人生の過渡期を乗り切る ~変化に強くなろう

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人生の変わり目を感じている人へ

このページを開いたあなたは、いま、変化の時期にあります。

あなたに、これから変化が訪れようとしているのです。将来のあなたは、過去のあなたとも、いま現在のあなたとも違います。そしていまは、過去と未来の間の期間―――つまり「過渡期」なのです。

海を見てごらんなさい。波は岸に激しく打ち寄せており、一秒たりとも同じ形をとどめていません。むしろ、それは絶えず変動する泡と白い木のかたまりにすぎないのです。一瞬、秩序と清澄さは消え失せますが、それはまた新しい波となって再び姿を現します。以前の波と同様に美しく、完璧であるかのように見えますが、まったく違うものなのです。

つまり、波は、常に水面下で変化を続けているのです。いまのあなたは、その変化を続けている波なのです。ですから、あなたの身によくないことが起こっても、悲劇的な事件に見舞われても、それですべてが終わったと思わないでください。いま、あなたは過渡期にいるのですから。たとえば、あなたと彼との関係が表面的には何一つ変わっていなくても、どこか深いところで、いま確実に変化が起こりつつあるのです。

ですから、あまりきっちりとすべてをコントロールしようとしてはいけません。波には、新しい波を形成するための余裕が必要なのです。

あなたが、変化という嵐のただ中にいる場合は、ぜひ、その過程を信じてください。いま起こる出来事がまるで無意味なように思えても、着実に、新しいものは姿を現しつつあるのです。もし、あなたが彼との関係を変えたいと思っているなら、どうすればいいのか、具体的によく考えてください。いままでと違ったことを始めるのは刺激的でやりがいのあることです

が、同時に不安でもあるでしょうし、怖いと感じるかもしれません。前が見えず、何もかも混沌としている場合もあるでしょう。それでも、変化を起こしたいと思っているなら、前に進まなければならないのです。

変化をおそれず、自信を持って前進してください。

出典 : 人生の過渡期を乗り切る ~人生の変わり目を感じている人へ 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』より

変化に強くなろう

祝福を受けよう ~まさに祝福されようとしている人へ』のコラム「幸福とは変化そのもの」にも書いているように、幸福とは変化そのものであるし(不幸な状態からの)、生まれてから死ぬまで、生活環境がまったく変わらない人もないです。

森にも、春夏秋冬があるように、人生にも冬の時期があり、冬の間は、誰にとっても辛いものです。

しかし、いつかは雪解けするように、上向きになる時も来ます。

その時、雪解け水で、ドロドロにぬかるんだ地面を見て、「最悪だ」と嘆くか、「やっと雪が溶けた。これから良い事があるかも」と考えるかの違いですね。

実際、不幸に馴れきって、それが当たり前になると、冷たい雪の中に置かれても、全力でそこから抜けだそうとは考えないものです。

寒い、寒いと言いながらも、じっと雪の中にうずくまっていた方が心地よい。

雪が溶けて、周りの景色が変わることの方がストレスだからです。

本気で不幸から抜け出して、幸せを掴みたいなら、変化にも馴れましょう。

敵視するのではなく、これから新しい人生が始まると前向きに捉えるのです。

親しい人との別れも、落選や解雇も、もしかしたら、雪解けのぬかるみと同じ、春の前の変化かもしれません。

そうして、一つずつ、変化に受け入れていけば、今とはまったく違う景色が広がるかもしれません。

幸福とは変化そのもの。

恐れずに、変化に合わせていきましょう。

Transition 桜は満開の時もあれば、枯れ木の時期もある

この章の原題は、Transitionです。

transition には、「移り変わり」「過渡期」「転調(音楽)」「場面を切り替える際の技法(映画・TVなど)」といった意味があります。  [ジーニアス英和辞典第5版]

ラブ・ウィズダムでは「変化」と邦訳されていますが、Change(別のものに変わる)ではなく、「季節の移り変わり」みたいに考えた方が分かりやすいかもしれませんね。

桜の木のように、「桜」という本質は同じだけど、春に満開、秋冬には葉が落ちて枯れ木のようになってしまうというたとえです。

人の一生もかくの如し。

今は冬の時期で、踏ん張りどころかもしれません。

雪が溶けて、道がぬかるんでも、暖かな陽差しを感じたら、春が近い証しです。

誰かにこっそり教えたい 👂
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