変化を恐れない ~好みも関係性も変わるもの
どんな情熱もいつかは冷めます。
遠目には完璧に見えた人も、よくよく付き合ってみれば、いろんな欠点が目に付くものです。
永遠に変わらない人や好意はこの世に存在しません。
だからこそ、良好な関係を築くには、相手に対する想像力と思いやりが必要なのです。
たとえば、真冬に「かき氷、食べよう」と誘ったら、みな嫌がりますよね。
それはあなたに魅力がないからではなく、真冬にかき氷が食べたい人はないからです。
でも、相手に対する理解や配慮が欠けている人は、それが分かりません。「優しく誘ったのに断られた。許せない」と相手を責め立て、嫌われるのです。
どんな恋愛関係も、季節が変わるように、二人を取り巻く状況は変化しますし、相手の好みも変化します。
以前は好ましく感じられた気遣いも、今は余計なお節介かもしれませんし、繁華街でデートするよりは、近場をのんびり散歩することを好むようになるかもしれません。
でも、それはあなたに対する気持ちが冷めたからではなく、相手の求めるものが変わっただけです。
夏は冷たいかき氷が好きな人も、冬になれば、温かいぜんざいを好むように、誰の気持ちも状況に応じて変わります。
にもかかわらず、最初に出会った頃のノリで、真冬に「かき氷、食べよう」と誘うから、無神経な女性と嫌われてしまうのです。
愛とは、あなたが思い描いているより、ずっと流動的です。
相手をしっかり観察し、時に譲歩する柔軟性が必要です。
安定した関係ほど多くの努力を必要とする
初めて彼氏ができた人によくある勘違い。
どんな情熱もいつかは冷めるし、毎日顔を合わせていれば、ときめきも失われます。
あれほど熱心だった彼が、まるで潮が引くように静かになって、「嫌われたのではないか」と不安になる人もあるでしょう。
でも、人間関係は刻一刻と変化するもの。
すごく好きな時もあれば、ちょっと距離を置きたい時もあります。
去年も、今年も、来年も、ずっと同じということはありません。
草花と同じで、人間も成長する限り、気持ち、考え、暮らしぶり、刻々と変わるのが当たり前なんですね。
多くの女性は彼との関係に安定性を求めますが、安定した関係ほど多くの努力を必要とするものです。
何を言っても許されて、、ありのままの自分が愛されることなどありません。
ありのままの自分が通用するのは、お互いにいたわり合い、支え合う気持ちがあってこそ。
相手の気持ちや考え方が変わり始めた時に、「前はこうだったのに」「そんな人とは思わなかった」と、自分の理想を押し付けても、安定した関係など育まれません。
そうした変化を受け入れて寄り添うか、あるいは、ここが分かれ目と判断するか、絶えず、相手の心と行動を見て、自分自身も変わっていかなければ、どんな熱愛カップルも決して長続きしないのです。
波風が立つのは、関係が生きているから。
喧嘩するのは、心がちゃんと触れ合っている証。
仮面夫婦には会話さえありません。