深海と海中技術– tag –
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想像力で深海に潜る ~深海底から見た地球と深海調査
「水深数千メートルの海底って、どんな世界?」「真っ暗だよ。あらゆる波長の光が吸収され、強い投光器で照らしても、目視できるのは、せいぜい半径十メートルほど。音もなく、色もなく、生き物もほとんど見かけない。でも、地上よりはるかにダイナミズムにあふれた世界が広がっている。人間が介在しない、ありのままの自然だ」 第2章 採鉱プ... -
破砕機・集鉱機・揚鉱管・水中ポンプ ~海底鉱物資源の採鉱システム
『海洋小説 MORGENROOD -曙光』には、水深3000メートルに存在するクラスト状の海底鉱物資源を採掘する為に、ローレシア島沖に採鉱プラットフォームを建造します。採鉱システムは、洋上の支援設備(半潜水式リグ)と揚鉱管、海底でクラストを掘削する二台の重機からなり、詳細は、パプアニューギニア沖のソルワラ海域で海底鉱物資源(海底熱水... -
深海とはムーンプールに広がるもう一つの宇宙
「すごいわ。海のエネルギーをぎゅっと凝縮したみたい。この水面が水深三〇〇〇メートルの海底まで続いているのね」「そうだ。砂浜から見れば静かに横たわっているように見えるが、内側には計り知れないエネルギーを秘めている。何千年とかけて惑星の隅々に物質を運び、岩を削り、熱を伝え、そのメカニズムを知れば、波の一つ一つが惑星の呼... -
深海調査と潜水艇パイロットの使命 ~たとえ名前は知られなくても
彼は非常に高いプロ意識をもって仕事に取り組み、器用にマニピュレーターやサンプラーを使って、学術的に価値のある生物や堆積物のサンプルを数多く持ち帰った。動きが不安定な中、対象にぎりぎりまで近付いて、熱水活動や泥火山のビデオ撮影もやってのけた。 心の底から海を愛し、一つ一つの潜航に己の矜持を懸ければこそ、異例の早さで...
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