海洋小説 MORGENROOD -曙光の主人公は、自分を傷つけたものに復讐したい一心で、がむしゃらに頑張りますが、とうとう自らの落ち度で、仕事も、信頼も、全てを失い、断崖に立ち尽くします。
しかし、大いなる海を見るうちに、心も慰められ、これまでの行いを内省するようになります。
一生懸命。
勤勉。
向上。
頑張り。
絶え間なく努力する人は立派に見えますが、その実、何かから逃げ回っているだけかもしれません。
歩みを止めると、都合の悪い現実が目に入り、心が苦しくなるからです。
まるで止まった途端、転倒する独楽(コマ)のように
失敗を恐れ
変化を恐れ
都合の悪い現実から目を反らしてきた。
第六章 断崖』のボツ原稿
ある意味、問題にぶち当たって、身動き取れなくなった時が、生き直すチャンスかもしれません。
人間は、一度、歩みを止めないと、決して自分の過ちに気付かないからです。