愛を拒まない ~心が閉じていると幸福を敵と勘違いする

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出会いがないと嘆いている人へ

このページを開いたあなたは、いま、あなたにふさわしい愛を拒もうとしています。あなたは愛を強く求めているのに、自分で行く手をふさいでしまっているのです。

次のようなことに、思い当たるふしはありませんか?

・ そこそこ感じはいいけれど、いまひとつ気が合わない相手とつきあっている。

・ 家から一歩も出ようとしないで、「男性との出会いがなくって」とこぼしている。

・「恋愛なんかするひまないの」「もう齢だから」と、恋人ができないことの言い訳を並べ立てている。

せっかく恋人とつきあいはじめても、三ヶ月ともたずに別れてしまう。

理想の男性が目の前にいるのに、自分とは釣り合いがとれないからと、引っ込み思案になっている。

そんなあなたは、理想の男性と交際を始めるチャンスをみすみす逃してしまっているのか、あるいは不釣り合いな相手ばかりを選んで、理想の男性と出会わないようにしているのです。「私は必死になって理想の恋人を見つけ、いい関係を築こうと努力してきたのよ。愛を拒んだりしてるもんですか」と反論する人もいるでしょう。しかし、現実にあなたは愛を拒んでいるのです。それは恐怖心のなせるわざです。

じつは、「一人の人間と親密になり、自分の真の姿を知られるのが怖い」と考えるからこそ、あなたは恐怖心を覚えているのです。

「ほんとうの自分を愛してくれる人などいないのでは」

「自分のすべてをさらけだしたら、すぐ捨てられてしまうのでは」

と考えるとおそろしくて、新しい愛に飛び込んでいくことができないのです。

臆することはありません。愛に逆らったり、愛を拒んだりせず、どうかあなたにふさわしい愛を見つけてください。

出典 : 愛を拒まない ~出会いがないと嘆いている人へ 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』より

【コラム】 愛とは苦労そのもの

「愛されたい」と願いながらも、いざ、愛が近づいてくると、逃げ出す人がいます。

あるいは、相手の愛が信じられず、自分から壊してしまったり。

出会った頃は、フレンチレストランに連れて行ってくれたのに、最近はファミレスばかり。電話も一日3回、かけてくれたのに、近ごろは、2、3日に一回。

こうした気持ちの変化に付いて行けず、「私は愛されてない」と嘆いて、自分から関係を断ち切ってしまうんですね。

私は愛されないと嘆く人は、そもそも、「愛」というものを誤解していませんか。

一度好きになったら、永久に好きでいてくれるものと勘違いしてないでしょうか。

アイドル歌手を好きになっても、いつかは熱が冷めてしまうように、人の好意も長続きしません。

毎日顔を合わせていたら、相手の欠点が鼻につき、100あった気持ちも30ぐらいに目減りするのが当たり前です。

何もしなくても長続きする愛など存在せず、好意が愛に変わるには長い時間が必要です。

譲ったり、謝ったり、見直したり。

愛とは苦労そのものです。

にもかかわらず、何年も一緒に居るから、価値があるのです。

Resistance 幸福を敵と勘違いしないで

この章の原題は、Resistance です。

resistance には、「抵抗」「妨害」「反抗」といった意味があります。 [ジーニアス英和辞典第5版]

戦争映画に登場する地下活動を「レジスタンス」と呼んだりしますが、大本は、「新しいものに対する抵抗」であり、たとえば、「風邪やバイ菌に対する抵抗力」といった意味でも使われます。

愛や幸福といったものも、ある人にとっては、平和な日常に入り込む「バイ菌」みたいなものです。

「友だちも、生き甲斐もない、陰気な自分」というキャラで過ごしてきた中で、突然、太陽がきらきら輝きだしたら、「まぶしい!」と感じるし、「自分みたいな人間を好きになるはずがない。これには裏があるに違いない」と疑ったりします。

多くの人にとっては、待ち望んだ幸せでも、長い間、心が閉ざされていると、敵と勘違いして、攻撃するのです。

「出会い」とは、外に向かって心が開かれていることにも書いているように、いい出会いを掴むには、魅力よりも、能力よりも、心が外に向かって開かれていることが何よりも大事です。

誰かにこっそり教えたい 👂
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