英語学習のメリット
今、『独学』の重要性が見直されていますが、高卒就職組にぜひ取り組んでもらいたいのが、英語です。
語学は、比較的、独学しやすいジャンルですし、今はネットで気軽に英語アカウントと繋がることもできます。
駅前留学(英会話スクール)が主流だった昭和の時代に比べれば、今ほど、英語学習の環境が整った時代もありません。
語学だけは、ノウハウよりも、量がものを言う分野なので、高卒就職組でも、毎日、一時間でもみっちり取り組めば、英文科卒や英語学科卒より、実践で使えるようになります。
実践というのは、
- 実際に外国企業で働く、あるいは英語で取引する(オンラインも含む)
- 外国人の友だちと遊ぶ / 結婚する
- 外国人のアカウントと趣味やSNSで交流する
実際に英語を書いて、話して、外国人と交流することです。
学校のテストで高得点を取ったからといって、実践に使えるとは限りませんし、テストの成績はそこそこでも、海外に移住して働いたり、オンラインで外国企業と取引したり、実際に活用している人はたくさんいます。
現実に知り合いにならなくても、「英語のウェブサイトが読んで、理解できる」というだけでも、IT時代においては、圧倒的な差異がつきますので、必死にやるだけの価値はあります。
英語のウェブサイトが読めるメリットは、
- 趣味でも、仕事でも、日本では得られない情報が入手できる
- 翻訳できる能力があれば、WEBライターとして活躍できる(芸能、ファッション、ゲーム関係は、精度よりセンス)
- 日本製より役立つITツールが多い
特に、日本は英語を敬遠する傾向があり、自分から積極的に情報を取りに行く人も少ないですから、海外のWEBサービスを日本語で紹介するだけで、アクセスが取れることもあります。
実際に、そういうウェブサイトを作って、アフィリエイトで小遣い稼ぎをしている人もありますので、自分の好きな分野に英語を掛け合わせれば、効果は二倍になります。
イラストや動画も、英語字幕をつければ、視聴者はグローバルに増えますし、日本の人気漫画のあらすじや名台詞を英語で解説して欲しいというニーズも大きいです。
日本国内では完全に飽和した市場でも、英語ができれば、海外に販路を広げることができますし、しかも、競争相手が少ないので、圧倒的に有利なんですね。
好きな分野から始める / 掘り下げる
独学で英語を学ぶなら、自分の好きなジャンルで集中してやるのが、一番の近道です。
洋楽が好きなら、好きなアーティストの最新情報を英語で入手する。(オフィシャルサイトやSNSアカウントのフォロー)
ITが好きなら、海外のWEBサービスやノウハウを英語サイトでチェックする。
洋画が好きなら、英語字幕やシナリオブックを使って、日常の英会話に親しむ。
その上で、あやふやな部分は、英文法のテキストを読んで、正しく理解しましょう。
馴れてきたら、TOEICの問題集などに挑戦するのもいいですね。
今は、『英和/和英辞典』も大半が無料だし、例文も簡単に参照できます。
海外サイトでは、ネイティブのボランティアが、世界中の英語学習者に、単語や慣用語の使い方を教えてくれる英語フォーラムもありますし、自宅でマイペースで学べるオンラインサービスもあります。(Learning English Online Free あたりの検索語で探してみて下さい)
大学や出版社が運営している公式サイトなら間違いないですし、大勢が利用するサービスで、「知らない間に課金されていた」というのも、まずないです。(法令遵守は厳しい)
今ほど語学学習に適した環境もなく、これを利用しない手はありません。
続けるコツは、好きな分野にフォーカスして、『分からない → 調べる』を繰り返すことです。
一般的なテキストを漠然と勉強しても、案外、身につきません。
でも、好きな分野なら、理解するのも、覚えるのも早いです。
全体のレベルアップを目指すより、「この分野なら、英語でいける」というフィールドを持ちましょう。
BBC NEWSやTIME誌に書いてあることはさっぱり分からなくても、『VOGUE』や『FORTNITE』や『Mac App Store』の公式サイトなら、ほとんど辞書を引かずに理解できる……というのでいいんです。
そうして、得意分野の英語力が育てば、出来ることも増えますし、楽しみも倍増します。
その中で、海外ファンとの交流が生まれ、需要が生まれ、やがて、ビジネスに繋がっていきます。
漠然と『TOEIC○○点です』とアピールするより、
「FORTNITEの最新情報を英語の公式サイトで入手したり、海外ユーザーの動向やアイテムなど、日本人向けに紹介することができます」
「海外のVOGUEやELLEを通して、日本女性が好きそうな欧州のトレンドやコレクションを紹介することができます」
「海外のレシピサイトを翻訳し、日本人向けの料理サイトのコンテンツを作成できます」
具体的に出来る事を提示した方が、はるかに需要も高いんですよ。
高卒就職組にとって、『使える英語』というのは、自分の好きな分野を倍々に楽しむ為のパスポートで、資格を取得するだけが全てではありません。
それより、得意分野を強化して、「使える英語」を目指しましょう。
10年も英語サイトに親しめば、やれる事も分かってくると思います。
SNSを英語で発信する
これは有名な受験漫画『ドラゴン桜』で紹介されていたのですが、英語力を高めるために、『英語で毎日10ツイートする』というのは非常に有効だと思います。
内容は、日記でも、好きなアイドルの話題でも何でもOK。
思ったことを英文にして、毎日、10個ずつ、ツイートするだけでも、ずいぶん違います。
英語アカウントなら、日本人の同級生の目に触れることもないですし、過激な物言いで問題になることもありません。
洋画やゲームなど、同じ趣味のアカウントと交流すれば、モチベーションも上がりますし、まずは俳優やプロゲーマーなど、有名アカウントからフォローしてみましょう。
特に、日本のアニメや漫画は、海外での人気も高いですし、「この台詞、何て言ってるの??」と知りたがっている外国人も多いです。
あらすじを紹介したり、決め台詞を英訳するぐらいなら、著作権にも触れませんし、イラストや動画も公式を使えばOK。
80年代のシティポップ(松原みき、杏里、竹内まりや、等々)も大変な人気で、歌詞を知りたいという人も、本当に多いんですよ。
Spotifyのような、音楽配信サービスの埋め込み機能を使って、「この曲は、駅で再会した元恋人の思い出を歌っています。サビの部分は、……. という意味です」というような紹介文なら、英語初心者も取り組みやすいのではないでしょうか。
他にも、寿司、ラーメン、和菓子など、日記風に紹介するのもアリですし、日本の有名な観光地の魅力とアクセスの仕方を伝えるのもいいでしょう。
Twitterなら操作も簡単で、初心者でも簡単に発信できますし、140字程度なら心の負担にもなりません。
一日、一行。
できれば、10トピックぐらいの気持ちで、1年間続ければ、自信もついて、英語力も飛躍的に伸びると思います。
ついでに、友だちもできるかもしれません♪
語学は才能より熱意と度胸
世界の大多数は非ネイティブ 『ヘンな英語』を話す
英語を読み書きする能力はあるのに、恐がって使おうとしない人は、周りに『ヘンな英語』と思われるのが怖いのでしょう。
あからさまに馬鹿にする人もありますが、世界の大多数は、英語の非ネイティブです。
米国に行けば、非ネイティブではない人々が、『ヘンな英語』を話して、どうにかこうにか生活しています。
サービスを利用するのも非ネイティブなら、カスタマーサポートで相談に乗るのも、非ネイティブ。
非ネイティブ同志、足らないところを補いながら、どうにか、こうにか暮らしているのが現実なんですね。
ネイティブの人も、そういう場面に馴れているので、客が『ヘタな英語』で話しかけたり、メールを送ってきても、何とも思いません。
よほど失礼な物言いでもない限り、ちゃんと対応してくれます。
日本社会の中で英語を話すのは抵抗がありますが、海外に行けば、道行く人でもカタコトの英語を話すもの。
それより、SNSなどを通して、英語でどんどん交流しましょう。
文法の間違いや語彙不足などを気にしていては、何も始まりません。
中学生みたいな英文でも、最初は、意味が通じればOK。
一度、相手からレスポンスをもらえば、一気に弾みがつくと思います。
語学は、才能より、熱意と度胸です。
ためらう秀才より、厚かましいくらいの初心者の方が、覚えが早いです。
海外の企業から仕事をもらう
ジャンルにも寄りますが、海外の企業から仕事をもらうのは、それほど難しくないです。
「売るもの」「売りこむ根性」「メールをやり取りする英語力」「法令遵守の精神」が揃っておれば、比較的簡単に仕事に繋げることができます。
何故なら、海外の企業は、名よりも実を重視するからです。
もちろん、一流のシンクタンクとか研究所とか、ハイレベルな世界は無理ですが、イラスト、動画、WEBデザイン、アプリやソフトウェアの開発および翻訳など、IT系はどこも新しい才能を欲していますから、作品(製品)が高品質で、法令を遵守し、誠実に対応できる人は、門戸は開かれています。
何かと経歴やコネを気にする日本企業より、はるかに見る目もあるし、海外はどんどん賃金アップしてるので、ものによっては、日本で稼ぐより、いい収入になるかもしれません。
売り込む方法は、実に簡単で、「モノ」を見せればいいのです。
イラストや動画系なら、インスタグラムやTwitterなど、SNSアカウント経由でアピールすればいいですし、WEBデザインなども、自分が実際に手がけたものを見えればいいだけの話。
特に、WEBデザインは、常に求人がかかってますから、外国人好みのスタイリッシュなデザインができる人は、どんどん応募すればいいのです。
ペラペラの英語も必要ありません。
「自分は話すより、メールの方がコミュニケーションが取りやすい」と言えば、そのように対応してもらえるし、実際に、非ネイティブの、「ヘンな英語」を話す人がこぞって応募してくるのですから、最低限、意思の疎通が図れて(雑談は要らない)、相手の意図も理解できて、注文通りのものをきちんと納入する能力があれば、チャンスは掴めます。
英文メールの書き方が分からなければ、まずはユーザーフォーラムを利用して、簡単な質疑応答から始めましょう。
中には「ヘンな英語」もありますが、それよりも、相手の意図が読み取れて、自分の意見なり、問題の要点を伝えることの方が、はるかに重要だと分かるはずです。
そうして、何度も、読んだり、書いたりしているうちに、要領も分かるし、自信もつきます。
教科書を広げて、一から勉強するより、実践、実践、実践で、実際に使う方が覚えも早いです。
その上で、難しい契約書や、自分の手には負えない事例が出てきた時は、日本国内の、専門業者に尋ねればいいのです。
それを主業とする、プロの翻訳家や士業の人もたくさんいるのですから、上手に利用しながら、自分なりの仕事のスタイルを確立すればいいのです。
間違ったらどうしようとか、無視されたら傷つくとか、もじもじ恥ずかしがって、何もしない人は、どれほどテストの成績が良くても、役に立ちません。
それより、売るモノがあって、ヘンな英語を話す人の方が、大きなチャンスを掴むものです。
英語の独学に役立つサイト&ツール
日本のWebサイトやYouTubeにも、様々な無料ツールがありますが、馴れてきたら、英語サイトでの学習をおすすめします。
下記のようなキーワードを組み合わせて、検索して下さい。
English learning online free forum biginner reading listening
● lingua.com
英語教材で有名なLinguaが提供する無料レッスン。リーディング、リスニング、書き取りなど、様々なテストがあります。
● ry one of our 176 free activities - CAMBRIDGE
辞書で有名なケンブリッジが運営する英語学習サイト。176個の無料アクティビティが提供されています。
● Free English Lessons ー OXFORD English Online
辞書で有名なオックスフォードが運営する英語学習サイト。ライティング、ヒアリング、ボキャブラリーなど、用途に合わせて無料レッスンを試すことができます。
日本の英語サイト
こちらは日本語サイトですが、例文集としておすすめ。質問もできます。
● DMM英会話 なんてuKnow ?
教科書は載ってない日常の言い回しを、英語講師が複数回答。さまざまな文例を参照することができます。
● 英辞郎 on the Web – ALC
英語教材で有名なアルクのオンライン辞書。単語の検索と併せて、多数の例文を参照できます。
ブラウザの翻訳ツール
Webブラウザの翻訳ツールは必須です。『translate』で検索すれば、いろいろヒットするので、自分に合ったものを選びましょう。
● Chrome 翻訳ツール
https://chrome.google.com/webstore/search/translate?hl=ja&_category=extensions