癇癪に関するヒント
癇癪を治める
癇癪に関しては、「癇癪を収める」というのが正しいのでしょうけど、「癇癪を収める」のは息子の側の話であって、親としては、「癇癪に呑まれない=癇癪を治める」という姿勢が大事と思い、『癇癪を治める』と題をつけました。
そう、、、今、うちの息子は、癇癪花盛りなのです。
それも、家に居る時に限って、癇癪を爆発させる。
よそのお宅に遊びに行ったりした時は、始終、ニコニコして、「それ、触ったらダメだよ」と注意しても、素直に言うことを聞くくせに、家では、全然態度が違うんですよね。
以前は、オタオタするばかりで、「何でだろう、何でだろう」と落ち込んだり、自分を責めたりすることが多かったのですが、ここ数日、ネットでいろいろ調べて、『うちの子だけが特別悪いんじゃない』と分かっただけでも、ちょっと気持ちがラクになりました。
いろいろ参考になる記事がありましたので、いくつかアップしておきます。
「世界子育てネット sweet heart」育児掲示板より
「世界子育てネット sweet heart」育児掲示板より
もうすぐ1歳になる子供ですが、持っている物を取られたり不満があると、今は強くではありませんが頭を床に打ち付けます。
2歳くらいの子で強く頭を打ち付けている子を見かけた事はありますがこんな小さいうちから始まって、だんだんエスカレートしていくのではと心配です。
頭を打ち付けている時は、抱きしめてあげるのか注意するのかも分かりません。
このような子供の行為を経験された方のご意見を是非お聞かせください。* * *
うちの1才2ヶ月の息子もすごいです。
ちょうど1才頃から始まったと思います。
「No」または「ダメ」と言うと眉毛をつり上げて「あ~~」っと大きな声で怒りますし、思い通りにならないと仰向けに寝ころんで手足をバタバタし、頭を床や壁にごつごつぶつけます。
私もどうしたものかとおもっていたのですが育児書によるとそう言う子もいるようです。感受性が強い子ほどそうなると書いていました。
(1才~1歳半頃から始まるようです。)子供がそう言う行為をしたときに親が簡単に屈服してはいけないそうです。
特に初めが肝心だと書いていました。
親が簡単に屈服すると、子供は思いっきり怒りを表現すれば何でも自分の思い通りになると教えられたようなものだそうです。ゴツンゴツンを始めたらすばやく抱き上げて戸外に連れていくか他の場所でいっしょに遊ぶか、今要求しているのでない子供の喜びを与えるかして子供の注意を要求からはぐらかしゴツンゴツンを忘れさせるそうです。
子供のだだこねに対する処置としては、子供のエネルギーを戸外で十分発散させることだと書いていました。
お菓子で買収するのはよくないそうです。時には親は強くならないといけないと言うことでしょうか。
私もこれをやられるとどうしようかとおろおろするのですが。私が読んでいる育児書は岩波書店から出ている松田道雄著の『定本育児の百科』です。
のびのび育児を勧めている本でベストセラーのようです。
我が家はちょうど、この状態です。
突然、頭ゴツゴツをやり出して、本当にビックリしました。
重症の心的ストレスかしら――?? とも思いましたが、割とあるケースなんでしょうか。
これについては、他に言及している記事が見当たらなかったので、今も原因や対処法などについて探しているところなのですが、、、。
もし良い方法をご存じの方があれば、是非、教えて下さい。
ちなみに、「定本育児の百科」は、amazonのレビューでは、絶賛されていました。
私も読んでみたいです。
「基本的には、心ゆくまでカンシャクを続けることで機嫌が直ります。」
「ただ、やさしく、おおらかに、明るく、ヨシヨシしてあげてください。」
「この時期にカンシャクを満足のいくように味わい尽くした子どもは、むしろ気持ち
が穏やかな、落ち着いた子どもになります。」
いままで、反対にしかりつけていたので、このくだりにはびっくりしました。
私も、そう信じたいです。
「カケハシ小児科医院」の掲示板より
次に、「カケハシ小児科医院」の掲示板より。
「癇癪」について お名前:ムツミ eメール: 投稿日:2003/10/03(金)
初めまして。子供の「癇癪」に対しての親の接し方についてお聴きしたいので、この掲示板を利用させていただきます。
私の3歳になる息子は、普段からヤンチャ坊主で手を焼くことが多いのですが、ひどくなると人前でも大声で泣き始めたり、道路に寝て転げ回ったりして、いわゆる「癇癪」を起こし、どうにも手におえなくなります。親としてどの様に子供に接していけばいいか悩んでいます。
何かこの「癇癪」を直す方法があれば教えて下さい。* * *
Re:「癇癪」について お名前:KIND eメール: 投稿日:2003/10/03
ムツミさん、はじめまして。仰る光景が目に浮かびます。
人前でお子さんに「癇癪」を起こされると、親は途方にくれるか、怒り出すかのどちらかになる場合が多いようです。
しかし「癇癪」は病気ではありません。
3歳前後には「第一反抗期」と言われる次期を迎えますが、お子さんの「癇癪」はこの「第一反抗期」の表現方法の一つだと考えて下さい。
この時期は自己の欲求や感情の統制が不十分な発達段階にあり、この期間に幼児は自己統制力や耐容心を養い、自我・自主性の基礎が出来ていきます。
従って「癇癪」という行動様式は、乳幼児期には一度は通る発達課題だと理解して下さい。
「癇癪」に対する親の態度は、子供の成長に重要な役割を果たします。
親が子供の欲求に対して甘い態度をとると、子供は怒りの爆発が自己の思い通りになる効果的な手段であると認識(学習)することになり、その結果「癇癪」は長期に渡るのみならず、自己抑制力を獲得することが困難となり、自己中心的な性格形成に至ることも少なくありません。
反対に体罰などで厳しい叱責を繰り返した場合は、その後子供は自己主張が出来なくなり、自我・自主性の発達が抑制され、未成熟な人格形成に至る事があります。
子供の「癇癪」に対して、親としては子供のわがままを通さないようにし、子供の怒りの爆発が収まるのを待つといったように、ゆとりをもって対応することが望ましいと思います。
例えば、オヤツを欲しがり、勝手に棚から取り出そうとした場合には、それを子供から取り上げ、棚にしまい物理的に食べられないようにすればよく、その時「癇癪」を起こされても冷静に無視するのが良いと思います。
そのうちに嵐が収まり、静かになるでしょう。その時におもいっきり抱きしめてあげてください。この様にして、どんなに泣いてもわめいてもダメなものはダメだということを学習していくわけです。
この様なことを繰り返すうちに、自我・自主性が発達していき、「癇癪」も次第に起こさなくなっていくものです。
「癇癪」は必ず無くなります。しかしその時の親の対応が大切です。
子供は、癇癪を通して、自分の気持ちの収め方を学習する必要がある――ということでしょうか。
子供に癇癪を起こされると、どこまで子供の欲求を通していいのか、分からないことがありますよね。
うちの場合、一番の引き金は、触りたいものに触れなかった時です。
たとえば、薬品のボトル、ガスコンロ、包丁、ハサミ、ライター、等。
今は、目に付いたもの、とりわけ、親が使ってるものは、何でも触って遊びたい時期ですから、これを制止すると、それこそ火が付いたように癇癪を起こすんです。
かといって、包丁やハサミで遊ばせるわけにいかないですから、あくまで、「これは痛い、痛い、危ないの」という姿勢を貫きます。
あるいは、なるべく息子の目に触れないよう隠しています。
が、どうしても、料理している時や、夕食時には、目に付いてしまって、いつもそこで一悶着起きるのですが・・。
それでも、「ダメなものはダメ」。
しばらく、この姿勢でやってみようと思っています。
『叱り方講座』より
次に、母親自身のセルフコントロールの必要性から、「怒りのコントロール」の観点で、いろいろ探してみました。
『叱り方講座』
自己主張があるということはすばらしいエネルギーがあるということ、最近は、子供がが大人をコントロールしていた子が多い、子供が自分で自分をコントロールすることを覚えるのによい方法を紹介してくれました。
★癇癪を起こした子供に物事を分からせる時
(1)壁を背にして、足を投げ出して、子供を抱いて座る。
(時計とタオルを用意して)
(2)じっと黙って座る、押さえる手はきつからず、やわすぎず
(安心感・あたたかい感じ)
(3)最低20分
私もこの方法を試してみたいと思います。
なんか、自分もイライラしている時、つい扱いが乱暴になったりするので、まず私から落ち着かねば・・と思います。
「怒りのコントロール」については、こちらにいい記事が掲載されていました。
怒りのコントロールについて
「怒りのコントロールについて
子供がするいたずらに腹が立つのは仕方がないと思う。
ただその怒りをうまく消化できないのでは困る。
怒りのコントロールの仕方を親それぞれが学ばなくてはいけないのだと思う。私はどうしても怒りにふるえどうしようもないときは、その場から離れるようにしています。
息子のぐずぐずが続いたりすると、こちらも付き合えきれなくなる日もあります。でも息子もぐずりたくてぐずってるわけでもなく、きっと体調が悪かったり、寝不足だったりするのでしょう。
そんな日に、怒りに任せて叱ってしまうのはいけない気がし、こちらも限界に来たときは、息子を一人一階に残し、私は一人で階段の息子から見えない位置に座り込み、自分の怒りが落ち着くのを待ちます。
泣いてる子供を置いてかわいそう。。という声も聞こえてきそうですが、その泣いてる子に怒りに任せて怒鳴りつけたりするよりはましかな、と思います。
息子の姿が見えないと、泣いている声ばかりが聞こえ、彼の泣いてる姿が想像でき、その心情が伝わって来て、また優しい母親の気持に戻る事ができます。
息子の方も、一人になって、一人じゃ嫌だ~と私が戻ると少しいい子になってる気がします。
私も、キレそうにな時は、子供から退避します。
子供に暴力を振るったり、暴言を吐きそうな母親は、子供にとってもはや危険人物とみなして、自分から距離を置くのです。
もちろん、子供の安全に注意を払った上で、そうするのですけど。
そして、この方のように、5分から10分、隣の部屋やバスルームで深呼吸して、気持ちを落ち着かせます。
時には、クラシックの名曲を、大きな音でかけます。
ショパンの美しいワルツが流れる中で、ヒステリックに怒鳴れないでしょう。
恐らく、育児ノイローゼになったり、キレそうになったりする人は、子供の泣き声をまともに聞きすぎるのだと思います。
「泣かせることは、悪いことだ」
「泣いたら、何とかしなければならない」
その思い込みが、普通より強くて(言い換えれば、いいお母さんになろうとする)、どうにもできない現実とのギャップに、余計キリキリしてしまうのではないかと思います。
あと、子供を抱っこしながら、遠くの景色をぼんやり見つめます。
向かいのアパートの窓の数を数えたりもします。
意識を外に飛ばすことで、少し、気持ちに余裕ができます。
子供も、「アレ?」と、我に返ることがあります。
いい意味で、「まともに耳を傾けない」という姿勢も大事なのでは・・と思います。
アメリカの育児サイトより ~癇癪を起こしたら、泣かせておきなさい
次に、アメリカの育児サイトから
for example, that she wants a piece of candy and can’t have it.
There isno reason to bring another subject like book reading up at this time.
It is not relevant, and only adds extra pressure to the situation. In this case, just let her cry it out.If you listen closely, you will hear a change in the cry.
It may still be fierce, but it has that tired sound, as if the child is saying,
“Help — get me out of this!”
In your case, it may be when your child says
“I need help calming down!”
She may indeed need help, although it is terrific that
your daughter can actually tell you at her age.
要約すれば、
子供が癇癪を起こしたら、泣かせておきなさい。
そのうち、子供の泣き声が変わってきます。
「私をこの状態から救い出して!」
「私は、落ち着くのに、ママの助けが必要なの!」
この年齢では、実際にそう訴えるのは大変なことだけれど、子供は、癇癪から抜け出すのに、あなたの助けを必要としているのかもしれません。
息子も、癇癪を起こしてみたものの、途中で引っ込みがつかなくなるのか、チラチラと私の方を見るようになります。
時には、両手を差し伸べることもあります。
じゃあ、もう終わりかと思って抱き上げると、またまた暴れることもあるのですが。
でも、多分、上記のようなメッセージなのだと思います。
引っ込みの付け方を教えるのも、この時期、親の役目なのかもしれません。
私も、気長にいろんな方法を試してみたいと思います。
初稿: 2006年1月17日