『No』と言わせない女性 ~罪悪感で人を支配しない~

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罪悪感で人を支配しない

世の中には、相手に罪悪感を抱かせることで、思う通りにコントロールしようとする人がいます。

自分を被害者に仕立て上げ、「私を傷つけたあなたが悪い」と責めることで、相手の気持ちや行動を自分に都合のいいように変えるのです。

最初は相手も悪者になりたくないから、あなたの言い分を聞きますが、二度、三度と同じことを繰り返せば、確実に嫌われます。

相手の気持ちより、自分の都合を優先しているのが丸分かりだからです。

信頼関係の基本は、お互いに『No』と言えること。

相手が『No』と言うことを極端に恐れる人もありますが、『No』はあくまで意思表示の一つであって、人格の全てを否定しているわけではありません。

蕎麦より、うどんの方が好きな人もいて、何を選択するかは個々の自由です。

たとえ、その人が蕎麦よりうどんを選んだとしても、蕎麦を作った人の全人格を否定しているわけではありません。

自分も『No』と言うように、相手も『No』と言っていい。

意思を自由に表明し、互いに尊重する間柄だから、愛情も信頼も長続きするのです。

誰もあなたの感情や行動をコントロールできないように、あなたも他人を自分の思う通りにコントロールすることはできません。

「傷つく」という言葉を盾にして、相手の行動を自分の都合よく誘導するのは、一番やってはいけないことです。

以下はウェブ版のオリジナルです。参考にどうぞ

相手も『No』と言える自由を認めよう

人間関係で一番嫌がられるのは、相手に罪悪感をもたせて、自分に有利なように相手の言動や状況を操作することです。

相手にも断る自由があるのに、「あなたは冷たい」「私がこんなに困っているのに」と相手に罪悪感をもたせて、自分の都合のいいように状況を導こうとするのは、どれほど丁寧な口調でも、相手には脅しにしか感じられないからです。

最初は相手もワルモノになりたくないから、渋々でも言う事を聞いてくれますが、それに味を占めて、二度、三度と繰り返せば、確実にフェードアウトされます。

一度、そういう人に目をつけられたら、心も人生も支配されて、ノイローゼになるのが目に見えているからです。

ある帰国子女いわく、

「アメリカの友達付き合いは、『No』と言えるから楽でいい。友達の誕生パーティーに誘われても、行きたくなければ『No』と言っていいし、『No』と言ったからといって、後で仲間はずれにされるような事はない。でも、日本はそれが通用しない。『No』と言ったら、次の日から、口も聞いてもらえなくなる」

日本人がはっきり『No』と言わないのは、相手に対する気遣いでもあるし、場の調和を乱したくない、日本人的な感性でもあります。

一方、社会的に『No』と言わせない雰囲気があり、多くの人は、いやだなと感じても、ワルモノ扱いをされるのを恐れて、口をつぐんでいるケースが大半ではないでしょうか。

しばしば勘違いされることですが、『No』というのは、「その日は用事があるので、誕生パーティーには行けません」という意思表示であって、誕生パーティーを開く人を否定しているわけではありません。

しかし、『No』の意味が理解できない人は、「私の誕生パーティー」と「自分の人格」を同一視し、全人格を否定されたような気分になります。

誘いを断られて、自尊心を傷つけられたくないので、相手に確実に『Yes』と言わせる方法、すなわち、相手に罪悪感を持たせようとします。

「友だちなら、どんなに忙しくても出席するはず」

「断る人は心が冷たい」

でも、そんな風に相手を脅してばかりだと、しまいに嫌われると思いませんか。

あなたにとって、どれほど大変な状況でも、相手にも都合があるし、『No』という自由もあります。

それをあなたの方からコントロールすることはできません。

自分の思う通りに操作しようとすれば、相手もあなたの下心に気づいて、すぐに離れていってしまうでしょう。

たとえ自分の思う通りに操作できても、あなたが「上手くいった」とほくそ笑む頃には、相手の気持ちもすっかり冷めて、どのみち上手くいかないと思います。

誰だって、自分の誘いや好意に『No』と言われるのは辛いものです。

自分が好きなように、相手にも好きになって欲しいし、自分が嬉しい時は、相手も同じように楽しんで欲しいと願うものです。

問題は、相手が自分の思う通りにならなかった時、その事実を受け入れられるか、どうかです。

相手が『No』と言ったからといって、あなたの全人格まで否定しているわけではありません。

あなたが相手に『No』を言わせまいとして、心を操作しようとした時に、好意も失われるのです。

相手があなたの誘いや提案に『No』と言ったからといって、絆まで切れてしまうわけではありません。

むしろ、相手に『No』と言える自由を認めた方が、相手もあなたに感謝し、いつまでも側に居てくれるものです。

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