心と生き方– tax –
幸せな生き方に関する短文集です。
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一人ではどうしても開けなかった扉
一人ではどうしても開けなかったチャンスの扉が、彼女の力で次々に開けていく。 それを『運』と呼ぶなら、「意思こそ全て」と頑なだった態度が歩みを妨げてきたのではないだろうか。 彼は今更ながら彼女の存在に感謝し、一人で何もかも出来るような気持ちでいたのは間違いだと悟った。 他人を信頼して任せることと、甘えて依存することは、ま... -
「考える」と「悩む」の違い
「考えること」と「悩み」は違います。 悩みには終わりがないですが、思考は解決をもたらすからです。 それは必ずしも自分の望む形でないかもしれませんが、少なくとも目の前は清明になります。 目の前が清明になれば、これまでとまったく違う道が見えてくるものです。 -
旅立ちの時はいつも一人
旅立ちの時は いつも一人 今日も一人 明日も一人 でも怖くない 私の一番の友だち それは私自身 どんな時も 自分を信じて 歩き続ける ちょっぴり日の翳る 初夏の小径を 最初から日の当たる場所で歩き始める人はいない。 始める時は いつも一人 考えるのも一人 行うのも一人 だからこそ達成の悦びもひとしおなのです。 -
人生と山登り
かなたへ――われは向かわんと欲する 今より頼るは この我と わがうで(伎倆)のみ 海原は眼前にひらけ その蒼茫の涯へと わがジェノアの船は乗り出す 大きな試練は大きな苦痛を伴うかもしれないが、それは選ばれた人間だけが背負うことのできる天命と思う。 -
人間と『間』
人間というのは「間」の生き物です。 可愛い猫も近寄りすぎると怒るように、人間も適度な間を開けないと不快に感じるものです。 適切な「間」が分かるかどうかが想像力。 あえてその間を開けられるのが、思いやりです。 -
おひとりさまの生き方
「おひとりさま」は自慢する事ではないです。 卑下する必要はないけど、「私は一人でも生きられますから」と意気がるのは、みっともないから止めた方がいいと思う。 なぜって、成熟の証しは、自分の限界を知ることだからです。 自分の限界を知れば、他人の有り難みが分かるし、人生で本当に必要なことも分かってきます。 この世には一人では... -
「人生を無駄にする」ということ
人間、必ずしも幸せになる必要はないが、何が自分にとって幸せか、真剣に考えることは決して無駄ではないです。なぜなら、「自分が本当に欲しているもの」「自分に必要なもの」を知ることが、幸せの第一歩だからです。 自分の事は自分自身が一番よく分かっている、私は望み通りに生きている――と思っていても、傍から見れば、的外れな方向に突...
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