嫉妬は自分を知る手がかりになる ~自分の価値を見出そう

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嫉妬を覚えている人へ

このページを開いたあなたの心の中で、いま、嫉妬が渦巻いています。

あなたはいま、猛烈にやきもちをやいているのです。ここで大切なのは、自分が嫉妬していることを否定せず、いさぎよく認め、そこから学ぶことです。さもなければ、嫉妬はあなたと愛する人との関係にひびを入れてしまいます。

夫や恋人に嫉妬を感じているあなたは、まず、相手の様子をきちんと確認してくださ。

彼はあなたを尊重し、あなたに忠誠を尽くしているでしょうか?

もし、あなたが彼に裏切られたり、大切に扱われていないのであれば、嫉妬はそれに対する警告です。あなたを尊重してくれないような相手に我慢するのはおやめなさい。尊敬の念
を持ってあなたと接してくれない相手と無理してつきあう必要などありません。

逆に、相手の行動にはまったく問題がないにもかかわらず、あなたが勝手に嫉妬に苦しんでいる場合もあります。その場合、嫉妬はあなたの心の不安定さ、自信のなさから来ています。自分を大切にし、自尊心を持つようにすれば、あなたの中の嫉妬の炎は消えていくはずです。嫉妬には苦悩と不安がつきものです。そして嫉妬はさまざまな形になってあらわれます。あなたは、彼の女友達に嫉妬しているのかもしれません。あるいは、彼の自信、成功、ライフスタイル、友人関係、家族、仕事といったものに嫉妬しているのかもしれません。

嫉妬深くなると、私たちは相手を妬みます。そして、相手のものが欲しくなります。しかし、自分が嫉妬していることを素直に認めれば、嫉妬のエネルギーをよい方向に利用することもできるのです。

あなたは何に対して嫉妬していますか?

あなたが憧れるような生活を、誰かが送っているのでしょうか?

その場合、憧れの生活を送っている人を妬むのではなく、どうすればそんな生活を送ることができるのか、研究してください。欲望を向上心として利用するのです。ただし、あなたはあなたであり、その人にはなれません。あなた自身の能力を向上させなければならない、そこがポイントです。また、あなたが憧れる生活を送るためにその人が払った代償についても考えてください。相手は相当な努力を重ねて夢を実現したはずです。

あなたには、それだけの努力を重ねる覚悟がありますか? それはあなたにとって、はたして努力するだけの価値があることなのでしょうか? 犠牲を払うにふさわしいことなのでしょうか? もし、努力などいとわないという強い意志がないのなら、さっさとあきらめてください。他人を羨んでばかりいるのをやめて、自分に自信を持ちましょう。あなたは、あなたなのです。そして、あなたはとても幸運な人なのです。

だって、あなたであることほど、幸運なことはないのですから!

嫉妬は自分を知る手がかりになる

嫉妬は、自分も、相手も毒するものです。

嫉妬している自分に満足な人など皆無だし、嫉妬の対象にされている人、他者の嫉妬に巻き込まれている人も大迷惑です。

一方、嫉妬は、上手に自己分析できれば、自分を知る手がかりにもなります。

上記にもあるように、劣等感や自己評価の低さから、何に対しても、イライラ、ムカムカしているのかもしれないし、逆に、無責任な浮気男に振り回されて、しなくていい苦労をしているかもしれないからです。

また、相手が異性でなくても、SNSの人気者や職場のアイドルにライバル心を燃やすこともあります。

わざわざ相手のアカウントを見に行って、一人でイライラ、ムカムカしている人も少なくありません。

相手にしてみたら、趣味のイラストをアップしているだけなのに、本人にしてみたら、逐一、自分がバカにされているように感じるのです。

嫉妬も、突き詰めれば、自尊心の低下から生じるものです。

たとえば、漫画が好きで、一所懸命に練習している人は、SNSで人気の絵師さんを見ても、「すごいなあ。私も早く、こんな絵が描けるようになりたいなあ」と思うだけです。ところが、他人から賞讃されることが目的になっていると、「あの人より私の方が上手い。なぜ、みんな、私の絵を評価しないの?!」といじけた気持ちになりますし、一つか二つ、イイネをもらっても満足せず、人気の絵師さんみたいに1万ぐらいイイネがつかないと無価値と思い込みます。「漫画を描くのが好き」よりも、「漫画の上手な人」と褒めてもらうことが目的になっているので、自分の思うような評価が得られないと、イライラして、嫉妬をまき散らすんですね。

恋愛も、自分に自信がないと、彼氏がちょっと美人と話しているだけで、浮気を疑いますし、毎日連絡を取り合わないと不安に感じます。「自分みたいな女の子が愛されるわけがない」という疑心があるので、彼氏がどれほど気づかい、親切を尽くそうと、心底から信じることができず、自分から愛を試すような真似をして、壊してしまうのです。

それほどに自信がもてない理由は何でしょう?

一つ、一つ、探っていけば、心の重荷になっている事が見つかると思います。

ネットの書き込みや女性誌などの影響で、「女性は、若く美しくなければ、愛される価値がない」と思い込んでいるだけかもしれませんし、前の恋愛で、彼氏に言われたことが、いつまでも心の傷になっているのかもしれません。

でも、そうと分かれば、克服する手立てはあります。

「女性誌では、あんなこと書いてたけど、皆が皆、若い子が好きというわけじゃない」

「前の彼氏とはこれが原因で別れたけど、今度は自分の欠点を改めて、上手く乗り切れるようにしよう」

嫉妬に振り回されるより、問題を自覚して、少しでも良い方に向かう努力した方が、良い結果に繋がるのではないでしょうか。

この世に、嫉妬と完全に無縁の人はいませんし、誰だって、大なり小なり、近所の美人やメディアの有名人が気になるものです。

しかし、自分というものを、しっかり持っていれば、自分以上の存在が現れても、「自分は自分、人は人」と割り切ることができますし、こんな自分にも優しくしてくれる人に感謝の気持ちも湧きます。

今のあなたに一番必要なのは、他人より優れることではなく、自分で自分の価値を見出すことではないでしょうか。

Jealousy 

この章の原題は、Jealousyです。

jealousyには、「ねたみ」「やきもち」「怨恨」といった意味があります。 [ジーニアス英和辞典第5版]

上述のように、嫉妬も人間の感情の一つであり、上手に利用すれば、自分の弱点を知る手がかりになりますし、克服することで、明るい未来も開けます。

要は、程度の問題。

そして、他人を巻き込まないことですね。(有名人のSNSを見て、嫉妬を感じるのは仕方ないとしても、嫌がらせのリプを送りつけるのはNG)

いつか本物の自信が身につけば、嫉妬も嘘のように消えていきます。

本当に醜いのは、嫉妬の感情ではなく、気持ちをこじらせるだけで、何の努力もしない逃げの姿勢です。

誰かにこっそり教えたい 👂
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