国際恋愛の心得 ~『都合のいい女』にならない為に~

以下の文章は、メールマガジン『外国人に恋してしまったあなたへ』(2003年発行)の第一号に掲載したものです。

(創刊のきっかけとして)わたしがこのメルマガを書こうと思った最大の動機は、国際恋愛の掲示板の相談内容が余りに酷いと思ったからです。

掲示板にせっせと書き込んでいる女の子たち、みな、それぞれに一所懸命だし、魅力のある子だと思うんです。彼の一言、一言にすがるようにして生きているという感じで。

掲示板の書き込みは物事の断片に過ぎませんから、それだけで「こうだろう」と断言はできませんが、それにしても酷いと感じました。

何が酷いって、相手の男がやっている事もそうですが、それを信じてすがっている女の子の状況です。

騙されて、身も心もボロボロ……とまではいかなくても、先の見えない恋に疲れ果て、せっかくの花の時代を涙と溜め息で過ごしているような印象です(国際恋愛、国内恋愛に限らず)。

でも、みんな恋に夢中だし、何と言っても、相手の男性が外国人だから、正体が見抜けない、もしくは採点が甘くなってしまうのでしょう。

外国人男性の何が魅力的かと言えば、

「女性に優しい」
「雰囲気が洗練されている」
「日本男性にはない、自信に満ちあふれたところ」

外国人男性は、みな、デヴィッド・ベッカムかブラッド・ピットといったところです。(2002年の話)

それで二股、三股かけられて平気なのかといえば、

「アメリカはそれが普通だから。みんな、その中の気に入った一人と結婚するのが当たり前らしい」

そんな訳がないでしょう。

私の知っているアメリカ人男性は、皆さん、家族思いで、独身時代に二股、三股と掛け持ちしたなんて話、聞いたこともありません。上記の話は、その男性個人の価値観を「アメリカ人」と一括りにして、誤魔化しているだけです。

だけど、交際中の女の子たちは「アメリカ人だから」「アメリカ式なのよ」で許してしまっています。そして、自分こそ「選ばれた一人」になれると期待しているのです。

掲示板の書き込みを読む限り、二股、三股が当たり前だと豪語するような外国人男性は日本女性と結婚する気など毛頭ありません。むしろ相手を見下し、都合よく利用しているように感じます。

なのに、なぜ誠実な男性との違いが分からないのでしょう。

あちこちで「日本の女の子は世界一優しい」とかいう言葉を聞く度に、こう思います。

「日本の女の子は『世界一都合がいい』じゃないの」って。

今後は日本女性も留学やネットを通して外国人男性と知り合う機会がどんどん増えてくるでしょう。国際恋愛も国際結婚も、今では珍しいことではありませんし、地理的に『遠距離』という形を取らざるを得ないカップルも多いと思います。

とんでもない悪に引っかかって、精神的にはもちろん、経済的にも社会的にもズタズタにされない為にも……愛し、愛される幸せな結婚生活を実現する為にも……「好き、好き」という気持ちだけで突っ走るのは止めましょう。

せっかく素敵な男性に巡り会ったのに、アプローチの仕方を間違えたせいで、飽きられ、嫌われ、せっかくの恋を台無しにしてしまうケースも同様です。

特に、遠距離国際恋愛の場合、自分の不安や淋しさをしっかりコントロールしないと、あなたの素敵な恋をメール攻め、電話攻めで、台無しにするかもしれませんよ。

私は、個々の女の子の魅力に、そこまで著しい差があるとは思いませんし、ほんのちょっと気持ちや考え方を切り替えるだけで幸せに手が届く人が大半でしょう。

ただ、自分の力で自分を変えるには、ちょっとした汗と痛みが伴います。

だけど、本気で「幸せになりたい」と願うなら、その為の勇気はきっと身体の奥から湧いてくると思います。

誰かにこっそり教えたい 👂
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