不倫は罪ですか?
昨今、不倫に肯定的な意見が増えてきました。
「不倫の恋も、恋は恋」
「誰と交際しようが、その人の自由」
「傍が意見するのはおかしい」
それを知った不倫中の独身女性はこう考えます。
「女優の○○さんも不倫してるんだから、私も大丈夫」
「誰と付き合おうと、私の勝手。誰にも迷惑かけてないから、構わない」
が、そう言うあなたは、本当に妻子もちの男性に愛されているのでしょうか?
一口に不倫といっても、既婚女性の不倫と独身女性の不倫は違うし、既婚男性から見た不倫と独身女性にとっての不倫も大きく異なります。
ここでは、独身女性+既婚男性のケースに絞って話を進めましょう。
まず、既婚男性(独身も含む)が「不倫の恋は、恋も恋。本人の自由」という声は無視して下さい。なぜなら、彼等には、独身女性が被る精神的・身体的・社会的被害が理解できないからです。想像すらできないから、独身女性が既婚男性と付き合うのもOKだと平気で言えるのです。
それに自分たちが経験済みなら、自分自身やお仲間への擁護にもなりますね。
いわば仲間内の庇い合い、独身女性の痛みも、妻子の苦しさも、何も考えたことがない発言ですから、無視しましょう。
こんな言葉を真に受けて、「不倫の恋も、恋は恋」なんて舞い上がっていると、都合よく利用されますよ?
ちなみに、既婚男性でも、独身女性の不安な心理や社会事情などを理解している人はこう言いますよ。
「おじさん、若い女の子と遊べるのは嬉しいけど、自分の娘や、幸せになって欲しい独身女性には『絶対にやめとけ』って言うよ」
次に、不倫中の女性が言う、「誰と交際しようが、その人の自由」。
その人が女優や文化人など、地位もお金もある女性の声なら無視して下さい。
彼女らは揉め事を起こしても稼ぎのネタになりますし、話題になればなるほど有利です。たとえ一時期、パッシングされても、数年後にはけろりと復帰して、それをネタに新たな芸風を始めます。
また、どれほど悪評が広がっても、芸能事務所や弁護士など、関係者が火消しに回ってくれますし、不倫相手との調停にも入ってくれます。莫大な慰謝料や口止め料も払えます。
手取り20万あるかないかの庶民の独身女性が人気タレントと同じように考えて、真似してはいけません。
また既婚女性が言う、「あなたも不倫を楽しめば? みんなやってるわよ」も無視しましょう。醒めた夫婦仲でも、彼女には養ってくれる夫があり、子供があり、妻という社会的ポジションもあります。変な喩えですが、「女としてやるべき事はやった」という盾があるので、何もない独身女性とは、気持ちの余裕も生活のバックボーンも違います。
もちろんバレれば、家を追い出されるでしょうけど、夫婦はそう簡単に離婚できない強みもあります。子供がいれば尚更です。それに胡座をかいて、好き勝手なことをしてるだけなので、あなたまで一緒になって、間違った考えに染まると、自分だけが馬鹿を見ますよ?
彼女には夫と子供が残るかもしれないけれど、独身のあなたには何も残りません。不倫がばれた後も、彼女は平々と妻(母)を続け、今まで通りの生活を送っているのに対し、あなただけは若さを浪費し、一生独身+子なしの憂き目に遭うのです。
こうした現実を知っている人達は、口を酸っぱくして言います。
不倫なんて、やめておけ。
でも、あなたは自分を正当化したいから、芸能人や既婚者の言うことに同調して、「私の自由」で通そうとします。
周りの忠告に耳を塞ぎ、妻子持ちの男を待ち続けます。
そして、彼はあなたのものになりましたか?
多分、なってないでしょう。
彼が欲しいのは、都合よく遊べる女であって、人生の伴侶ではないからです。
それは本当に『愛』だと思いますか? あなただけを愛してるなら、なぜ彼は奥さんや子供と別れて、あなたの所に来ないのでしょう?
それでも自分は愛されている。
男性に言い寄られる私は、奥さんより、いい女。
そんな風に思い込んでいるとしたら、今すぐ水風呂に飛び込んで、頭を冷やして下さい。
本当にあなただけを愛しているなら、すぐに奥さんや子供と別れて、あなたと暮らし始めます。
何年越しの夫婦でも関係ありません。
実際に、きちんとけじめを付けて、愛人だった女性と人生の再スタートをきる男性も少なくないのですから、「しない」「できない」という彼の言い草は、単なる言い逃れです。
そんな言葉を真に受けて、辛抱強く待っているあなたも、いい加減、彼の不実に気が付きましょう。
彼が本当にあなたを愛しているなら、あなたを苦しめるような真似は絶対にしません。あなたの望みが結婚なら、それに応えようとします。
その気持ちすらなくて、「愛しているのはお前だけ」「妻とは何年もやってない」みたいな言動を繰り返すだけの既婚男性にはさっさと見切りをつけて、あなた一人を大切にしてくれる独身男性を探しましょう。
最初の数ヶ月は辛くても、きっと自分に誇りがもてるようになるはずです。
彼はあなたという女性を職場で堂々と紹介できますか? こそこそ隠すとしたら、何が理由でしょう?
男性の誠実がどの程度のものか知りたければ、
「今度、あなたの職場に遊びに行っていい?」
と聞いてみましょう。
必死で遮るようなら、あなたのことを「その程度の女」と思っている証です。
誰にも知られたくないし、「自分の選んだ最愛の女性」と仲間に胸を張って紹介する気もない。
早い話、「日陰の女」であり、「社会的にも精神的にも恥ずかしい存在」ということです。
それのどこが愛なのでしょう?
そして、あなたはそんな立場に甘んじて、本当に平気なのでしょうか?
あなたが急病で死にかけても、彼はあなたの見舞いになど来ませんよ?
逆の立場でも同様です。
家に泥棒が入って、現金や貴金属をごっそり盗まれても、彼はあなたと一緒に警察に行って、心の支えにはなってくれませんよ?
そんなことをすれば、浮気がばれて、彼の方が大変なことになりますから。
あなたの勤め先が倒産して、明日から失業者になっても、彼にとっては他人事です。
彼にあなたを養う義務はないからです。
それでも彼という人を信じるのですか?
やがて、あなたが年を取り、結婚もできない、出産も望めない身の上になっても、彼は何とも思いません。
【そんなことは最初から分かりきっていたはず】
その一言で、切られて終わりです。
その分、お金で償ってくれるならいいですが、今のご時世、そんな羽振りのいい男性も少数でしょう。庶民なら尚更です。
それでも納得しますか?
心から幸せと言い切れるのでしょうか。
男性が本当に愛したら、愛する女性の幸せを一番に考えるものです。
贅沢はさせられなくても、生活を支え、一緒に子供を育て、社会的に責任を果たして、女性の人生を守ろうとします。
そんな気概もなく、「愛してる」だの「君が一番」だの、口先だけの男にろくなのはいません。
遊び慣れた男は、愛に飢えた、淋しそうな女を巧みに嗅ぎつける
もしかしたら、あなたは「奥さんより自分を選んだ」という事実に舞い上がっているのかもしれません。
しかし、冷静に考えて下さい。
男性がまともな感性の持ち主なら、中途半端な気持ちで独身女性に手を出すことがどんな結果を招くか、人に言われるまでもなく理解しています。
たとえ職場の可愛い子に心を奪われても、理性がそれを押し止めます。
身勝手に遊んだりすれば、妻子はもちろん、相手の女性も苦しめるのが明白だからです。
にもかかわらず、あなたに声をかけ、肉体関係まで持つという事は、元々の感性がおかしいか、あなたの事など何とも思ってない証です。
やりたいだけ。本当にそれだけです。
あなたの容姿や能力を褒めるのも、あなたをいい気分にさせて、言葉巧みにホテルに誘うためです。
褒める気持ちは本物でも、そこから先の想像力や責任感はありません。
でも、それを愛や恋と勘違いした女性が、不倫男の罠に嵌まるんですね。
あわよくば独身女性をつまみ食いして、いい思いしようという男性は、愛に飢えた、淋しそうな女性を巧みに嗅ぎつけます。
一人暮らしの女性や、前の彼氏と別れて間もない女性。
友だちがなくて、ひとりぼっちの女性。
仕事やお金の不安を抱えて、途方に暮れているような女性。
優しくすれば、たちまちなびいて、身も心も差し出すのが分かっているからですね。
いわば弱みにつけ込んで、都合よく遊ぶのが狙いです。
自分の手中にたぐり寄せる為なら、値段の高いディナーにも誘うし、贈り物もします。褒めて、おだてて、女性のプライドをくすぐります。
そして、女性がちらとでも心を許したら、一気に踏み込んで、自分の思う通りにするんですね。
女性も、一度、男性に身体を許すと、言いなりになるところがあります。
一人で淋しい女性なら、尚更です。
やっと自分を温めてくれる人を見つけたような気分になって、ひどい事をされても、離れられなくなるのです。
その弱みにつけ込んで、既婚男性はますます横暴になります。
そうして、はたと気付いた時には、独身女性だけが身も心もボロボロになって、取り返しのつかない状況になっています。
別れた後も、既婚男性は今まで通りに仕事を続け、妻子に囲まれて、楽しく暮らしているでしょう。
それが多くの不倫の末路です。
「不倫の恋も、恋は恋」と浮かれた先に行き着く、女性の墓場です。
『男が本当に贈り物をしたいと思ったら結婚するものだ』 ココ・シャネルの言葉
「自立した女性」「永遠のファッション・アイコン」といえば、フランスの偉大なデザイナー、ココ・シャネルが代表格ですが、あのシャネルでさえ、生まれ育ちの違いから最愛の男の妻になれず、「男がほんとうに女に贈り物をしたいと思ったら結婚するものだ」という名言を残しています。
「結婚してるのと、してないのと、何がどう違うというんだ?」最初の愛人エティエンヌの言葉にシャネルは女の哀しい宿命を思い知ら
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伝記にもあるように、シャネルはアーサー・カペルというイギリス軍の大尉と愛し合いますが、アーサーが妻に選んだのは、生まれ育ちも高貴な女性でした。孤児として修道院で育ったココ・シャネルは、社会的な体面を重視する男の身勝手によって、生涯、妻にはなれなかったのです。
もし、シャネルが本当に超越した女性なら、そんなことは意に介さず、結婚がどうこうなんて言葉も遺さないはずですね。
にもかかわらず、アーサーの選択に心を痛め、終生、その苦しみを忘れなかったということは、男性にとっての結婚が社会的に何を意味し、本当の誠実がどこにあるか、理解していたからですね。
聡明なシャネルは、そうした男性の欺瞞を見抜き、いっそう女性にとっての自立と解放を追い求めるようになります。
見方を変えれば、それだけ傷ついたということです。
あれほどの美貌と才覚を備えた女性でさえ、男性の保守性や打算を変えることが出来なかったと思えば、一般女性の不倫のハードルがいかに高いか、理解できるでしょう。
「好き」とか、「綺麗」だけで、男性の考えは変わりません。
まして、地位のある人なら尚更です。
聞こえのいい言葉を信じて、ハッピーエンドを期待するのがいかに空しいか、理解できるのではないでしょうか。
妻子に嘘をつき続ける男を、それでも信じますか?
不倫する既婚男性は、いわば嘘つきです。
他の女性と遊んでは「会議が長引いた」と妻子に嘘をつき、何所に行ってたのと問われたら「上司と飲んでいた」と嘘をつく。
四方八方に嘘をつきながら、現在の仕事や生活を続けているわけですよ。
そんな男性を信用できますか?
一度や二度なら、男性も嘘をつくでしょう。
しかし、何ヶ月も、何年も、嘘をつき続けるというのは、まともな感性の持ち主にはできないことです。
普通に考えれば、その異様さがすぐに理解できると思います。
たとえば、食品メーカーが製造年月日を偽造したら、世間は激しく糾弾しますね?
経理課長が粉飾決済に手を貸せば、罪に問われますね?
それと同類のことを、妻子にしているわけですよ。
大人である妻はともかく、子供にまで嘘をつく男をどう思いますか?
お母さん以外の女性とセックスしたその手で、子供の頭を撫で、「今夜は会議が長引いて遅くなった」と嘘をつくんですよ?
気持ち悪いと思いませんか?
妻子に嘘をつくということは、あなたにも平気で嘘をつくし、そのことに何の罪悪感も感じないから、何年でも周りを欺き、あなたが苦しんでも平気なのです。
その欺瞞と異常性に早く気が付きましょう。
奥さんの悪口を言う男は、愛人の悪口も言う
不倫男の手口に、奥さんと比較して、浮気相手に幻想を抱かせる、というものがあります。
「奥さんは、こういうところに気遣いがない。その点、君は気働きができて、優しくて……」
「奥さんは子供を生んでから色気がなくなった。その点、君はいつ見てもセクシーで、肌も綺麗で……」
奥さんを落として、目の前の女性を持ち上げる。
そうすると、「私は奥さんより愛されている」と勘違いし、奥さんから奪い取れるような幻想を抱いて、もっと、もっと、不倫男に奉仕するようになります。
奥さんより美しければ、奥さんより優しければ、きっと私を選んで、最後には結婚してくれると期待するわけですね。
でも、女性の気を引くために、他の女性の悪口を言う人は、あなたの悪口も言うんですよ。
いつか立場が逆転したら、次は奥さんにこう言うでしょう。
「独身女性は経験不足で物足りない。その点、お前は経験豊富で、頼りがいがある」
奥さんの悪口を言う人は、愛人の悪口も言う。
奥さんを大事にする男は、愛人も大事にする。
愛妻家が不倫するわけないと思うなら、まだまだ修行が足りません。
女性に優しい愛妻家だからこそ、他の女性も大事にできるのです。
そして知人は首に包丁を突き立てた
空疎な既婚男性の言葉を信じて、たくさんの女性が傷ついてきました。
失業、孤立、心神喪失。
道ならぬ恋は、自尊心を低下させ、「私は存在してはならない人間」と思い詰めるようになります。
そして、信じていた男性の裏切り。
私の知人も首に包丁を突き立てて、自殺を図りました。
夜中に泣きながら電話してきた元同僚もいます。
職場でも、先輩から後輩への訓戒として、過去に妻子持ちの男性に遊ばれて自殺した女の子の話が伝えられてきました。
なぜそんな悲劇的な結末になるかといえば、一度、関係をもってしまったものは、簡単には清算できないからです。そして、妻子のある男性は、簡単には家庭を捨てません。たとえ妻への愛情は冷め切っていても、子供に対しては深い愛情を注いでいることがあります。子供のことを思うと、離別する気にはなりませんし、結婚を世話してくれた人や親族への恩義もあります。
離婚手続きは紙切れ一枚で済みますが、男性にも計り知れない社会的ダメージを及ぼす為、そう簡単には離縁できないのです。
でも、結婚を経験してない独身女性には、そんな事情は想像もできません。「結婚なんて、紙切れ一枚の縁」「愛し合っていれば一緒になれる」と簡単に考えて、どんどん深みにはまっていきます。
そして、周りにバレた時、非難されるのは独身女性の方です。
既婚男性は「遊び」で許されますが、独身女性は「男に弄ばれた馬鹿な女」と蔑まれて、職場にも、地域社会にも居場所を失います。
過ちに気付いた時には、友情も、信用も、何もかも失って、生きる気力さえなくしてしまうでしょう。
中には、愛する男性と結ばれて、幸せになる人もあるかもしれませんが、そんな女性は何百人に一人かのレアケースです。
たとえ結婚に漕ぎ着けても、相手方の連れ子に馬鹿にされ、一生苦しむ女性もいます。
人を好きになるのは止められないとはいえ、周りを欺き、自らも日陰の道を歩く代償は計り知れません。
それでも止められない、相手を信じるというなら、それもその人の自由です。
でも、少しでも「おかしい」と感じるなら、断ち切る勇気を持って欲しいです。