愛する歓びを感じている人へ
このページを開いたあなたは、どうぞ喜んでください。これからあなたは、幸福に満ちあふれる日々を送ることになるでしょう。
恋人同士や夫婦にとっては、なんといっても、愛がすべてです。その愛の歓びを分かち合い、深く心を通わせるために、二人は向き合っているのです。
あなたはすでに、深く愛し合える相手と出会っています。あなたがいま一緒にいる相手が、あなたにとって運命の人なのです。ですから、いまの夫や恋人とめぐり会えたことに感謝してください。
「恋人なんかいないわ」と言うあなたも、どうぞご安心を。あなたはもうすぐ、理想の男性とめぐり会います。そして、身も心も深く愛し合えるようになるのです。ただし、愛し合う二人には、あくまでも「二人だけ」という条件がつきます。当事者は二人だけ。との間には、邪魔する人間が誰もいないことを確認してください。
もし、あなたがほかの男性に少し惹かれているとしても、そんなことはいますぐ忘れてください。浮気心を消滅させるのが早ければ早いほど、愛する人との間に生じる溝は深くならずにすみます。
いま、あなたに将来を誓い合った相手がいるなら、二人の関係がしっくりうまくいくように、常に努力を怠らないでください。たとえば、結婚が決まったとたんに、あるいは結婚して主婦の座におさまったとたんに、女らしさを忘れてしまう人がいます。それではいけません。どれほど親密になろうとも、あなたと彼は男と女なのです。一緒に暮らしていても、どこかに神秘的な雰囲気を漂わせていられるように努力しましょう。
「いまさら恥ずかしくて、そんなことできないわ」などと言ってはいけません。努力を過小評価してはいけないのです。いつまでも恋人同士のように情熱的でいられるかどうかは、あなたの努力にかかっているのですから。
私たちが愛を通じて追い求めているもの、それはときめき、そしてロマンスです。夢や空想に耽る楽しさを、いま一度、思い起こしてください。そのためには、ロマンティックなカードに愛の言葉をちりばめて送ったり、少し大胆にふるまったりして、相手の心をくすぐりましょう。平凡な日常生活の中では、ときには刺激を与え、贅沢をすることも必要です。ときめきをいつまでも忘れないようにしてください。
また、愛には肉体的な官能も大切です。キスをかわし、抱きしめ合う時間を作ってください。たとえあなたの夫や恋人がどんなに忙しくても、愛し合う時間を必ず作ってください。
深く愛し合う二人にとって、セックスは大切なものです。相手の肉体に触れ、匂いをかぎ、愛し合う歓びを堪能してください。お互いの感覚を尊重し、お互いのための時間を作りましょう。
決して、それを当たり前のように思ってはいけません。官能には、ときめきが必要なのですから。ただし、官能の歓びを味わういっぽうで、相手に誠意を尽くすことを忘れてはいけません。二人の関係がずっと続くように、責任ある行動をとることが肝心です。お互いを信頼し、まじめな生活を送るいっぽうで、深く激しい官能の歓びを味わうことが大切なのです。
いつまでもときめきを忘れず、彼と愛の歓びを分かち合ってください。
出典 : いつまでもときめきを忘れずに ~愛する歓びを感じている人へ 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』より
【解決】 愛とは、お互いのためにどれだけ努力できるか
互いの気持ち確認すると、「もう釣った魚に餌はやらない」とばかり、相手の好意に胡座をかいて、好き放題する人も少なくありません。
「彼は私のことが好きなはず」と、出会った頃の緊張感も思いやりもなくして、厚かましい女の顔になる人もあります。
皆、カップルに憧れますが、本当に楽しいのは最初の三ヶ月ほど、その後はどんどん熱も冷めて、維持するのが難しくなってきます。
離婚率の高さを見ても分かるように、何十年も仲好く添い遂げられるカップルは1割にも満たないかもしれません。
だからといって、恋愛も結婚も、やるだけ無駄という意味では絶対にありません。
たとえ将来的に別れても、今、この一瞬、信頼の構築に全力で取り組んだ経験は、人間としての自信を深め、人生を根底から支えてくれるからです。
カップルとしては存続するか否かは、お互い、どれだけ努力する気持ちがあるかにかかっています。
どちらか片方だけが必死にやっても、何の意味も分かりません。また、その価値の分からない人と一緒に居ても、空しいだけでしょう。
そして、ひと度、心を決めたなら、可能な限り、努力しましょう。
たとえ別れに終っても、その後には何倍も成長した自分がいるはず。
恋に終わりはあっても、人生の可能性に終わりはないのです。
The Lovers ~「恋人」という生き方
この章の原題は、The Loversです。
Lover には、「恋人」「愛好家」といった意味があります。Love の変化系で、「愛している人」を指します。 [ジーニアス英和辞典第5版]
「愛が大事」というと、たいそうに聞こえますが、愛は人と人を繋ぐ「接着剤」みたいなもの。
この社会は、分子と同じで、人間というばらばらの原子を繋ぎ合わせ、一つの物質に作り上げるのが、電磁気力である愛です。(一つの喩えとして)
それを「魂のエネルギー」と表現する人もありますが、意識して心を働かさなければできないこと。
恋人に限らず、家族、職場、どこも同じです。
一般に人生と言えば、個人の人生、その人の生き方を指しますが、社会においては、「単位」の生き方も存在して、個人が全てではありません。
個人とは別に、二人で生きる人生があってもいいし、家族全員が仲好く暮らせるのも素晴らしいことです。
自分一人で何かを極めても、応援してくれる人もなければ、理解してくれる人もない、、、では、空しいだけ。
逆に、一人では無力でも、二人で生きれば、乗り越えられることもたくさんあります。
「恋人(Lovers)」の醍醐味は、個人の人生に、もう一つの人生をもたらすことではないでしょうか。
縁あって、関係をもったならば、最初から破局を恐れて斜に構えるのではなく、その機会を全力で楽しむ気持ちが大事です。