忙しい毎日を送っている人へ
このページを開いたあなたにとって、いまは、一人きりで過ごす時間を増やす時期です。気持ちをゆったりさせ、自分の内面を見つめてください。他人のことは考えず、自分を愛おしんでください。あなたの心を解放することが大切です。
愛する人と共同生活を送っているあなたも、日常のちょっとした時間を利用して、一人きりになる時間を持つようにしてください。そして自分の内なる声に耳を傾けるために、瞑想の時間を設けましょう。
「忙しくて時間がない」
「何もしないでじっと座っていることなんかできないわ」
と、簡単にあきらめてはいけません。時間は有効活用できるのです。最初は一日に二回、五分ずつで結構ですから、きちんと瞑想の時間を設けてください。そのためには、まず「静寂の時間」を作りましょう。
電話機のラインを外し、テレビを消し、読みかけの本をテーブルに置いて、実際に声を出して「やあ」と自分自身に話しかけてください。自分と対話をするのです。この静寂の時間に自分がいったい何をしたいのか、よく考えましょう。どうしても瞑想の時間を設けなければならないとプレッシャーを感じ、必死になって計画を立てる必要はありません。三日坊主では困りますから、最初のうちはあれもこれもと欲張った計画を立てないようにしましょう。
一人静かに、自分のこと、そして夫や恋人との関係について沈思する時間は非常に大切です。
真の意味での瞑想とは、平穏で純粋な時間を作り、自分の内なる声を鎮めることです。一人静かに考えることに慣れてくると、この静寂の時間に、だんだんとあなたの守護神の声が聴こえるようにうになります。
そのためには、とにかくリラックスすることが大切です。自分なりの方法で、自分に合ったやり方で瞑想しましょう。初心者向けの瞑想の本やカセットテープを買い、勉強するのもいいでしょう。なにも、書かれているそのとおりを忠実に実行する必要はありません。自分にとっていちばんいい方法を知るために、いろいろと試してみましょう。
瞑想法には数多くの種類がありますが、いちばんシンプルで、効果が期待できる方法は、ヨガの要素をとり入れた瞑想法です。
「瞑想する時間も場所もない」とこぼしているあなたに、警告します。
あなたは、いま、変わらなければなりません。自分のための時間を作らないでいることは、結局自分を粗末にしていることになります。つまりあなたは、一人の時間、自分を見つめる時間を持たないことで、自分をないがしろにしているのです。その状態が長く続くと、いずれあなたは自己を否定するようになります。それではいけません。なぜなら、あなたはかけがえのない人であり、ほかの誰もあなたの代わりにはなれないのですから。
いつ、いかなる瞬間をとっても、あなたの代わりになれる人などいないのです。
「来週やろう」
「来月になったらね」
などという先延ばしの態度はいけません。
いますぐ、瞑想の時間を設けてください。あなたと、あなたの愛する人が瞑想から受ける恩恵は、計り知れないほど大きいはずです。
出典 :一人の時間を持とう ~忙しい毎日を送っている人へ 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』より
心の声を聞こう ~本当に大切なものはあなた自身が知っている
ラブ・ウィズダムでは「守護神の声」と表現されていますが、要は『心の声』です。
自分では「こうだ」と思っていても、内心は案外違うもの。
日頃、「私は仕事が生き甲斐なのよ。仕事があれば、他には何も要らない」と自分に言い聞かせても、心のどこかで違和感を覚えるなら、それは無理があるということですし、「何が何でも、来年、独立する」と決めていても、心のどこかで不安を感じるなら、まだ時機ではない、ということです。
私たちの本音、あるいは潜在意識は、書物や、忠告や、科学データなどより、はるかに多くのことを認識し、予感しているものです。
しかし、「起業に関しては、インフルエンサーの○○さん」「美容に関しては、女優の△△さん」みたいに、権威のある人の声を鵜呑みにし、自分の本音や、動物的な予感は後回しにすることが往々にしてあります。
たとえ偉い人が「こうだ」と言ったとしても、自分の経験や周りの様子を見て、そうでなければ、自分の認識が正しいし、誰が何と言おうと、やりたくない事はやるべきではないです。いくら偉い人でも、個人の先の先まで見通せるわけがないからです。実際、経済予測が完璧に当たったことはないですね。パンデミックやブームもそうです。それよりも、「この会社、ヤバイかも」というあなたの予感の方が的中したことがあるのではないでしょうか。
一度、頭の中を真っ白にして、自分の本音と向き合うことは大切です。
いつも占いや有名人の意見に頼って、自分の目で物事を見極める努力を怠っている人も、そうした影響から離れてみましょう。
たとえ占いで「東に行ってはいけない」と言われても、津波が来たら、東の高台に逃げなければいけないのと同じです。
自分にしか分からないこともたくさんあります。
日常的に多くのノイズに触れていると、自分の本音も分からなくなるし、動物的な本能の叫びも聞こえなくなります。
東に安全な高台があるのに、「東は凶方位」にこだわり、危険な方に向かってしまう人と同じです。
その為には、一人きりの時間と空間を意識して作り出し(ネットも切断)、穏やかな気持ちで自分と向かい合うことが不可欠です。
そうすれば、ある日、突然気付くでしょう。
自分ではこれが絶対正しい信じてきたことが、ただの思い込みだったと。
他人の意見に左右されやすい人は、もっと自分の勘と経験を信じましょう。
あなたは、あなたが自分で思っているより、はるかに多くのことを理解しているものです。
Meditation ノイズまみれの日常から離れよう
この章の原題は、Meditationです。
meditationには、「黙想」「熟慮」「沈思」といった意味があります。 [ジーニアス英和辞典第5版]
日本では「メディテーション(瞑想)」と言うと、スピリチュアル系のイメージが強いですが、本来の意味は、一人で沈潜することです。
雰囲気作りに、「香りのいいキャンドル」や「スパミュージック」が効果的なだけで、沈潜は布団の中でもできますし、本を読みながら、あるいは、映画を見ながら、頭の隅でじっと考えるのも有りです。
要は、自分の心の声を聞き、「これからどうすべきか」を、雑音のない中で見定めることに意義があるんですね。
ラブ・ウィズダムの副題で「忙しい毎日を送っている人へ」とありますが、「忙しい」には、精神的に忙しい=ノイズまみれも含みます。
一度、すべてのノイズをシャットして、自分の心の声にじっくり耳を傾けてはいかがでしょうか。