相手が理解してくれると期待しないこと ~「話せば分かる」は幻想

自分を変えることができるのは自分だけです。

ほとんどの人はこのことを理解 しています。

そしてもちろん、ほかの誰かも変えることはできないということも 知っています。

自分が言ったことに対して相手がどう反応するか、自分の期待どおりにいくと思うのは、傲慢なことです。

わたしたちは、自分がいったことを、相手が完全に理解してくれることがとて も大切だと信じています。

そして、その人が理解していないようであれば、もっとゆっくりとていねいに説明し、もう少し声を大きくして言いさえすれば、最後には理解してもらえると思いこんでいます。

たいていの場合、少し話をすれば、相手が自分のいっていることを理解しようとしているかどうか、はっきりとわかるものです。

そして相手が興味を示さなかったら、すぐにあきらめましょう。

もしも相手が本当に理解したいと思いながらも理解できないのなら、同じこと を三回くり返していってみることです。

それでダメだったらあきらめたほうが賢明です。

相手が目を閉じ、耳をふさいでいる時に、うなずいたり、ウインクしたり、話しかけるのは愚かなことなのですから。

NOTE
相手に対して、自分のいっていることに興味をもたせようとしたり、理解させようとしても無駄なことです。それは相手しだいなのですから。
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「話せば分かる」は幻想

親子でも、恋人でも、「話せば分かる」と期待するものです。

相手が分かってくれることは、あなたという人間の心配や価値観を受け入れてくれること。

いわば承認の証しです。

しかし、あなたにあなたの考えがあるように、相手にも相手の考え方があります。

「あなたの言い分に納得できない自分」を受け入れて欲しいと願っています。

何が何でも理解して欲しいと願うのは、相手の気持ちや価値観を無視することでもあるんですね。

どこの世界も、ジグソーパズルのようにぴったり合う人など、ありません。

どんなにいい人でも、いつも仲好しでも、合う部分だけで付き合っていくものです。

サイズの合わない靴に、ぐいぐい足を突っ込んでも、痛いだけですね。

人間関係も靴と同じ、見た目が良くても、高級でも、合わないものは、合わないのです。

また、相手があなたの心配を受け入れてくれないからといって、お節介をやくのもやめましょう。

あなたの忠告を無視して、相手が破滅したとしても、それもまたその人の人生です。

私たちは救世主ではありません。

あなたの心配で、相手の人生が救われると思い込んでいるとしたら、それこそ、おこがましいのではないでしょうか。

人はみな、自分のやり方や考えを持っています。

「話せば分かる」は幻想です。

この投稿は【何かを心配しているときにそっと開く本 (ワニ文庫)】から一部を引用しています。後半のコラムは管理人が執筆しています。

誰かにこっそり教えたい 👂
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