自分にとって「正しい相手」を選ぶ
人間の善し悪しを測る尺度は、人それぞれです。
内気で真面目なタイプを好ましく感じる人もあれば、口は悪いけど、はきはきしたタイプに可能性を感じる人もあり、他人の評価する「いい人」が、必ずしも「自分にとってもいい人」とは限りません。
知り合いに「活発で、頭のいい人よ」と紹介されても、自分にとっては、無神経で自惚れた人に感じることもあります。
大事なのは、自分にとって正しい相手を選ぶこと。
正しい相手を選ぶには、まず自分自身の事をよく分かってないといけません。
自分は明朗としたタイプか、それとも繊細なタイプか。それによって選ぶ相手も違ってきます。
何の考えもなく、とにかく彼氏が欲しいからと、周りのおすすめ相手と交際しても、いつか釣り合いが取れなくなって、苦しむでしょう。
恋が上手くいかない人は、「こういう相手」という指針がありません。また、またそうした相手を待つだけの余裕もありません。
その時々、優しくしてくれる人や、条件のいい人にくっついては、無理に付き合って、「自分は愛されている」と思い込もうとします。
最初から交際相手を間違っているから、誰と、どのように付き合っても、決して幸せになれないのです。
恋人選びも、洋服と同じです。
自分に合った相手を選ばなければ、どれほど頑張っても、報われることはありません。
恋の良し悪しは、相手を選ぶ段階で、すでに決まっているのです。
世の中には、強い人、優しい人、真面目な人、繊細な人、いろんな人がいます。
生き方も、考え方も、生まれ育った環境も、それぞれに違います。
人を正しく見抜く力がなければ、不実を誠実と思い込み、粗末にされて苦しみます。
自分に合わない相手を選べば、無理に付き合って疲れます。
誰と付き合っても上手くいかない人は、選ぶ相手を間違えていませんか?
その時その時、優しく構ってくれる人や、見栄や条件から人を選ぶと、あなたがどれほど努力しても、いつかは壊れてしまいます。
せっかく幸せになれる資質をもっているのに、もったいない話です。
恋が上手く行かない人の多くは、時を待ち、相手を選ぶ余裕がありません。いつも孤独や淋しさに負けて、手頃な相手に走ったり、他人の評価を物差しに相手を選んでしまうのです。
そういう人は、「この人」という理想がありません。
「私に合うのはこういう人だ」「理想の人に出会えるまで何年でも待つ」という愛に対する信念がないのです。
あなたはドレスを買う時、何軒も店を回って、自分の好みや体型に合ったものが見つかるまで、一生懸命に探すでしょう?
恋人選びもそれと同じです。
自分に合った相手を選ばなければ、どれほど頑張っても、心が安らぐことはありません。
サイズ違いの洋服みたいに、いつかはほころびて、破れてしまいます。どれほど顔が綺麗でも、合わない洋服は合わないのです。
選ぶことは、待つことです。
自分に合うものが、自分で分かっているということです。
あなたは、自分自身について、どれくらい知っていますか。
あなたの人生にとって、これだけは譲れないものは何でしょう。
あなたの魂は何を必要としていますか。
どんな結婚生活を望んでいるでしょうか。
頭が良くて、快活で、職場の第一線で活躍しているような華やかな男性が素敵に見えても、あなたには、素朴で、物静かな男性が合っているかもしれません。
質素で堅実な結婚生活を望んでいるあなたは、ユニークなフリーランサーより、真面目なサラリーマンタイプの方が上手くいくかもしれません。
合わない相手を選んだばかりに、無用な苦しみを背負う人は少なくありません。どちらも悪い人間ではないのに、もったいない話です。
自分にとって正しい相手を選ぶことは、自分を正しく知ることです。
自分をよく知れば、理想とする男性の姿も自ずと見えてくるものです。