痛みを受け入れた時、人は初めて成長します。
心が成長すれば、新しい幸せへの手掛かりが生まれます。
「この痛みがあったから、今の私がある」
心からそう思えた時、あらゆる痛みが報われるはず。
すべては成就へのプロセスに過ぎません。
二歩も三歩も戻ったように見えて、その実、着実にゴールへと近づいています。
予期せぬことがあると、人はすぐ悲観しますが、すべては成就へのプロセスと思えば、痛みも尊い経験です。
あなたが悪いから、辛いことが起きるのではありません。
認めたくないことも正面から受け止めるから、辛く感じるのです。
都合の悪い現実から目をそらしたり、笑い話にしたり、自分を誤魔化しても、道は決して開けません。
そこにある間違いを正すことができないからです。
逆に目に見えて順調な時ほど、人は過ちをおかすものです。
穴だらけの道でも真っ直ぐに突き進もうとするからです。
道の先で転落する前に、過ちに気づいてよかったのではないですか?
痛みは間違いを知らせるアラートです。
傷口を開いて、膿を洗い流す覚悟があれば、いつか問題も解決し、新しい道も開けるでしょう。
どんな不幸な出来事も、間違いを正すチャンスと思えば、最後には丸く収まるものです。
初稿 2002年5月6日