世の中、女性蔑視だ、差別だと、騒がしいですが、
ワタクシ、どう考えても、男性の方が大変と思うことが多いです。
男性には「お嫁さんになる」という選択肢がないし、
何かあっても、誰にも同情されないから。
お前の手柄は、上司の手柄。
お前の無能は、お前の責任。
いまだに狩猟時代の論理で動いているでしょう。
役立たずは、黙って廊下に立ってとれ、みたいな。
その点、女性は、小ずるく、器用に、立ち回って生きて行けます。
いざとなれば弱者に転換、「いじめないで!(人権侵害)」の一言で、世界中を黙らせることができる。
それが正しい時もあれば、ただ単に、世の中を自分の思う通りに操作したいだけ、ということもあり、その見極めは難しい。
男は、上から殴られても、右から気味悪がられても、ひたすら働くしかないけども。
そんな『働く男』の心情を代弁したのが、ユニコーンの『働く男』。
「風呂に入って、寝るだけ」という歌詞が全てを言い表している、慰めにも、心の支えにもならない曲です (T^T)
***
曲のルーツは、1989年から91年まで放送されていた、伝説の深夜番組、『夢で逢えたら』です。
ウッチャン・ナンチャン、野沢直子、清水ミチコ、ダウンタウンらが楽しいコントを繰り広げてました。
この「夢で逢えたら」のオープニングの一つを歌っていたのがユニコーン。奥田民生さん。
歌詞もいいし、音の構成も良かった。
今、聞き返しても、際立っています。
こちらの動画は『夢で逢えたら』の一部ですね。途中から、ユニコーンが登場します。
歌詞のどこが好きかといえば、「忙しいわ、つまんないわ」の部分。
多くの場合、これが本音ですよね。
でも、辞められないし、どうしようもない。
フロに入って寝るだけ。明日のために寝るだけ。
世の中にはテンションの高い人も多い。今は「意識高い系」というのかな。
が、志の高さなんて、結果を出してナンボのもん。
ヘリクツこねるだけなら、小学生でもできる。(黙って実行せい、実行!)
それより、真面目に、ずーっと、働き続けてくれる人の方が、多くの職場にとっては有り難いかもしれない。
向上心を持ち続けるより、一つの仕事をずーっと続ける方が偉いかもしれない。
「働く男」バンザイ。
あれがエエだの、これはイヤだの、ぐちぐちぐちぐち言い続ける女より、
「働く男」の方が何倍も偉いような気がする。
気合入れて勤めたのだが
忙しいわ つまんないわ
今の会社かなりレベル高い方だし
親父がらみのコネもあるから やめるわきゃないし
いつも僕はひとりきり フロに入って寝るだけ
いつも僕はひとりきり 明日のために寝るだけ
バブルの時はこれがギャグだったけど、今はシリアスがまさって笑えないかもしれませんね。
奥田さんの寝ぼけたような歌い方も味があって好きでした。
YouTubeの動画は最近のものなので歌い方が異なりますが、
この曲がリリースされた当時の歌唱は最高です。
Spotifyでリリースされていますので、興味のある方はぜひ。