人生の旅の過程を味わおう ~大きく動けば、未来も大きく動く

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新しい一歩を踏み出そうとしている人へ

このページを開いたあなたは、これから旅に出ることになるはずです。

すでに旅の計画があるあなたは、その旅から大きな収穫が得られるでしょう。旅行の計画がないあなたも、そのうち、きっと旅に出るはずです。旅先では運命的な出会いが待っています。ですから心の準備をしておきましょう。

実際に旅に出たら、リラックスして道中を楽しんでください。ユーモアを忘れず、思いやりを持ち、冒険の精神を持ちつづけてください。好奇心を旺盛にするのです。急にスケジュールが変わったり、思わぬ出来事が起きたりしても、旅の楽しみとして喜んで受け入れましょう。旅の醍醐味はそこにあるのです。

もし、旅の道連れができたら、心を開き、うちとけましょう。ただし、きちんと自己管理することをお忘れなく。一夜の恋などに身をさらしてはいけません。旅の途中で出会った!手が運命の人であり、あなたの意思を尊重してくれるなら、あなたに浅はかを強制するわけがないのですから。

旅に出ようかどうしようか迷い、決めかねているのなら、安心してください。いまは、自分の本能を信じることが大切です。目を閉じ、内なる心に問いかけましょう。そして、その答えを信じるのです。問題解決の道を探ろうと努力するのをやめ、ただ心を鎮め、自分の本能が出す答えに耳を澄ませば、いま自分が何をすべきかがわかるはずです。

「旅」という言葉が、何かを暗示しているのかもしれません。新しい恋人と関係を築こうとしているのかもしれませんし、いまとは違う形の愛情関係を結ぼうとしているのかもしれません。いずれにしろ、やはり大切なことは、きちんと自己管理をすることです。旅は、刺激に満ちたものですが、同時に守らなければならないルールも多いのです。その日出会ったば

かりの男性を信用してあなたの部屋に招き入れたり、誰もいない場所で二人きりになったりしてはいけません。誘惑には負けないことが肝心です。

あるいは、夫や恋人がいるあなたの愛がいま、動こうとしているのかもしれません。恋人との関係がどこに向かっているのか、夫との関係がどうなっているのか、よく考えてみましょう。あなた方二人は夫婦という旅を、あるいは恋人同士という旅を、のんびりと続けていますか? それとも、苦しみ、もがきながら続けていますか?

幸せに航海を続けているのでしょうか?

それとも、愛情に満ちあふれた理想の夫婦生活という目的地に早くたどり着きたいという欲求ばかりが強く、あせっていませんか?

あなたの人生がいまどこに向かっているのか、どう変わろうとしているのかを、よく考えてください。

その一瞬一瞬を、愛おしんで味わいましょう。

旅は、その過程、道中を味わうものです。目的地に着くことが目的ではありません。

出典 : 旅の過程を味わおう ~新しい一歩を踏み出そうとしている人へ 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』より

【コラム】 大きく動けば、未来も大きく動く

ここでは『旅』という表現が使われていますが、日常を離れ、いつもと違う世界に触れて、気持ちをリフレッシュし、知見を広げる大切さを説いています。

人は、疲れれば、疲れるほど、その場にへたり込み、もう動こうとはしないもの。

改革する気概も、反抗する気力も、何もかもなくして、うずくまってしまいます。

しかし、そんな状態が長く続けば、川底の石のように沈んでしまいますし、目の前のチャンスにも気付きません。

物事に行き詰まり、辛い時だからこそ、意識して「動く」ということが、大切なのではないでしょうか。

確かに、新しい場所に出掛けるには勇気がいりますし、新しく出会った人と話すのもどこか億劫です。

辛い、辛いと言いながらも、その場でうずくまっていた方がはるかに楽なものです。

でも、少しでも、物事を変えようという気力があるならば、最後の力を振り絞って、自分から動いてみませんか。

突然、海外に出掛けるような旅でなくても、前から気になっていたイベントに参加してみる、いつもと違う方向に寄り道してみる、図書館で本を借りてみる、等々、いろいろやり方はあると思います。

「どうせ、こうに違いない」と決めつけず、心をオープンに開いて、興味の引かれるままに動いてみましょう。

ハズレもあるかもしれませんが、一度もルーレットを回さないより、当たる確率は高いです。

幸運も風と同じ。自分から起こさなければ、何も変わりません。

動きが大きければ大きいほど、その後の未来も大きく変わっていくものです。

Travel ~日常に『小さな旅』を取り入れる

この章の原題は、Travelです。

travel には、「旅行」「……へ行く」「(光・音・知らせなどが)伝わる」という意味があります。  [ジーニアス英和辞典第5版]

また、意外な使い方では、「(考え・著作などが)他の場所で理解される」「(心が)次々に思い出す」という意味もあり、ラブ・ウィズダムは、こうした価値の発露や内的発見も兼ねていると思います。

やはり人間の感覚というのは、日常的に見るもの、触れるものの中で凝り固まってしまいますし、ずっと動物園に暮らしていたら、動物園の檻の中が世界の全てになってしまうように、人間も何かが欠落するのではないかと思います。百獣の王ライオンも、ずっと動物園で暮らしていたら、「餌を得るには自分で狩りをしなければならない」を忘れてしまうように。

時には、暮らしの檻から離れて、違う日常を味わうのは、心身を健やかに保つためにも大切なことです。

動くことさえ億劫になり、「試験管のノミ」になってしまう前に、日々の暮らしに『小さな旅」を取り入れてみて下さい。

※ 「試験管のノミ」・・ノミを試験管の中に閉じ込めると、最初は逃げ出そうとと飛び回るが、何度も試験管に頭を打ち付けると、いずれ諦めて、飛ばなくなってしまうことの喩え。

誰かにこっそり教えたい 👂
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