いじめられて、悔しい、苦しい。
あいつらの顔を思い浮かべるだけで、心臓がギューっとなって、全身の血が煮えたぎる。
できるものなら殺してやりたい。
それが叶わないなら、死んでしまいたい。
最低な毎日。
どこにも身の置き場がない。
誰も分かってくれない。
だからといって、君が死んだら、君をいじめる人間は手を叩いて喜ぶだけだ。
遺書に相手の名前を書き残して、誰かが敵を討ってくれることを期待しても、多分、君の期待は裏切られるだろう。
君をいじめる人間は、「ああ、目障りな人間が消えてくれて、せいせいした」と陰で大笑いするだけだ。
反省もしないし、後悔もしない。
そんな人間だから、人が死ぬまで、いじめることができるんだよ。
悪い性格は、死んでも直りません。
君は、自分の命を懸けてまで、自分をいじめる人間を喜ばせたいか?
君の命は、彼らの冗談ほどの価値しかないのだろうか。
悔しいと思うなら、彼らを喜ばせないことだ。
しぶとく生き延びて、いつか彼らを見返してやろう。
君が本当に正しければ、いつかその答えがやって来る。
君が直接手を下さなくても、神様はちゃんと見ている。
いじめる人間のために、命を捨ててはいけない。
自死なんかしたら、彼らの思うつぼだよ。
いじめられたら、自分の幸せに集中しよう。
好きなマンガ、好きな映画、何でもいい。
好きなことに意識を向けよう。
死んで復讐しようとか、余計なことにエネルギーを使ってはいけない。
そんなことをすれば、ますます君は疲弊し、生きる意欲をなくしてしまうだろう。
今は到底、そんな気持ちになれないかもしれないが、それだけが唯一、いじめる人間に対抗する術だ。
彼らが他人を傷つけるのに費やす時間を、君は有意義なことに使おう。
破壊者には、破壊者の未来しかなく、新たな破壊者によって、滅ぼされる。
でも、創造的な人間は、価値あるものを生み出し、同じ志を持つ人を引き付けて、どんどん心が豊かになる。
悪口に明け暮れる人間は、悪い人間に囲まれて、いつも不幸だが、
創造的な人は、明るい人たちに囲まれて、いつか幸せを掴むだろう。
世界はそこまで腐ってはいない。
来年、再来年のことなど、誰にも分からない。
だから、みな、生きられる。
死んで、いじめる人を喜ばせてはいけない。
そんな人たちのために、命を捨てるほど、もったいないことはない。