フランツ・カフカ– tag –
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幸せ待つ間が「幸せ」 フランツ・カフカの寓話『皇帝の使者』
いつまで待っても現れない皇帝の使者。それは待つ者にとって悲劇なのか。待つ間こそ本当の幸せがあるというたとえ話。カフカの寓話より。 -
知見は時に絶望しかもたらさない カフカ寓話集『ロビンソン・クルーソー』
もしロビンソン・クルーソーが見晴らしのいい一点に留まり続けていたら、いち早くくたばっただろう――フランツ・カフカの寓話より。よく知ることが必ずしも人間を幸せにするわけではないというコラム。 -
疎外する家族と厄介者の息子 グレーゴル・ザムザは本当に『虫』になったのか ~フランツ・カフカ『変身』
朝目覚めるとグレーゴル・ザムザは巨大な虫に変身していた。父には疎まれ、母はおろおろするばかり。厄介者となったグレーゴルは家族に疎外され、一人淋しく死んでいく。ファンタジーでありながら、人間の内面をありのままに描く近代文学の傑作。作品の見どころとカフカの生い立ちに関する解説を紹介。『病気になっても通勤の心配 / 断絶こそ安らぎ / 罪のリンゴ、本音の赤 / 一つの家族が幸福になるには、一人の犠牲が必要』など。プラハのカフカ博物館のギャラリーと併せて。 -
『死』は最後に訪れる救済だから、僕たちはどんな風にでも夢見ることができる ~カフカの日記より
「すでに子供のころから見えていた、いちばん近い逃げ道は、自殺ではなく、自殺を考えることだった」逃げ道のない子供にとっては、死や自殺について空想することが時には心の救いになるという例え話。 -
『絶望名人カフカの人生論』の概要 ~光がこの世の全てではない
カフカの根暗な言葉ばかりを集めた『絶望名人カフカの人生論』の内容と感想、カフカのお勧め本やカフカを再読するまでの経緯を綴った文芸エッセーです。
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