『別れ』を脅し文句にしない
問題が起きると、すぐ「別れ」を口にして、相手の愛情を試そうとする人がいます。
「別れる」と口にすれば、相手が慌てふためいて、考え直してくれると期待しているからです。
しかし、別れを脅し文句にしていると、本当に愛を失います。
誰だって、愛を試されると、裏切られたような気持ちになるからです。
一度や二度なら許してくれるかもしれませんが、三度、四度と常習化すれば、相手もあなたに失望します。
あなたが「上手くやった、しめしめ」とほくそ笑む時、相手の気持ちは完全に冷めているのです。
『別れ』を口にするなら、本当に別れる覚悟で相手と向き合いましょう。
相手に罪悪感をもたせて、自分の思う通りにコントロールするのは、一番不実なやり方です。
あなたが「しめしめ」とほくそ笑む時、相手の気持ちは冷めている
何かあると、すぐ「別れる」と脅す人は、最初の脅しで味を占めたのかもしれません。
突然、女性に『別れ』を口にされたら、どんな男性も慌てふためき、「俺が考え直すから」みたいな展開になるからでしょう。
しかし、二度、三度と繰り返せば、そうはいきません。
どれほど優しい人でも、相手が自分をコントロールしていると感じたら、嫌な気分になるからです。
あなただって、ひどく疲れている時に、「ねえ、これを運ぶのを手伝って。私は腰が悪いの。あー、痛い、痛い。黙って見てるなんて、あなたも薄情ね」みたいに脅されたら、すごく嫌な気分になるでしょう。
『別れ』で脅すのも同じです。
『No』と言わせない女性 ~罪悪感で人を支配しない~にも書いているように、相手に罪悪感をもたせて、自分の思うとおりに操作しようとするのは、一番やってはいけないことです。
あなたが「自分の思い通りになった」とほくそ笑む時、相手の気持ちは完全に冷めています。
あなたは自分に都合のいい人間が欲しいだけで、本気で相手を愛しているわけではないと気づくからです。
「こう言えば、こうしてくれるだろう」みたいな計算はやめて、どんな時も、自分の気持ちだけをストレートに伝えましょう。
「あなたがちっとも構ってくれないので、淋しかった」
「もしかしたら、Aさんと浮気しているのではないかと不安だった」
その方がずっと好感を持たれます。
「もう私のことなど、どうでもいいんでしょ? だったら、別れよう」
みたいな言い方は、相手を不快にするだけで、少しも心に響きません。
脅し文句は相手の喉元につきつけるナイフと同じ。
何度も繰り返せば、相手もあなたも傷ついて、最悪の結果にしかなりません。