結婚を反対されている人へ
このページを開いたあなたは、愛する人との関係を第三者によって左右されています。
あなたと彼が結婚することを快く思わない誰かが、プレッシャーをかけているのです。
「だいじょうぶ、私は家族に応援されているから」
と思っている人も、もう一度、彼らの行為についてよく考えてください。真の応援とは、二人の仲に軋轢を生じさせることでも、お互いを反目させることでもありません。もちろん、彼の悪口を言ったり、彼を非難したりもしないものです。
あなたが選んだ結婚相手に反対する家族がいることで、あなたはプレッシャーを感じていますか? 答えがイエスなら、いま、あなたは家族と少し距離を置くべきです。
「一人前になる」とは、自分の家族を持つこと。したがって、あなたと彼との結婚を佃し、応援してくれる人だけに囲まれて暮らすことを、みずから選択することもできるのです。
しかし、そもそも、あなたにとって「家族」とは誰のことでしょう?
あなたが多くの時間を一緒に過ごしている相手は誰ですか?
気持ちのうえで真剣にかかわっている相手は誰でしょう?
あなたにとっての「家族」は肉親ではなく、職場の同僚かもしれません。あるいは、サークルの仲間かもしれません。友人こそが家族だ、と言う人もいるでしょう。そういった「家族」の圧力は、あなたが彼と結婚しよう、あるいは共同生活を始めようとしたときに、「断固として反対する」「協力しない」などの形となってあらわれます。
でも、ここでよく考えてみましょう。家族の誰かが、あなた方の結婚に反対している場合、それは、あなたが二人の問題をきちんと理解し、解決していないからかもしれません。彼がどれほど素敵な人でも、日常的にあなたに暴力をふるうような男性であれば、家族があなたのためを思って反対するのも当然です。もっともな理由があって、あえて非協力的な態度をとっている場合もあるのです。あるいは、あなた自身が彼との間の問題を認識しており、それでプレッシャーを感じているのかもしれません。
あなたと彼の人生の目的は、まったく違うものではありませんか?
子どもが、あるいは子どもが欲しいというあなたの願望が、二人の間でトラブルの種となっていませんか?
いま、彼と少し距離を置きたいと思ってはいませんか?
いまは、自分自身、そして彼との関係だけに目を向けてください。そして、いちばん大切なのは誰なのか、自分の優先順位をはっきりさせましょう。
ただし、周囲の人々への尊敬と配慮の念を忘れてはいけません。いまここで大切なのは、信頼を置いていない相手、よくわからない相手には軽々しく妥協しないことです。
彼との結婚について家族の賛成が得られない場合は、とにかく簡単にあきらめないことが肝心です。まず積極的に行動を起こし、家族のプレッシャーを和らげるよう努力してみる――それが何よりも大事なのです。
出典 : 冷静に考え、家族の理解を得る ~結婚を反対されている人へ 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』より
家族はが反対している理由を知る
日本でも、とあるカップルに対する家族の反対(というより、国民レベル)が話題になりましたが、家族の反対は火に油を注ぐようなもので、むしろ当人を頑なにさせる要因になりかねません。
だからといって、何も言わなかったら、本当に間違った相手と不幸な結婚に突っ走るので、家族が全力で阻止するのも致し方ないと思います。
肝心なのは、「反対の理由」を見極めること。
財産や家柄みたいに、本人の人間性や愛情とはまったく無関係な条件で反対しているのか。
あるいは、彼に浮気性や借金癖、反社会的な面があって、反対しているのか。
もし、後者なら、たとえ隣のオバさんのアドバイスでも耳を傾ける価値はあるからです。
たとえば、親と初顔合わせの時に、ヨレヨレのTシャツにすり切れたジーンズ姿で現れたり、お茶菓子を出したら、お礼も言わず、ムシャムシャ、ペチャペチャと食べ散らかすようでは、社会常識や家庭環境も疑われます。
あなたは「ざっくばらんな所が彼の良さ」と思っているかもしれませんが、TPOも分からない人であれば、仕事のトラブルも多いでしょうし、たとえ結婚しても、親戚付き合いや近所付き合いで、振りまわされると思います。たださえ生活していくのは大変なのに、その上に、旦那の尻拭いまで求められたら、愛情も長続きはしませんね。
「それでもいい」と割り切り、リスクも覚悟の上で結婚するのも有りでしょうが、結婚後も孤立して、何か問題が起きても、誰の援助も得られず、「そら、見たことか」と逆に責められるようでは、いっそう救いがたいものになってしまいます。
もし彼の性格や行動に難癖を付けられたら、ムキになって反論するのではなく、「一つの意見」として、慎重に耳を傾けましょう。
あなたの前では素敵な青年でも、コンビニやファミレスでは暴言を吐くクレーマーかもしれません。
親や知人は、あなたの知らない彼の側面を見ているのだ、と受け止め、一考することです。
その上で、気持ちが固いなら、リスクを覚悟で一緒になればいいし、その為に苦労したとしても、それもまた人生です。
本当に取り返しのつかない事というのは、周りの忠告にキレて暴言を吐いたり、恩義のある人(会社の上司や頼りになる親族など)との間に禍根を残すことです。
金持ちの有名人みたいに、故郷を離れても、幸せに暮らせるなどと思ってはいけません。
一般人にとって、家族・親族との絆は何にもまさる財産です。
それを重々、意識した上で、周囲ともしっかり話し合い、たとえ反対されても、なるべく穏やかな方法で解決しましょう。
そうすれば、孫の顔を見た途端、不満も吹き飛ぶ……という展開になるでしょう。
結婚は家と家との結びつき、「本人さえ幸せなら、それでいい」と言いきれるほど、単純なものではないです。
Family Pressure 家族の助言が正しいこともある
この章の原題は、Family Pressureです。
pressureには、「押すこと」「圧縮」「重圧」「切迫」といった意味があります。 [ジーニアス英和辞典第5版]
Family Pressureは、文字通り、「家族からのプレッシャー」であり、彼氏とラブラブで意気揚々としている時に、「そんな男はダメ!」と全力で反対されたら、多くの女性は激しいショックを受け、ムキになるかもしれません。
しかし、上述の通り、家族の反対は、重圧でもあり、忠告(救いの手)でもあります。
自分の気に入らないからといって、無碍に撥ねつけるのではなく、聞くべきことは、しっかり聞いて、とことん考えましょう。
家族の反対は、彼の本音や隠れた一面を見極めるチャンスでもあります。
あなたが困っているのに、何ら努力せず、「別にいいじゃない」と開き直るような男性は、好きで結婚しても、苦労するだけではないでしょうか。