子育てしていて、「つらいなあ」と思うのは、自分の時間が思うように取れないことだ。
趣味やお付き合いの時間はもちろん、一人でゆっくり昼食を取ることも、おトイレに行くことも、ほんと、一杯のお茶さえ飲む余裕もなくて、泣きそうになることがしょっちゅうだ。
特に、私みたいに、独身時代、自分の好きなことに時間とお金を存分に注ぎ込んで、リラックスしたり、ステップアップをはかったりしていた者にとっては、気力、体力、時間、すべてを、子供に底なしに捧げなければならない状態って、ほんと、拷問に近い状態だったりする。
「あ、やっぱ、私は子育てなんか向いてないのかも」
って、落ち込んだり、自分を責めたりすることもしばしばで、そういう時、独身時代の、一人の部屋が、無性に懐かしくなったりするのだ。
→人間って、勝手ですよねー(; ;)
こんな時、心に思うのが、歌手の加藤登紀子さんの言葉。
『元気を出前!』というメルマガで紹介されていたものです。
「鳥はなぜ飛んでいるの?
飛ぶように生まれてきたから。
人間はなぜ生きているの?
生きるようにできているから。
理由なんていらない。
おなかがすいたら食べる。
けがをすれば癒す。
生きることに目的も理由もいらない。
生きることの中に答えがある。
それが命だから」
加藤登紀子(毎日新聞「この人、この時」のインタビューで)
昨年、デビュー40年目を迎えた加藤登紀子。
今年の歌のターゲットは「男性と若者」に決めている。
彼女の目に、団塊世代を中心に男性は元気がないと映る。
そして、若者も悩んでいると。
生きる意味を考えすぎ、歩き出せなくなる人もいる。
「でも、気づいてほしい」と、
彼女は上記のメッセージを投げかけるのだ。
同じインタビューで、子育てについて語っているところも、感動的だ。
彼女は3人の娘を育てた。
育児の間は自分の時間が思うように取れず、イライラもした。
しかし、3人の娘が育った今、こう思うのだ、、、。
「夕暮れの市場を歩いていて、ふと子育ての時代を思い出し、
懐かしくて嗚咽してしまうこともあるの。
もう、あの暮らしは戻ってこないって」
「子供と歩いた道、一緒にお風呂に入った日々、
子供がいるだけでほかのすべてのことが消えてしまう、
そういうひたむきな時間がこんなにも懐かしい」
そして、「私は子供を産んだことで自分の命の出発点が見えた」と、語る。
【発行者】ちょっとg-news 矢吹ふみお
【ホームページ】
なんか、とてもとても・・心にしみる、いい言葉でしょう。
「今だけ」なんですよね~。
それはもう、分かりすぎるほどに分かってるけど、それだけでは収まりつかない、今日のわたくしでした(`´)ノ☆
記:05年09月08日