裟な……と思うかもしれませんが、自立前の子どもにとって、親に考えを否定されたり、願望を妨害されることは、「親を殺すか、自分が死ぬか」というくらい深刻なものです。
大人同士なら、交友関係を絶ったり、職場を変えたり、気晴らしに遠くに出掛けたり、どうとでも改善する術がありますが、子どもには何もありません。十分な稼ぎを得る経済力もなければ、一人で契約したり、証明したりする社会力もなく、寝泊まりできる場所も限られています。
ある意味、どこにも逃げ場のない囚人であり、毎日のように耳にする親の詰責や罵倒は、絶え間なく振り下ろされる鞭と同じです。心がぼろぼろに傷ついても、身を隠すこともできず、言葉で、時には暴力で、一方的に殴りつけられ、抗う術も持ちません。
その子にとっては、「親を殺すか、自分が死ぬか」の瀬戸際であり、たとえ肉体は生きても、心が死ねば、その後の人生は終わったも同然です。
しかし、死ぬ前に一度考えてみて下さい。
それは本当に死ぬほどの問題ですか。
本当にどこにも逃げ道がないですか。
もしかしたら、あなたは何も知らないだけで、少し手を伸ばせば、脱出ロープに手が届くかもしれません。
雪山で、誤った情報に振り回されて、「もうダメだ」と思い込んでいるだけかもしれません。
結論を出すには早すぎます。