匿名掲示板の悩み相談に次のような書き込みがありました。
【今年で30歳。恋愛能力だけが欠如。仕事は国家資格ありの大手外径企業。スタイルはかなり良い方で、美肌もメイクもぬかりなし。仕事や趣味も充実し、いろんな男性とデートを重ねてきたが「君は一人でも生きていける」「君は美人だから僕がいなくてもすぐに見つかる」と言われ、いつも成就することはない。強い女というイメージを打破するにはどうしたらいいのでしょう?*5】
案の定、手厳しいレスがたくさん付いていました。中でも印象に残っているのが、「自分磨き」「自分にご褒美」「自分探し」がキーワードになっている女性は幸せになれない、という指摘です。
何故なら、やること、なすこと、全てが『自分の為』。目線が自分ばかりに向いていて、「私とレベルの合うような人が好き」というオーラが敬遠される、という内容です。
幸せな結婚を目指して、自分を磨くのは悪くないですが、高条件の相手に出会ったからといって、愛し愛される素敵な関係になるとは限りません。
また、本人の思う高レベルと、周囲が考える高レベルは大きく異なっていることもあります。
『人は人によって磨かれる』という言葉もあるように、恋愛も結婚も、相手との関係性によって育まれるものです。
自分一人で相撲をとっても、何の意味もありません。
綺麗な容姿や高い教養も、相手との関係の中で活かされなければ、ただの自己満足に過ぎませんし、自分の条件に合わない相手はみな無価値とするなら、社会から浮き上がるのも当たり前です。
自分磨きは、鏡の中の自分に対して、「良し!」と言っているのと同じこと。相手の愛情とはまた別です。
自分で自分を磨くには限界があるのです。
上記の悩みについて、いろんなレスがついていました。
*
見てると、結婚しない、できない人には共通点があります。
「自分のスタイルを崩せない人」とか
「目線がいつも自分に向いてる人」です。自分好きで譲歩できない人。
男性も自立した女性や努力する女性は嫌いじゃないと思います。
でも、それはあるに越したことはない資質くらいのものにすぎない。
肝心なのは、「夫婦はニコイチ」が分かってるか、行動に移せるか、では?
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人は支えて支えてもらって生きるものだもの、それが見えて来ない女性は、
雑誌から抜け出たような女性でも縁遠いのでは?
ある人のために生きる覚悟ができたら容姿やキャリアが平凡でも
その人と結婚できるのだと思いますよ。
トピ主さんも他人のために生きようと思えたら結婚が見えてくると思います。
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「~は強いから、一人でも生きていける」
「~は美人だから、僕がいなくてもすぐに見つかる」
*
トピ主さんの関心は、ご自分へ向けてのものでしかありません。頭の中は、自分のことばかり・・・・。
タイトルからして、なんか昔のトレンディドラマか少女漫画みたいだし、
「強くて自立してて美しい自分」に酔ってる気がします。
多分トピ主さんは
>自分が好きだと思える相手と出会えません。
と言うより、『自分より』好きな人に出会えてないんだと思います。
結局の所、自分が一番好きなんじゃないでしょうか。だから
>落ちるのは1日だけと決めて、前からチャレンジしたかったことを始めたり、キャリアアップのため勉強
と簡単に切り替えが出来るのです。本気で好きだったらそうは簡単に立ち直れません。それと
>私の場合はフラれる、離れるというより、
と暗に「振られていません」と言ってますが、
>「君は強いから、一人でも生きていける」
>「君は美人だから、僕がいなくてもすぐに見つかるよ」
これは明らかなお断りの言葉です。つまりあなたは「片っ端から振られた」のです。
何人かの方が「それはお世辞」「体のいい断わり文句」「真に受けるな」と書いておられるのに、認めたくない気持はわかりますが、いい大人なんだしいい加減認めましょう。このままじゃ「思い込みの強い女」です。
*
恋愛は、理屈で片付くもんじゃありません。もっと生々しくてキツイものです。
可愛い女性になって恋愛も頑張りたいんですとは酷いですね。
レスだけ見たら貴女は話題のタネ、つまみ食いの対象な気がします。
あの頑張る女性は「あっち」の方はどうなんだろ?って好奇心だけ。
一通り見せてもらったら後はもうお腹いっぱいだから体の良い断り文句で、ハイさよなら。
恋愛は頑張ればなんとか出来る能力開発対象とは違うんです。
ご自身が「彼の事が好き」と思えるような男性とお付き合いしましょう。
相手の事を好きにならないまま付き合い続けていい結果になる訳がありません。
上記のような、手厳しいレスがたくさん付いていました。
このトピックスには、「自分磨き」「自分にご褒美」「自分探し」がキーワードの女性は幸せにはなれないという書き込みもあり、その理由は「金がかかるから」とされていました。
それ以外にも、「やることが全て自分のタメ」「目線が自分ばかりに向いていて、『私とレベルの合うような人が好き』というオーラが敬遠されるのではないか」ちう意見もありました。
しかし、レベル、レベルって、誰が何を基準に決めるんでしょうね。
スーパーのレジ打ちより、一流会社の方に勉めてる女性の方が上。
通販の安物コーデより、ブランドのバッグを持ってる人の方が上。
目に見える数値やブランドパワーで測られるケースが大半だと思います。
しかし、本人はレベルが高いつもりでも、傍目にはそうではないことも往々にしてあります。
たとえば、私はシャネルのバッグには全く興味がないですし、そういうバッグを持っている女性が一番レベルが高いとも思いません。
世界100カ国を旅したからといって、その人が一番世界情勢に詳しいわけではないですし、多分、同じように考えている人の方が圧倒多数だと思います。
でも、自分磨きにこだわる人は「シャネルのバッグが買える私は凄い」「100カ国を旅した私はハイレベル」と思い込んでいるわけで、その間違いが幸せを遠ざけているのではないでしょうか。
もちろん、何にでも興味を示し、積極的に取り組むのは素晴らしいことです。
でも、努力というのは、自分の中で完結すべきであって、周囲にアピールするものではありません。
「私は学生の頃、寝る間も惜しんで勉強した。だから、あなたも同じように努力すべき。それができないあなたはレベルが低い」と言われたら、誰でも不快に感じますね。
自分と同じように、自分を高める努力をする人が好き――というのは、裏を返せば、自分と同じものにしか価値を見いだせない、ということです。
そうした自己愛が、男性を遠ざける原因になっているのではないでしょうか。
自分を磨くのはいいことですが、努力の方向性を間違えば、周りに「痛い人」と思われるだけ。
何をもって、「レベルが高い」とするのか。
まずは、その問いかけから始めましょう。