2000年に薬師丸ひろ子が主演した『山本文緒の本『恋愛中毒(amazon.co.jp)』』(原作・山本文緒)というTVドラマが話題になりました。
恋愛相手に中毒みたいにのめり込んでしまうヒロインは、自分自身を省みながら、次のような台詞を口にします。
「私は人を好きになったら、その人の手を強く握りしめてしまうの。相手が“痛い”って叫んでも、強く強く握りしめてしまうのよ」
好きな気持ちは、一見正しいことに思えますが、一つ間違えば、身勝手や執着になりかねません。
相手も最初は有り難く感じるかもしれませんが、「自分は善いことをしている」と思い込み、相手の気持ちや状況も考えず、一方的に好意をごりごり押しつければ、相手も負担に感じて、離れていってしまいます。
相手といつも接していなければ、不安に感じてしまう人は、距離を開けると相手に飽きられると勘違いしているのではないでしょうか。
現実には逆で、相手との間に自由な隙間があった方が、相手も気楽に感じ、いつまでもあなたと付き合いたいと願うものです。
距離を置くことで、相手の気持ちが冷めてしまうようなら、所詮、その程度の関係だったということ。そんな相手に必死にしがみついても、何も得るものはありません。
愛されないという不安は、時に激しい執着心となって、自分も相手も苦しめます。
相手があなたを重く感じて、離れていってしまうのは、あなたに魅力がないからではなく、愛し方が間違っているのかもしれません。
2000年に薬師丸ひろ子が主演した『恋愛中毒』(原作・山本文緒)というTVドラマが話題になりました。
ドラマや原作を見たことがない人でも、『恋愛中毒』というタイトルに、「それ、私のことかもしれない」と反応した女の子も少なくないのではないでしょうか。
「好き」という気持ちは、一見、正しいことに思えますが、一つ間違えれば、身勝手や執着になりかねません。
相手も最初はあなたの好意をありがたく感じるので、あなたも「自分は善いことをしている」と思い込みがちです。
しかし、交際が深まれば、お互いに嫌な面も見えるし、そうそう自分の思い通りには運びません。
最初は相手の方が夢中だったのに、相手の方から離れていくこともあるでしょう。
そんな時、最初の熱狂が忘れられず、「自分は善いことをしている」と思い込んでいる女性は、相手の心変わりが信じられず、どうにかして過去の幸せを取り戻そうとします。
説得し、粘着し、しまいには中毒みたいにのめり込んでしまうのです。
ドラマの中で、薬師丸ひろ子演じるヒロインが、こんなことを言ってました。
相手が“痛い”って、叫んでも、強く強く握りしめてしまうのよ」
それは自分の心の拠り所を相手に依存するからでしょう。
好意も、加減を間違えば、相手の負担になります。
相手が望まない好意をごりごり押し付けても、相手にとっては苦しいだけです。
二人の関係が少しも幸せな方向に進まないなら、それは好意ではなく、執着心でしょう。
「もっと尽くせば、彼は私の良さを理解してくれるはず」
「もう一度、正直に自分の気持ちを伝えれば、彼も考え直してくれるはず」
..等々。
自分勝手にストーリーを作り上げて、あの手この手で迫っても、かえって相手の気持ちを遠ざけるだけ。
うざい女と、本気で嫌われかねません。
それより、一度、冷却期間をおいてみませんか。
「そんなことをしたら、ますます彼の気持ちが離れてしまう」と不安になる人もあるかもしれません。
でも、本当に信頼関係があれば、しばらく距離を置いても、絆が切れてしまうことはありません。
適度な距離を保つことで、相手の心も軽くなり、考え直す余裕も生まれます。
そのまま切れてしまうなら、それまでの関係だったということ。
残念ですが、諦めましょう。
「愛されないかもしれない」という不安は、中毒みたいな執着心となり、相手も自分もめちゃくちゃに壊してしまいます。
相手が離れていくのは、あなたに魅力がないからではなく、愛し方が間違っているのかもしれません。