もっと恋に正直になろう

私は近頃の、「もっとスマートに恋をしよう」というポーズがどうにもこうにも好かないんです。

だって、本当に好きなら――相手と深く関わっていたら――いつかは泥沼の戦いになるはずですもの。

相手に対する不信もあれば不満もある。

お互いに、いつもいつも美しい気持ちばかりとはいきません。

だったら、「好き好き」ばかりではなく、「てめぇ、ふざけんじゃねーよ、このヤロー」って気持ちを爆発させてもいいんじゃないかと。

それがなかったらウソなんじゃないか、と。

別れの言葉も携帯メールで済ますような今時の恋愛に、私はついつい喝を入れたくなるのです。

*

どうしてそうまでして「いい人(女)」でいようとするのか。

人との関わりを避けるのか。

「嫌われるまい、捨てられるまい」として、いいとこばかり見せても、相手の心には何も残りません。

作詞家の秋元康さんが、『恋を過保護にしすぎ』という言葉で表現されていましたけど、まさにその通りで、時にはこのバーバラみたいに、「てめぇ、ふざけんじゃねーよ、このヤロー」って、毒づき、ひっかき、ぶっ飛ばしていいんですよ。

言うべき時には言わないと、自尊心が傷つくだけだし、相手との関係も結局は進展しないからです。

Cry me a riverの彼と彼女は、なんだかんだいって、これからもダラダラ、ズルズル続いていくんだろうな、と私は推測します。

少なくとも、これがきっかけで別れることはないだろうし、もし二人が別れるとしたら、それはもっと別の理由によるでしょう。

そしてたとえ二人が別れたとしても、この彼女は誇りをもって別れていくと思うんですよ。いつまでも恋の失敗を引きずったりせずに。

ですから、強くなりましょうや、皆さん。

ぶつかって、ぶつかって、ぶつかることでしか、恋愛上手にはなれないです。

Cry me a riverの彼女のように、自分の気持ちを思い切りぶつけてね。

そのうち、幸せな愛し方がきっと分かってくると思います。

誰かにこっそり教えたい 👂
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